今日のいいこと

年が明けた。去年は本当に色々なことがあって、うっかりすると一年のほとんどの時間を苦しんでいたような記憶になっている。

けれど、そんなことは決してなくて、楽しいことや嬉しいこともちゃんとあった。ただ、つらいことや悲しいことはインパクトが強くて、ささやかな幸せはそれに掻き消されがちなだけ。

なので、毎日寝る前にその日あった良いことを、箇条書きで簡易日記アプリに記録することにした。少しでも幸せな気持ちで眠りにつこうという自己暗示的な側面もある。負のスパイラルに入りそうな時には、見返すことで気持ちが落ち着くかもしれない。

「今日のいいこと」と題したその日記を12月のはじめ頃からつけるようになってひと月経った。毎日、大なり小なり何かしらいいことがあるもので驚いている。いいことがひとつもない日は一日もなかった。味噌汁が美味しかったとか、有吉の壁が面白かったとか、犬が可愛かったとか、そんなことが多いけれど。

こういうことに日々取り組まないと、まだまだ健やかな心身には戻れそうにない。ただ元が健康そのものだったかというと、何とも言えない。とりあえず自分が思っていたより、ニューロンの傷は深そうだ。むしろ、かつての日常には別れを告げて、新しい日常を得るために進んでいくことも必要なのかな。

日記に「今日のいいこと」という名前を付けたことで、SMAPの「どんないいこと」という曲を思い出して久しぶりに聴いた。SMAPの歌のなかでいちばん好きかもしれない。

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