絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』イラスト制作裏話 その5
絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話の第5回目です。
このお話しがこれから絵本を描こうとする方の参考に少しでもなればと思っています。
さて、ラフ画が一通り出来たので、次は本格的な鉛筆で描く下書きです。
全ページを一気に鉛筆で下書きして行きます。
ラフ画の時は、まだふんわりしたイメージの絵だったものを、よりしっかりとした絵にして行く作業です。
この絵本は、大人向けの絵本なので、より現実感を出して、読む人が物語に入り込めるように
背景や、小道具にも注意しました。
例えば、主人公のだいすけがアメリカで、挫折し落ち込んでるシーン。
だいすけは体育座りをしているわけですが、アメリカの部屋なので、部屋の中でも靴ばきのはずです。
そうすると、床に体育座りはしないだろうから、するとしたらベットの上だろう…。
というわけで、このシーンの構図が決まりました。
ただ私のイラストの場合、現実感を出すといっても、全てを詳細に描くのではなく、出来るだけシンプルに、背景なども省略して描きます。
そうすることで、見る人の想像力で補う余地を残すことと、主人公と老犬の感情によりフォーカスしようという狙いです。
背景などを詳細に描くのか、省略するのかは、イラストレーターさんそれぞれだと思いますし、その絵本の狙いにもよるのかな、と思います。
さあ、下書きが一通り完成しました!
次は、いよいよペン入れに入ります!
次回に続く…。
*絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』は、現在Amazonで、電子書籍とハードカバーで販売中です。
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