本物のオタクのパワー
panpanyasさんの漫画がとても良くて、panpanyaさんのことを調べ始めたらpanpanyaさんが資料性博覧会というイベントのアートワークを担当していることを知り、資料性博覧会について調べたらなにやら面白そうなイベントで、いかもサークル参加を募集している!ということがわかり、オタクイベントに初参加することになった。コミケはなんかエロい感じがするので結果的には良かった。なにより本物のオタクのパワーにひさしぶりに触れることができ大いにモチベートされたのだった。
(名盤すぎる!)
私が作ったのは自分の活動、ライフワークとも言えるディストロについてで、これは3LAの活動をいつか止めるまでに考えてきたものを書き残したいという欲求からいつか手をつけなければならないと思っていたものだった。いつかっていつだよ?という締切のない状態から、イベント参加のために締切を設けることによって、目標に向かって動き出すことができた。結果としてはデザインもあまりオシャレとはお世辞にも言えるようなものでもなく、いろいろやりたかったこと、書きたかった領域の整理も時間的に追いつかず、これは未完成である!#0.7である!という開き直りをすることにはなったが、それでもゼロイチで無から形にできたのだからよしとしている。
なによりイベントに参加することで声をかけてくれた方々と、普段顔を合わせない見知らぬユーザーたちと言葉を交わすことに少なからず意味はあったと思う。
また、3LAを知らない方も多数卓を訪れ、サンプルを読んで買って行ってくれる方も多かった。おかげで持って行った在庫はすべて完売となり、その後訪れた数名の友人たちには売るものがなくなっていたのだった。おかげで売り場を気にせず、お話をしたり飯をくったり、会場を物色することもできた。その中で、オタクのパワーを感じる本をいくつか購入したが、中でも最強だったのがこれ、「特撮 恐竜映画110年史」である。
まずタイトルのパワーもすごいが、内容の文字数もすごい。恐竜映画のはじまりから2024年までのおそらくすべてを補完したレビューが掲載されている。超絶な分厚さの本なのに1400円という価格もいい。安すぎる。
他にも、全く違いがわからないマルフク看板の違いを解説している本など、本物のオタクのパワーに触れ、まだまだひよっこである自分を嬉しく思うのだった。
普段自分がいかに安全圏というか固定化された立ち位置にいるんだなという気づき。ここでは知らん人が来て、面白そうだからという理由で本を買ってくれる。前情報なしに。そう言う場所にもっと我々も出て行ってもいいんじゃないかなという気持ちになった。おそらく生身の人間が、そこにいく必要がある。生身の人間と、時間を費やして制作したフィジカル。それを通してコミュニケーションがある。その場を作っているのが主催なので、イベント主催している人たちへもリスペクトが生まれた。このイベントを定期化しているのはすごいことだ。
とにかく次回へ向けて、完成版を作っていかねばならない。
それと、もっと商売抜きにした好きなものテーマで書いてもいいのかもしれない。FIRST ALERT研究本とか。そういうレベルの気持ちになったのはすごく勉強になった。
その日獲得させてもらった売上でpanpanyaさんのポスターと風呂敷を買って帰った。
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