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私が芸能マネージャーになった話。

こんにちは、美香です。
コロナで中々婚活も進まないうえに、仕事も繁忙期でにっちもさっちもいってません…
Twitterではよく話のネタに挙げるのですが、私は中堅の芸能事務所でマネージャーとして働いています。3月末で丸5年。もう下っ端ではなく、立派なプレイヤーですね!(セルフ煽り)
今日は、どうして私が芸能界で働くことを望み、マネージャーになったのか?残していこうと思います。

アイドルを追いかけた学生時代。

話は学生時代にさかのぼります。中学・高校・大学と実に10年間を女子校で過ごしてきた私。それはもうのびのびと育ったわけですが、どのフェーズでも(特に中高は)クラスは常に3つの種族で分かれていました。それは、「アニオタ」・「ジャニオタ」・「リア充」です。

1994年の代なので、アニオタさんたちは「黒子のバスケ」「うた☆プリ」「ラブライブ!」あたりでしょうか(私も音ゲーのラブライブはやってた)、とにかく声優の地位が向上した時期だったと感じていましたが、かたやジャニーズで一世を風靡したのが、「嵐」でした。ええ。国民的アイドルグループと呼ばれるようになったころですね。

当時フジテレビ系列で土曜のお昼間にやっていた「まごまご嵐」という番組を見て、面白いお兄さんたちだなと思っていましたが、その後、TBS「山田太郎ものがたり」の二宮和也さんを見て、本当にかっこよくて!大好きになってしまったわけです。(その時の名残で今も犬顔が好き。)それからというもの、嵐漬けの日々を送るようになりました。櫻井翔さんが出演したTBS「特上カバチ!」を見て、法律で人を救うお仕事にあこがれを持つようになり、大学では法学部に入学。影響受けすぎと違う?私…。

訪れた就活、私のやりたかったこと。

残念ながら大学生になった途端、やれバイトだ、やれサークルだととても忙しくなってしまって、嵐ファンは卒業してしまいましたが、法学部の大学生として日夜法学を学ぶ私。しかしここで気づくのです、法律が全然面白くないことに…。いえ、訂正しましょう(秒速で撤回…)、法律はきっととても面白いものだと思うのです!人々が社会を正しく縛って、集団の生活を機能させるために作り上げた、英知の結晶なのですから。
しかし私には合わなかった。特に試験に向けて条文と判例とでにらめっこする勉強の仕方は、もちろん大切なことと分かっていましたが、当時の私には受け入れられなかったのです。

大学3年生の夏、何がやりたいか分からなくなってしまった私は色々なインターンやWSにトライしますが中々成果が出ず、くすぶっていました。しかし、ある時完全にミーハー心で受けてみた日本テレビのインターンから合格をもらい、高校生ぶりにテレビの世界に触れたことで、「私やっぱり芸能界で働きたい!」と思うようになったのでした。そこからは、テレビ局・映画会社・制作会社…あらゆる企業にエントリーし、就活塾にも通い、4年の頭時点でキー局2社、制作会社1社の最終面接までこぎつけました。しかし…
人格に問題があるのか、本当に運が悪かったのか、最終面談で2社ともお祈りをいただいてしまったのです。その後結果が出た制作会社は合格でしたが、下請けにしか入れない+待遇が悪いことがどうしても引っかかって辞退。春からの就活を仕切りなおすことにしました。(需要があったらどの局に残ったかと、テレビ局最終まで残る攻略法はお伝え出来ます。まあ最終で落ちてるんだけどね、その理由もなんとなくわかっているので、よければDMください。)

私を救ってくれた弊社。

そんなこんなで仕切りなおした4年の春、私はとにかく焦っていました。今までの持ち駒がある状態から一転し、0からの挑戦になってしまったからです。興味もないのに銀行・IT・PR会社・総合商社の一般職まで…幅広い業界に手を出しては悩み続ける日々。でもどこも大して思い入れもなければ、説明会の実績やOB訪問なども出来ていない中なので(女子大なのも不利に働きました)、やる気も何もなく。ダラダラとみん就を漁っていた時に出てきたのがうちの会社でした。

大手の関連会社で割ととっつきやすかったこと、所属しているタレントに好きな人がいたこと、家からのアクセスが良かったこと…色々な条件が重なりましたが、一般企業の就活を続けていた中でやっぱりどうしても芸能界で働きたいという気持ちが強まっていたこともあり、「マネージャーも面白いかもしれない」とエントリーをすることにしました。

ここから先のフローの話は、話すと一発で企業がばれるので割愛しますが、あれよあれよという間に最終面接まで行き、社長や取締役員の前でも無事とちることなく、合格をいただくことができました。この時の持ち駒、なんとこの1社のみ。身が入らないとアウトプットに正直に出てしまう性格が災いして、一般企業は落とされるか、手前で辞退するかしてしまっていたんですね。まさに背水の陣で手に入れた内定でした。

一体何が良かったんだろうかという考察。

さて、長くなりましたが、ただのアイドルファンだった私がマネージャーになるまで、紆余曲折あったわけです。一見関連性がないように思えるかもしれないけれど、アイドルが好きだったことは私の就職に大きくプラスに働きました。

・ドラマをたくさん見ていた実績があったこと
マネージャーという職業は、とにかく人間関係を構築するお仕事です。相手の情報を引き出し、相手の性格や仕事を理解し、懐に入る。営業では当たり前かもしれないけれど、相手の実績を知っておくことってとても大切なんです。
その点、黄金期の嵐ファンで、各局各種の連ドラを網羅的にウォッチングし、なんなら共演経験のある俳優さんたちのドラマまでチェックして、スタッフ陣の名前まで覚えて、ありとあらゆる情報を得ていたその状況は、マネージャーとしてすごく大切な要素を持ち合わせた人間に見せる材料として十分だったんですね。

・とにかくミーハーだったこと
芸能界のお仕事って、職種や条件を選ばなければ結構誰でもなれたりします。なんでかというと、慢性的に人手不足だから。時間が拘束されるし、派手なように見えてとても過酷だし、志を持って入っても、みんなすぐ辞めちゃうんです。
その点私は、あほと呼ばれても良いくらいミーハーでした。嵐ファンだった時に、彼らに関わる人達のこともたくさん知って、憧れの人たちがどんどん増えていったんです。どんなにつらい現場でも、朝が早くても、夜が遅くても、寒くても暑くても、作品の裏側を知ることが出来て、芸能人を近い距離で見られて、(間接的にでも)一緒にひとつのものを創り上げることができることが本当に楽しいと思うようになってしまいました。この気持ちがないと、なれない仕事だなと思います。(やりがいの搾取とはこのこと)

まあざっくりこんな感じで5年もこの仕事に費やしているわけです。大変な仕事だけど、結構面白いから、是非知ってもらいたい。あと人出が少なくて仕事が回ってなくて、私の婚活にも支障が出てるから(語弊)、誰か助けてほしい…。
それは冗談にしても、婚活は本当に頑張りたいけど、「好きを仕事にする」って本当に楽しいことだし、幸せなことだと思うから、少しでも興味がある人はトライしてもらいたいな。就活生の皆さん、コロナなど大変だと思いますが、社会人の先輩として応援しています。芸能界の末端で、君のことをまってるぞ~~~~~~!!!!

以上、美香でした。

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