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2021のおわりに

仕事のやる気が全然出なくて、そんな自分にちょっと落ち込んでいた。新しいことを覚える気力も、技術やアイデアを伸ばしたり深掘りするバイタリティもない。

結婚しておらず子もいない私は、どうしても仕事というものが生活や頭の中を大きく占めてしまって、それなのにやる気がゼロどころか地面にめり込んでいて、なんというか社会人としてのレールから大きく外れて転がり落ちてしまったような気持ちになっていた。

自分のこととなると視野が狭くなりまくる。本当に困る。

よくよく考えたら去年の秋に転職が決まって、慣らしアルバイトからスタートして正社員として働きはじめて、心身の調子に波がありつつもここまでなんとか安定してきて、それだけでもう100点。それ以上かもしれない。目の前のことを黙々とやってきただけでも、とりあえずそれで十分。それでいい。

他人ならば、真っ直ぐそう言ってあげられる。背中もさすってあげたいくらい。

社会人になって18年、空白期間はありつつも半年以上働かなかったことはなくて、なんだなんだずっと仕事をしてきた。やる気がない時期があったっていいし、しかたない。

自分に甘いのか厳しいのか、なんだかよくわからなくなる。変なプライドがあるんだろうな。それでも一年間よく頑張ったと、せめてここに書いておこう。


新しい年が始まると、iPhoneのメモ帳に新年の抱負を書き留める。2021年のメモを見たら「生きる」と書いてあった。あー。

生きたよ、今年も。生きたよなぁ。一年前の可哀想だった私を抱きしめて、空にぽーんと放ってやりたい。今の私は、時々だめだけど可哀想ではないよ。

新しい年の抱負はまだちょっと思いつかないけど、新しい年が来たらきっと何かしら思い浮かぶはず。なくてもべつにいいんだけどね。

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