言い訳

よく言い訳をする。
さっきも小銭がちょうどあるからと言ってハーゲンダッツを買った。351円した。無駄遣いとまでは言わないが、なくてよかった出費だとも思う。

自分に言い訳をしながら、
少し先の自分を肯定しながら生きている。

「これ以上頑張ると病んじゃう」と言い訳して、
少し先の頑張っていない自分を先回りして肯定してしまう。

でもずっとそうやってきた。
「この教科苦手だからな」ってテスト前に誰にも聞こえない声で一人呟いて、点数が低いであろう未来の自分を肯定する。

でも自分にとっては心強い処世術だ。
その時に何があっても「過去の自分が肯定した」という言い訳ができるのだ。
しかも、過去の自分を否定して考え直させることはできない。なんせ、彼は時間という壁に守られてしまっているのだから。(タイムマシンが完成などしたら、どうなってしまうのだろう)

ただ、やはり恥ずかしいことはなるべくしたくない。過去の自分のせいにできても、羞恥心が残り続けていしまうから。そんでもって恥ずかしいことをした記憶は、鮮明に残ってしまう。

1人でカラオケに行き、90分歌いきり、精算をしようとカウンターにレシートを持っていくと「あ、後ろの精算機でお願いします」と言われ、「知ってますけどね」みたいな顔でたどたどしくタッチパネルを操作し、悔しさもろとも機械に金を突っ込んだ。のような、ちょい恥ずかしいシーンがふとした時に頭に浮かんでしまうのだ。ほぼ再現のレベルの鮮明さで。些細に見えるであろうことでも、そこそこくらってしまうし。

これからどれだけ恥ずかしいことを積み重ねていくのでしょうか。積み重ねたら忘れることもできるんでしょうか。

まあいいや。小銭余っているからコンビニになんか買いに行こう。

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