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またね、日本。ただいま、インド。(2023年2月版)

色々あったが、2月21日に無事にインドに戻った。

1月末に日本に帰国してから約3週間の一時帰国となったが、その間にインドの入国規制も変更されていた。コロナの時代ならではの変化の目まぐるしさだと思う。

元々の帰国日・2月10日に帰国した場合、日本は危険区域の扱いになっていたらしく、インドへの入国には出国前72時間以内のPCR検査による陰性証明証とAir Suvidhaへの自己申告が必要だった。

ビザ申請手続きを始めた当初は2月10日に帰国できそうだったのでPCR検査を受けてしまったのだが、その直後、この日に帰国できない事が判明した😿

検査をこの日に決めたのは私だけど、お金も時間も無駄すぎる。。

PCR検査は出国前72時間以内でなければならないし、検査を受けてから結果が出るまでの時間や、検査に行ける場所と予約の空きなどを考えると、おのずと行ける日時に制限が出てしまうと思うのだ。

「よし、この時間だったら検査行ける!」と予定を組んだらこの有様。
使いもしない陰性証明書が1枚増えた笑

そして、変更後の帰国日・2月21日の数日前に再度確認した所、このどちらも廃止されていた。

どちらも地味に面倒なので廃止になって嬉しいが、「無くてもOK」と言われると、今までの物々しさに慣れてしまった身としては、なんだか妙に心配になってしまう。

「ホントに大丈夫??」と、何度も何度もこの通知を確認しながら、成田空港に向かった。




インドへのフライトは11:30の出発だった。

空港には9時頃に到着。まずは出国ロビーの真ん中にあるモニターでフライト状況とチェックインカウンターを確認する。

11:30発のデリー行きなのだが、出発時間がなぜか10分早い。

ん・・・・?出発時間が10分早まっている?そう言う事ある?

フライトが遅延することはよく聞くが、(結果的に準備ができたから早く出発したケースを除き)フライトスケジュールを早めるのは聞いたことが無かった。




チェックインカウンターはかなり空いていて、すぐに対応してもらえた。

荷物は預けが23kgが2個まで、機内持ち込みが8kgまでだが、これよりはるかに軽いし、預けも1個だけなので余裕だった。オンラインチェックインで機内食も席も指定していたので、気になる事は入国時の規制だけだった。

対応してくれた日本人の男性スタッフに聞いてみると、「出国前72時間以内のPCR検査とAir Suvidhaへの自己申告、どちらも今は不要ですよ。」と言われほっとした。

また、今回は初めてemployment visaでのインド入国になるので、少しドキドキしたが、何も言われなかったので、(多分)大丈夫なんだと思った。

このスタッフとはなぜか話が弾み、「そう言えば、出発時刻が早まったんですね。珍しい。」と言うと、彼は声を潜めて「・・・いや、そうしないとお客さんが時間通りに来てくれないからね(笑)」と言う。

なんと、客を時間通りに来させるためにフライトの出発時間を早めるとは。
インド人のマイペースさを垣間見た様にも思えた。



出発まで時間があったので、少し食べておくことにした。
残された時間でやりたい事なんてそれ以外にない。

インド→日本の機内食は美味しくなかったので(全部食べたけど、笑)、日本で食べ納め&お菓子でも買って帰ろうと企んだ。

マックでテリヤキバーガーもよかったのだが、朝マックの時間帯だったので、却下。(朝マックも好きだが、別の日に食べているから。)

そこで、セブンに寄ってみたが、欲しいものがありすぎて困ってしまった。

事前に安いスーパーでお出汁や調味料を入手してトランクに詰めていたが、やっぱりコンビニに来ると色々買いたくなってしまうのはなぜなんだろう。

いくつでも食べたくなるおにぎり。
ふわふわで種類も多いパン。
カラフルな小袋に入ったお菓子&ドライフルーツ。
バラエティに富んだお惣菜。
肉まんや唐揚げ棒などの、レジ近くにある誘惑。
ダメ押しに入れたてのコーヒー。

今からフライトなので、食べきれるものor持って帰れるものなどを厳選した結果、最後の晩餐はカツサンドにした。

実はそこまでお腹が空いていなかったので食べようかどうか迷ったのだが、肉類だしどこかで没収されそうな気もした。ちょうどベンチが一席空いたので、出国ロビーを眺めながら、コーヒーを片手にカツサンドにかぶりつく。

軽くトーストした食パンに、肉厚なのに柔らかいとんかつ、シャキシャキとした千切りキャベツに甘いソースとちょっとだけ辛みと酸味を加えるマスタード。

・・・最高。

これがコンビニで気軽に買えるのが日本のすごいところだ。

食べ終わった後、のんびりセキュリティに進む事にした。




日本のセキュリティは人が少ないからなのか、インドよりも楽な気がしてしまう。トレイを探してあわあわする事も無いし、長すぎてどこが列の最後なのか分からなくなることもない。

インドだと、電子機器本体に加えコード類も全てトレイに出すので出し入れが大変なのだが、日本はパソコンやスマホ本体のみでその点も楽である。

無事に通過したところで、女性の職員に「トランクを開けてもいいですか?」と聞かれた。

心当たりがないので、「もちろんどうぞ」と快く承諾する。

すると、ごそごそとトランクを探って、さっきコンビニで買って来たセブンの「金のシリーズ」のレトルトを出した。

「あの、これ・・・。機内持ち込みはダメなんですよ。。」

ああ~、インドは肉類はダメだった?もしやここで没収?

