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逃げ恥6話 と わたしたち

逃げ恥特別編やってますね。

数年前も欠かさずに見てました。私は当時、結婚1年目で、みくりと平匡さんの状況に感情移入するにはもってこいの時期でした。

2人の可愛さにムズキュンするよりも、2人のすれ違いや、結婚制度や今の日本の夫婦のあり方への疑問に対し、常に激しく頷いていた。

沢山沢山感想があるけれど、今回は第6話のお話と、私達夫婦の話。

みくりさんが旅行の帰りの電車で平匡さんに見えない反対側だけ涙を流すシーンを見て

「私、同じ涙を流した事がある...」と思いながら見ていた。


夫婦になってすぐの話。

みくりさん達と同じ様に、2人で温泉旅行へ。

草津温泉に行ったのだけど、行きの車の中で喧嘩した。

今となっては細かい理由は覚えてない。

たしか運転にまつわるやり取りの中で彼が怒り、その怒りに対して私が怒ってた気がする。

それまでも旅行に行けばどこかで一度は喧嘩してたから、今回もまただと思った。

旅行は楽しみを求めて行くものだ、喧嘩なんて誰もしたくない。この時も私は最新の注意を払ってたつもりだった。

彼は自分の不注意に対して逆ギレする事がたまにあった。それがこの旅行でも起こった。

そうだ、喧嘩じゃない、毎回彼が自分の不始末やどうにもならない事象に対してキレて、雰囲気がおじゃんになってるんだった!

私は内心それが大嫌いだったんだけどその当時は言えなくて、でも言えないけど我慢できなくて、言葉に出さないけど態度で不機嫌になってたと思う。

(元々の性格なのか、私は当時人に対して怒りを出したり、不満を直接言うのが苦手だった。怒る瞬発力がなかったとも思う。)


「もう疲れた、彼に傷つけられるのはもうたくさん、私が気を回しても、少しの事で台無しになる。彼にはもう何も求めない。もういい。」

そう無言で思いながら、彼のいる反対側の頬から涙が出た。

彼には微塵も気付かれたくなかったのか、

身体が左側の涙しか出さなかった。


内情は違うけれど、彼の行動に対して、自分が深く傷ついている事と、もう何も求めないと見限った気持ちが一緒だと思った。

みくりが自分の気持ちを今回伝えてないのも一緒、でも夜の事とか、デリケートな事は中々言葉に出来ないよね。


これまで出会った人の中で彼が1番、私を傷つけた。

その度に、胸の辺りに鈍痛と、隙間風みたいな冷たい風が通り抜ける様な感覚になった。

そんな痛みをもたらしたのは彼が初めてだった。

なんでこんな思いをしなきゃなんだろう、なんで彼は私をこんな風に傷つけるのだろう。

それが解決しないまま、私達は結婚した。

何故結婚したのかは、紆余曲折あるのだけれど、因果というか、縁があったんだと思う。

私達が結婚するまでの交際期間はたった1年とちょっとだった。まだお互いが分かり合える前だったね、今思えば。

彼は私を分かっていないし、私は彼を分かってなかった。だからすれ違い続けた。

だから第6話の思いっきりすれ違う2人に共感し過ぎて当時は泣いた。

泣いた瞬間平匡氏の突然のキスがきたからギャーてなったんだけど笑


時を経て、今回第6話を観た時、前回の共感が少し薄れていた。

結婚して数年、

私は彼の嫌な所をはっきりと本人に言う様になっている。(少しはオブラートに包む時もある)

思ってる事を冷静に伝える事も、時に怒りを直接ぶつける事も出来る様になった。

彼が不躾に私にあたる事もほぼなくなったし、

たまーにしてきた時も私がいなせる様になった。

思えば強くなったな笑

時が経ち、ほんの少しずつ互いを知りつつある。

伝える事が増えたから、すれ違いも前の様にはない。(まだあるにはあるよ、結構あるけども)

だから当時の想いも薄れてて、

それが怖いと思った。記憶が薄れて忘れるのが嫌だったので、書き記す事にした。

読んでくれた方、ありがとう。

逃げ恥は後世に残る最高傑作である。それだけは間違いない。



追記

彼が何故私を1番傷つけられたのか。

その答えは、今のところ2つあるけれど、

1つは私が彼を好きだったから。だから刀の一振りで大きく傷ついた。

それはみくりさんもそうだと思う。

もう1つは彼が非道だったから笑

一振りする刀には毒がぬってある、みたいな笑

でも彼の非道さはうまく言えないけど、私が惹かれた要因の1つで、

(それがまた私の見る目のなさでもある。)

フォローしておくと彼は優しさも十分に持ってる人ではある。という事だけ書いて、中途半端にしめる事にする。(フォロー出来てるかな?笑)


....逃げ恥、続編やらないかなぁー!







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