あなたを困らせるだけのもの
瞳に涙が膜を張る
胸の奥の方、手が届かないもどかしい部分がじわっと昂ってきて
掴めないのに、その熱を手中に収めたくて
心臓の前でぎゅっと手のひらを握りしめた
ああ、この感覚
身体の奥底から何かが這いつくばって、全身を覆いつくす快楽
久しぶりだ、まだ自分の中にあったんだ
わーって感情が込み上げてきて
その出所を辿ると、下腹部のほう、生命が宿るところあたり
頭で考えるのでもない、心が感じるのでもない
本能が熱を生み出している
誰に対してでも湧き上がるものじゃない
自分の中の