「いえ、液体にあたるので、100mlを超えてしまうものは機内に持ち込めないんです。ここで破棄されるか、一度戻って預けていただく必要があるんです。」

しまった・・・・!これも液体になるのか~。。。。

お水はセキュリティに行く前に捨ててきたのに、うっかりしていた。

これが原因でセキュリティで引っかかってしまった。レトルトは液体扱い。

私は迷った。

時間はまだある。
預けた荷物にもまだ余裕があったから、そこにあれば入れられる。
もしだめでも、2個目の預け荷物で何とかなりそう。
・・・でも、たかがレトルト3個にそこまでしたいか??

また預けに行く面倒さと、食べたさ&かかったお金を心の中で天秤にかけたが、結論としてこの手間をかけても持って帰りたかった。

こんな美味しいものを置いていくわけにはいかない。
(食べた事ないけど、美味しいに違いない、笑)

それを係の女性に伝えると、セキュリティゲートまで送り出してくれた。

あわててチェックインカウンターに戻る。セキュリティエリアからは結構距離があったのだが、またも人がいなかったためすぐに対応してもらえた。

事情を話すと「お預けになったお荷物はもうここにはないので、2個目の預け荷物として扱いますね。このままだといけないので、箱をお持ちします。」とテキパキと対応してくれた。

もしかしたら同じ様な事をする日本人がいるのかもしれない(笑)

そうして私の「金のシリーズ」は無事に小さな預け荷物になり、コンベヤーに運ばれて行った。私は再びセキュリティゲートに走る。別に走らなくても間に合うのだが、せっかくなら手続きを全て済ませて出発までゆっくりしたい。

ああ、私の空港ラウンジライフはいつになったら実現するの。
(注:フライトの前にラウンジでゆっくりするのが夢)

今回の帰国のためにプライオリティパスを用意してきたのに、行きも帰りも使う機会がなさそうだ(笑)

2度目のセキュリティはスムーズに終わり、私は出発ゲートに向かった。



行くとき(インド→日本)に寄ってきたので、今回は免税店は素通りした。今欲しいのは、ゆったり座れるところと、暖かいコーヒーとペットボトルの水かお茶だ。

ラウンジを探すのも辞めた。

出発までの時間があまりないことも理由の一つなのだが、空港内に設置されている椅子と机、電源で十分作業ができる様になってしまった事ももう一つの理由だ。もし、時間に余裕があってお腹も空いていたらラウンジに行ったかもしれないが。

最近は空港内のどこの椅子にも電源が備え付けられていて、パソコンで作業するにも、スマホで旅行プランをリサーチするにも十分になってしまった。
空港価格のKitKat。お高い。。海外のお土産にもちょうどよく、人気なのだろうと思う。




フライトの出発時間を早めた効果があったのか(笑)、それともそもそも乗客が少なかったのか、インドへの帰国のフライトは搭乗案内から出発まで実にスムーズだった。

ぼんやりしていたらゲート前には数人しか残っていなくって、慌てて搭乗した。

出発を待つエアインディアの機体。今回はモニターが壊れていないだろうか(笑)




インドから日本に来た時とは大違いで、今日のフライトはがら空きと言ってもよかった。インド人は基本的に荷物が多くて、荷物を収納する場所がなくなって困る事が多いので、ちょっと嬉しい。

いつ見ても、飛行機からの眺めはいい。(これは窓を少し暗くしている)

今回は昼間のフライトだった事と、なんと座席のモニターも壊れていなかったので映画を見て過ごした。「これいつの映画?」ってくらい古い映画もあってびっくりしたが、いくつか見ているうちにデリーに到着した。

どうやら日本でも話題になっているらしい「RRR」を見たかったのにな~。

デリーの空港はとにかく広い。終わりが見えない向こう側まで行かないといけない。

飛行機を降りて、延々と入国審査のカウンターまで歩く。

突き当りまで歩くと、入国審査に降りるエスカレーターの前に人がおり(、前はいなかったはず)、「Indian passport」と「all the other passport」で別れる様に言われ、我々外国人はそこでArrival Cardを記入する様に言われ、記入した人から下に降りて入国審査の列に並ぶ。

入国審査は降りて左手がインド国籍者のカウンター、右側がOCIを含む全ての外国籍者のカウンターになっていた。

一番奥の列が人が少なかったので並ぶ。入国に必要なものはそろっているはずなのだが、ドキドキした。

自分の順番になったので、パスポートとビザと航空券をカウンターに出す。職員がパスポートを確認している間、笑顔とこわばった顔が入り混じった表情で待つ。

「カメラ」と言われて、職員の後ろの方にあるカメラを見る。

「メガネ!」と言われて、慌ててメガネを外す。

合図をしてくれないので、いつまでカメラを見ていればいいのか、メガネをかけてもいいのか困りながらもそのまま所在なく待った。

その後は、「左手、指紋ね。親指以外。」と言われて、カウンターの手前にある四角く、緑色に光るウインドウに左手の親指以外をぎゅうぎゅうと押し付ける。どうやら中々指紋が読み取れないらしく、指先が真っ白になるくらい押し付けて何とか読み取れた様だった。

結局、困ったのはその程度で、それらの手続きが終わると一つも質問されず、ポンとスタンプを押して、通っていい、と言う仕草をされた。

ああ~、終わった~。。。

悪い事していないのに、入国審査って毎回緊張する。

その後、預けていた荷物2個をピックアップして、迎えに来てくれていた友人の車に乗って、やっと家に到着したのだった。

さあ、次は入社手続きだ。


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