狭いコミュニティでの「マーキング」行為について

院内恋愛。

無機質な白い建造物で働く自分の、退屈だった毎日が変わってしまう。前から気になっていたあの人と、とうとう関係を持ってしまったから。

なんて甘い響きを想像してしまう「院内恋愛」という文字ですが、院内恋愛のコマを進めていると、とある不思議な行為に遭遇する事があります。

僕はその行為を「恋愛マーキング」と呼んでいます。

この行為は特定のコミュニティで行われる恋愛模様にて生じるもので、決して院内恋愛だけで発生する現象ではありません。

恋愛において、ある種の情報源になり得る、武器になり得る現象です。

ここで「なり得る」と表現したのは、この行為の意味と活用方法を知らなければ、情報としては処理されず武器にはならないからです。

院内恋愛を有利に進める上では確実に理解および利用が必要な概念であり、かつ不要なトラブルを避ける事にも役立つと思っています。

目次

１、恋愛マーキングとは

２、例

３、マーキングする側の心理

４、マーキングされた側の対応

５、マーキングの材料となりやすい行動

６、有用なマーキング

１、恋愛マーキングとは

マーキングという言葉をグーグルで検索すると、以下のような説明文が出てきます。

１、しるしを付けること。
２、動物が尿をかけたり、からだをこすりつけたりして、なわばりを示すこと。

よく犬の散歩をしていて、犬が電信柱に自分の尿をかけている光景を見かけます。あれをマーキングと呼びます。他の犬に「ここに俺はいた」や「ここは俺のナワバリだ」とアピールするために行うそうです。

人間の院内恋愛では、犬のマーキングで登場していたものが下記のように置きかわります。

電信柱＝モテる人（以下、Aさん）

犬＝モテる人に好意を寄せる特定の人間（以下、Bさん）

他の犬＝Bさんの周辺の、Bさんと同性の人間

尿＝マーキングするための手段

つまり恋愛マーキングとは、犬（Bさん）が尿（マーキングするための手段）などを用いて、電信柱（Aさん）に対して「自分の特別な何か」をこすりつける事で他の犬（Bさんの周辺の、Bさんの同性の人物）にAさんと自分の関係性をアピールする行為、です。

好意を寄せている人物がいて、「その人物と自分は恋愛関係にある（もしくはなりつつある、相手と特別な関係がある）」という事を周囲のライバルに暗に伝える、臭わせる行為です。

２、例

わかりにくいので例を出します。