フェールラーベンとわたし #6
よく聞くこんなセリフがあります。
「最近太っちゃったから夏に向けてジムに通おうかと思うんだけど、ボディビルダーみたいに筋肉モリモリになっちゃったらどうしよう…」
安心してください!!
夏に向けてちょっと頑張る程度の筋トレで間違ってボディビルダーなみのバルクになってしまった、なんてことは未来永劫あり得ません。彼らは筋肉の神様にすべてを捧げるのと引き換えに、あの凄まじい筋量を手に入れているのです。
よってあなたはガンガン筋トレに励み、良い夏を迎えましょう。
こんにちは。普段は本社勤務、ピンチのときにはショップにも立つ筋トレという底なし沼にハマってしまった武内です。フェールラーベンと自身の繋がりについてのシリーズ、6人目です。
私は、マニアです。
小さな頃から気になったものは調べ尽くさないと気がすまない性分です。
幼年期はドラえもんにハマり秘密道具を片端から覚え、
小学生でゲームにハマり学校をズル休みしてモニターと向き合い、
中学生で宇宙の深遠さにハマって相対性理論に驚嘆し、
高校生で格闘技観戦にハマり雑誌を買い漁り、ブラジリアン柔術を習い、格闘技雑誌編集会社に入社し、
アウトドアウェアにハマってからはカタログを隅から隅まで読み尽くし、それだけでは飽き足らず総合アウトドア用品店に就職して最終的にバイイングをしたり…。
まだまだあります。読書も、ランも、バイクも、トレイルランニングも、筋トレも、ヨガも、キャンプも、とにかくなんでも好きになったものは調べずにはいられません。
そしてアウトドア業界の住人になってからはウルトラライト系にハマりました。前述したとおりマニアなので、各アイテムの商品名・素材・重量・カテゴリをエクセルに落とし込んでいくのです。これが堪らない。
晴れて所有しているウェア・ギアのすべてをエクセル化したのちには、あるシーンやテーマを想定してそこにベストな組み合わせのアイテムを選択していくのです。なんて楽しい遊びなんでしょうか。
これは必ずしも登山でなくても可能な遊びです。例えば、
「10キロ離れた友人宅に自転車で遊びに行き、自宅飲みをしてそのまま泊まって翌日また自転車で帰ってくる。気温は10~18度でずっと曇り。Day1は北風3m、Day2は静謐。この際に快適さを損なわず最もミニマルなウェア・ギアの組み合わせは何か?」などです。
そして仕事の基本はPDCAですね。
実際に試してみてズバリハマれば想定通り、ハマらなかったときは何がいけなかったのかを考え、修正していくのです。気温、湿度、風、日差し、心拍数、発汗量、素材、重量、ウェアリング…。こういった要素をすべて吟味していきます。
こんなことを繰り返し、出来得る限り軽くかつミニマルにという志向がどんどん先鋭化していったとき、フェールラーベンに出会いました。上司から「俺が行けないから代わりに展示会に行ってきて」と言われたのです。
その時はトレイルランニングやスピードハイクにハマっていた時期でしたが、同時にキャンプ、そして焚き火という遊びを覚え始めたときでもありました。あとから思えば絶妙なタイミングでした。
フェールラーベンといえばまず思い浮かぶのがKankenです。
もちろんKankenは素晴らしいプロダクトですが、当時ウルトラライトに傾倒していた私には「ああ、Kankenのブランドか。俺には無関係な世界だな。チャチャッと終わらせて店に戻るか」なんて気持ちでした。
ところが一歩展示会場に足を踏み入れてまず目に入ったのは、アパレルでした。いや、正確に言えばそのカラーでした。渋く絶妙なカラーのウェアが所狭しと並んでいたのです。それが初めて目にするG-1000でした。
G-1000。
フェールラーベンが誇るユニークなオリジナル素材。そして北欧ブランドならではのカラーリング。「軽く速く」の志向から「重く強く」への大きな転換が訪れた瞬間でした。
まずは商品を余すこと無くチェックし、ホームページを徹底的に読み込み、ブランドヒストリーを学びます。サステイナブルという単語が当たり前になる遥か前から、まるで当然のことのように環境を考えた企業活動にせっせと勤しむ姿勢。頑丈で永く使えるアイテムの数々。今まで完全にスルーしていたブランドなので、当然すべて初めて知ることばかりです。
知れば知るほどのめり込んでいき、「これをやるしかない」と感じて上司にプレゼンします。すごいブランドを見つけてきました。絶対あのウェアを展開するべきです、と。
念願叶い稟議が下り、晴れてフェールラーベンの展開が始まります。
ところがマニアな私はそれだけで留まらず、自分の店では未展開のアイテムを調べ尽くしてしまい、今度はそれが気になって仕方なくなります。
最後はより深くブランドを追求するため、とうとうフェールラーベンに転職してしまいました。そして今このブログを書いています。
見てくださいこのカワイイロゴを。フェールラーベン。なんてステキなアイテムたちなんでしょう。カワイイのにカッコよくて、質実剛健で、地球想い。まさに唯一無二のメーカーです。
ありがとうオッケ・ノルディン、こんなに素晴らしいブランドを作ってくれて。スウェーデンから遠く離れた日本に住むマニアックな私にも、しっかりそのフィロソフィーが届きました。
次は叉鬼の血を引くブッシュクラフターにしてクライマー、FJALLRAVEN by 3NITY 新宿小田急ハルク勤務の小林くんお願いします。
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 武内
※こちらのシリーズは、
ハッシュタグ『#連載フェールラーベンとわたし』か
マガジン『FJALLRAVEN』
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