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おぼん

今はお盆休みで、ごろごろしながらこれを書いている。

せっかくの休みだけれど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と酷暑が重なり遠方には出かけられず、ほとんどエアコンの効いた部屋でおやつを食べてぼんやり過ごす毎日。

読書をしたりドラマを見たり、昼寝したり、気休めの筋トレをしたり。夜になると近所を散歩して汗だくになって、そのままシャワーを浴びる。まあ、これはこれで贅沢な時間かもしれない。

一応お盆なのでお墓参りにもいってきた。仏壇にお盆飾りをして、仏花も生けた。

迎え盆から送り盆までの間、仏壇には毎日祖父母どちらかの好物を供えた。

とはいえ、祖父は私が生まれる前に亡くなっているので会ったことがない。でも、私はおじいちゃん(にまつわるエピソード)が好きで、背が低いところや目の下の大きなクマが私によく似ていて親近感がある。

祖母は、忙しく働いていた母の代わりに幼い頃は散々面倒を見てもらった。でも、ろくに感謝もできないうちに亡くなってしまった。今ならあれこれしてあげたいことがいっぱいあるのになぁと思う。

そんな気持ちでのお供え。祖母にはとんかつ、祖父にはお刺身を。

仏壇の繰り出し位牌には、若い女性や子どももいるので、今年はお菓子も供えてみたりした。

今年は今までで一番ちゃんとお盆らしいことをやれた気がする。今までが適当すぎたんだけど。

適当とはいえ、こんなふうにお盆に仏教徒らしいふるまいをするとき、私は救われるような気持ちになる。もう会えない人に触れることができたような気になれるから。遅ればせながらの感謝をきちんと伝えられたような気がするから。

超ライトな良いとこどりの仏教徒だけど、これからも自分にできることだけはどうにかやっていきたい。

ご先祖様のためなんかじゃなく、私の癒しの時間だから。

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