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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

わんわん物語と、101と、大人になった私

★映画『わんわん物語』(1955)についてはfilmarksにレビューを書いたのですが、そこに書いていないこともこの記事に書いています。

※どちらもネタバレ全開なので未視聴の方はご注意ください!


わんわん物語

『わんわん物語』と私

私はディズニー映画の中でアニメ版『わんわん物語』が一番好きです。子どもの頃からそうです。
年齢1桁台のうちにたぶん300回くらい観たと思います。毎日のように観ていた時期があるので。

そのくらい『わんわん物語』が好きなのですが、子どもの頃にそれだけ観ているから内容はもうほとんど覚えていて、実家を出てからは敢えて観ることもありませんでした。

最近Disney+を利用しはじめたので、20年以上ぶり?に『わんわん物語』を観ました。

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『わんわん物語』とDisney

大人になって観てもやっぱり大好きでした。
ワン様たちがみんな本当に可愛い!

擬人化しつつ犬らしさも残しつつ犬らしい動きをさせるDisneyのアニメーション技術って本当にすごいなぁ……と圧倒されました。
観察力も、それを表現する力も、ちょっと神業レベル。

よく考えたらDisneyってメインが「ミッキー」ですもんね。ネズミやアヒルや犬に人格を与えて動かす会社なんだから、動物にある程度の人間臭さを付け加えて動かすのは、トヨタが車を作るようなもの。

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大人になると気になるところ…?

子どもの頃は何とも思わなかったのですが、レディとトランプの赤ちゃんが生まれるの早すぎない?!と思って、時系列を確認したり犬の妊娠期間を調べたりしました(笑)。

まず、ジムとダーリングの赤ちゃんが生まれたのが4月です。
その後(数週間後なのか数ヶ月後なのか不明※)に2人は2~3日程の旅行に出かけます。
まぁ普通に考えて産後数週間で旅行はかなりキツそうなので、数ヶ月は経っていると思います。
旅行1日目のディア家の玄関にアジサイのような花が咲いているから6月頃かな?とか考えたのですが、イギリスにアジサイは咲くのか?咲くとして、それは6月なのか?わかりません。
また、植物や人の服装などから考えて冬でもなさそうです。
ということで、ジムとダーリングが旅行に出かけたのは6月~10月の間くらいじゃないかなぁ?と思います。
※(2024.8.14追記)改めて見てみたら旅行の準備をしている時に木の葉が赤くなって落ちていたので、ジムとダーリングの旅行は秋(クリスマスまでに子供が産まれていることから考えて10月頃)だと思います。

〈旅行1日目〉
叔母さんから逃げたレディがトランプに助けられてそのまま2匹はデートをする。
〈旅行2日目〉
レディ、保管所に入る&ディア家に戻る。
〈旅行2日目?3日目?〉
ジョックとトラスティがレディを元気づけに来る&トランプが骨を持って謝りに来る。
トランプ、ネズミとの格闘の末、保管所に連れて行かれる。
ジムとダーリングが戻ってくる。

そして、その日のうちにトランプ救出劇があって、場面変わってクリスマスになります。
その時にはすでにレディとトランプの赤ちゃんが生まれています。

だから、レディとトランプが結ばれてから半年以内に赤ちゃんが生まれていることになるんですよね。ヒトの妊娠期間は「十月十日」と言いますが、犬の妊娠期間はどのくらいなのだろう?と調べてみました。
63日前後らしいです。
2ヶ月くらいで生まれてくるんですね!

つまり、ジムとダーリングの旅行=レディとトランプが夫婦になったのが6~11月くらいの間でまったく問題が無いのです。
私は犬を飼っていたことがありますが、飼っていたのはオスだけなので犬の妊娠に関してはまったくの無知でした。
犬の妊娠期間もちゃんと把握して作られているんだなぁ〜!とまたまた感心したわけです。
当たり前のことなのかもしれませんが、この当たり前ができていない創作物もこの世には結構あるので。

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キャラクターの設定と動物愛

これも子どもの頃にはまったく気づかなかったことなのですが、トラスティはブラッドハウンドという犬界一の嗅覚を持つ犬種らしいです。
だから雨が降っているにも関わらずトランプを連れた馬車のニオイを追えたんですね。
ただシワシワでおじいさんっぽいキャラデザにできるからトラスティをこの犬種にしたわけではなく、嗅覚が優れているからという理由もあったのだとわかりました。

