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日本のいいとこヘンなとこ

2023年1〜2月に3週間程、ビザの手続きの為に帰国していた。

美味しいものを食べたり旅行に行ったりと、楽しく過ごしてインドに戻ってきたが、久しぶり(去年8月にも帰ってるが笑)に日本に戻って、改めて日本のいいところ(ヘンなところも)を実感したので共有したい。


いいところ

トイレ:日本のトイレは世界一(と思う)

これは多分前回の帰国直前も書いていると思うが、トイレ。他に行った事がある国はそう多く無いが、それでも世界一だと自信もって言える。

清潔なトイレがコンビニ、駅、デパート、公園などほぼどこにでもあって、しかも無料で使える国は他に無い。

特筆すべきは、最低レベルが高い点だ。

日本だとどこでも個室に鍵かかるし(壊れてない)、水は流れるし、「うわあ。。無理」というところはまず無い。

インドだったら、鍵が壊れているところや、水洗なのに水が無いor足りないところ、汚いトイレも多い。そして汚くっても有料だったりする。

また多くの場合、子連れの人、車椅子や高齢者も使えるように設備が整っているし、バッグをかけておく場所や忘れ物がないようにと細かいところにも配慮が行き届いている。

ドアを開閉すると色が変わって使用中かどうかが、遠くからでも分かる。
スマホなど忘れてがちなものを、絶対に忘れないシステム。
傘が落ちてこない様に工夫されている。
子供が使える様に子供用の便器も用意されている。
こちらも子供用のトイレが用意されている。

また、動線の引き方も素晴らしい。大きなSAでよく見かける。

入り口で一目で分かるようにパネルがあったり、赤/青で待っている人が空いた事がすぐ分かるように色分けをしたりなど細かい工夫がある。

色分けで分かりやすい動線。英語が書いてあればさらにいい。
トイレに入る前に、空いている方に行ける。

お風呂と並んで、これが普通になっているこの国から違う国に行ったら、満足できる日は来ないんじゃ無いだろうか。

トイレに座って冷たく無い事で、「冷たくない!ああ、日本に帰って来たなあ。」としみじみ思ってしまう私なのだ。



食べ物:全てが美味しい、コンビニ最高

海外に行ってみるとよく分かるが、日本はどこで何を食べても美味しい。

コンビニも
ファーストフードも
フードコートも
当然レストランも

物価は上がりつつあるが、それでも、この品質とサービス(場所によってはさらにボリュームも)で、この価格なのが驚きだ。海外だとサービスの質は価格に如実に反映されているからだ。

逆に言うと、日本のサービス業界、特に飲食業界で仕事をしている人たちは自分たちの労働に見合う対価をもらえているのかな、と心配になってしまったりする。海外と異なり、日本にはチップの習慣もない。

が、当然、一消費者としてはありがたいので、今回も存分に美味しいものを食べまくった。

上野近くで見かけた、牛タン自動販売機。日本ならでは。
私が大好きな地元の味噌ラーメン

私が特に好きなのはコンビニだ。

いつ行っても新しい商品があるし、各コンビニのPB製品をチェックするのも楽しい。最近はお弁当だけでなくお惣菜も種類が増えているし、世間は健康志向なので成分を確認しながら選べるのも嬉しい。

今回ハマったコンビニお菓子。
甘すぎないのにチョコを感じられて、気軽にバックに入れておける。

そして、挽きたてのコーヒーがあの価格で飲めるのも嬉しい。どこかに入って注文したら、この3〜4倍はするのだから。

旅行すると毎回「もう一つ胃があればいいのに」と悔やむが、日本はそう思う頻度が最も高い。

次回の一時帰国は、今から何を食べようか考えてしまうくらい楽しみだ。



自然の美しさ:山もあって海もある

日本は山もあるし、海もある。
森は緑濃くて、厳しいが美しい。

今回はスキー(山)としまなみ海道(海)に行ったが、どちらも素晴らしい景色でその場にいるだけで癒された。

スキーに行った時の写真。山頂にかかる雲が美しい。
リフトを降りると、周辺の町も遠くに見える。

これらの自然が身近にあるのもまた良い。

スキーに行って山頂からの眺めに思わず声をあげたり、サイクリングに行って橋の上で景色のすばらしさについ立ち止まってしまうほどの美しい自然が、地元の人々にとっては毎日の風景の一部にしか過ぎない。

私は一時帰国しているので旅行気分だけど。

瀬戸内海の島々を橋の上から眺める。心地よい風が吹いて、空も海も青く輝いている。
松山空港に行く途中の景色。この電車には通勤・通学する人たちがたくさん載っていた。
彼らにとっては日常の風景だ。


これらの自然ができるだけそのままの状態で次世代にも受け継がれていく様に、一人一人が環境保護の意識を持って過ごしていかなければならないな、と思う。

次はどこに行こうかな。

どこに行ってもきっと素晴らしい景色に出会えそうだ。



ヘンなとこ

メディア(テレビ番組):それ、言わされているのでは?

インドに移り、さらにテレビが無い生活になった事もあって、しばらく全然日本のテレビ番組を見ていなかったのだが、実家ではずっとテレビを見ているので半強制的に見る機会が発生した。

久しぶりに見ていると、自由に発言しているはずなのに、言わされている様な違和感を感じてしまうのは私だけだろうか?


ある番組でお金持ちのお家を紹介する企画があった。

その人はそのマンションに住みたいと思った理由を、
「ジムが数件徒歩圏内にあって、かつ、マンションの中にもあるんですよ。もうここに移るしかないじゃないですか!」と言っていた。

多分ここが笑うところだったんだろうな、と思うのだが、全然笑えなかった。

体は一つしかないから、そんなにいくつもジムがあっても通えない。それに(後でわかったのだが)自宅の一室をジムにしているのに、外のジムなんて必要ないのでは。

周辺にジムがある事がこのマンションに決めた理由とは思えない。

笑いを取るためにテレビ局に言わされてるんじゃないの?

前は面白いと思えていたのに、今は全然面白いと思えない。
自分が変わったんだろうな、と思う。


また、両親は家でほぼ一日中ニュースを見ているが、朝昼晩、ほとんど同じヘッドラインばっかりだ。

私が帰国した時は『ルフィ』のニュースでもちきりだった。

ヘッドラインは衝撃的だが、報道される内容は少しだけで、詳しいことはほとんど分からない。

この時は犯人たちがフィリピンから日本に搬送された時は飛行機のどの座席に座ったのか、食事が提供されたが食べなかった、などが報道されていた。

どうでもよい。

視聴者が知りたいのは、犯人たちが本当に実行したのか、今後はどのような方針なのか、被害者に対してはどのような対応がされるのか、などじゃないのだろうか。

報道に制限がある事は理解しているし、特に犯罪に関する事ならば報道できない事があるだろう事ももちろん分かる。

しかし、ニュースを見るために使う時間に対して、得られる情報の量も質も少なすぎる気がした。

これは視聴率が下がってもしょうがない。もうテレビだけがエンタメの選択肢だった時代は終わったのだから。



この他にもいくつか「ヘンなの」と思っている事はあるのだが、それは帰国時に限らず感じていることなので、また別の機会に書きたいと思う。

海外にいるが、日本は自分が生まれた国で大事に思っている。

自分の国の良いところはこれからも残していきたいし、「変えた方がいいのにな」と思うところは改善されるといいなと思う。

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