ビーバーもダムを作る習性がちゃんとあるらしいです。動物園の案内板が「ビーバーダム」なのも良いですよね(笑)。

調べれば調べるほど深く作り込まれた映画なのだとわかります。

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『101匹わんちゃん』『101』

101匹わんちゃんと私

さて、ここからは『101匹わんちゃん』と『101』のお話です。
ちなみに『101匹わんちゃん』はアニメ版で、『101』はそれを実写化したものです。

私は『101匹わんちゃん』はDisney+を利用するまで観たことがありませんでした。
『わんわん物語』は好きなのに、なぜかこちらにはなんとなく苦手意識があったのです。
『101』は子どもの頃にTVで流れているのをなんとなく見た記憶があります。でもちゃんとは観ていませんでした。

大人になって、Disney+に入って、『101匹わんちゃん』を観てみたら……こちらも大好きな映画になりました!
本当に犬の描写が素晴らしいです。
出窓に顔を乗せていたポンゴが振り返る時に上唇が出窓の下の部分にひっついて遅れてくるところが可愛いすぎる♡笑
なんて細かい表現なんだ!と感動し、そこから完全にハマりました。

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全体

実写版について(それぞれ)

『101匹わんちゃん』を一通り観た後、『101』(『101匹わんちゃん』の実写版)を観ました。
この実写化は成功だと感じました。
やっぱりリアルワン様可愛い……♡
アニタ役の女優さんがCGみたいに美しい。
クルエラ役がグレン・クローズというのがまた良い。
私はグレン・クローズという女優さんのことは『アルバート氏の人生』という映画で知りました。
その映画がなぜか好きで何度も観ているし保存用にDVDを買いたいなと思っています(レンタル落ちの中古しか見つかりません)。
だからグレン・クローズが出ているというだけでなんだか少し嬉しいんですよね。

『わんわん物語』の実写版はDisney+限定公開という形で作られていて、それなりに評判は良いようなのですが、私は途中で脱落しました。
レディの性格がなんか違う……。
いわゆる「解釈違い」かもしれません。
どうしても実写版レディの性格が受けつけなくて観る気になれませんでした。

だから私としては、『101』実写版はアリで『わんわん物語』実写版はナシです。

『101』はワン様たちが喋らないというのが実写としてうまくいった理由だと思います。
ただ、ストーリーとしては浅くなったのかもしれません。
連絡係と軍曹と大佐がいたというのは、ワン様たちのセリフがない実写版ではわからないですもんね。
私はアニメ版を観ていてワン様たちの会話の内容を知っていたから実写版を観ながら脳内補完ができて満足できたのかもしれません。つまり、過大評価かも。
こればっかりは「知らない自分」に戻ることができないので確かめようがありません。

『101』については手放しで「最高!」と思っているわけではなくて、Disney的なドタバタを実写にすると結構ヤバいんだなぁ……と引いた部分もあります。
Disneyアニメでは登場キャラたちがギャグ的な演出で結構痛い目危ない目に遭いますが、アニメなので観ている側は無邪気に笑えるわけです。
でもそれが実写になると、ちょっと笑っていいのか悩むというか……(笑)無邪気に笑えないレベルのことが結構起きてるんですよね。どちらにしてもフィクションではあるのですが、アニメと実写の差を感じました。

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最後に(おまけ)

ここまで書いてきた通り、私は年齢1桁台の頃からDisney映画を何度も何度も観て育ってきました。
つまり、Disneyのロゴを何度も見てきたわけです。
私はずっとあの「D」はト音記号のようなものだと思っていました。
今でも「D」と認識するにはちょっと努力が必要になります。

青と黒 or 金と白に見えるドレスの画像を見て頭の中で「青と黒」「金と白」に切り替える時と同じような感じで、ト音記号みたいなものからDに切り替えます。
頑張ればDに見えるんですけど、やっぱりぱっと見はト音記号みたいなものに見えます。
普通の人はどうなんだろう?
みんなちゃんとDに見えているのかな?

-miinyan-

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