お尻拭き職人の話 ~second~
どうも。3児のパパです。
ウソじゃないです!3児のパパです。
長女さん(5歳)と次女さん(2歳半)、3女さん(0歳半)
を絶賛子育て中です。
もう超えられないと思われた壁は、超えられるのか。
これ以上面白い話は書けないと、
自分で宣言した投稿は超えられるのか。
僕のトップ記事「お尻拭き職人の話」なのですが、
※有料記事にしてますが、全編無料です。
お礼の言葉の2行だけ、有料にしてます。
生まれて間もない頃の長女さんのお尻拭きについて、
これまでに出したことがないほどの熱量で書いたため、
最早お尻ジャンルでやり残したことは無い
という思いでいっぱいだったところ、
いつも元気なモデルわんわんこと、すず太郎さんに
お尻で3部作いけるんじゃね?
とのコメントをいただきました。
完全に悪ノリコメント書いてきましたね。
無理やり絞ったお尻をまだ絞り出せというのか。
なんてことつぶやくんだ、パグ人間め。
と思考を巡らせていたところ、
ただ、言われてみれば確かにそうだなと思ったのです。
我が家には3人の娘さんがいます。
お尻拭き職人を書くきっかけを与えてくれた
長女さんだけを記事にして、
残りの2人を放っておくことなんて出来ません。
僕は・・・父親です・・・。
全ての娘さんのお尻に、真剣に取り組まなければ失礼です。
というわけで、お尻を絞り出します。
お尻を愛する心に限界などないのだから!
前回ほどの熱量がない中、どこまで書けるのか。
果たしてスベらずに着地出来るのか。
飽きずに最後まで書けるのか。
自分との戦いです。
それでは本編です。
序章
明日、世界が滅びるとしても、
今日、僕はこのお尻を拭きあげたい。
臭いんだもの。
お尻を拭く日々が日常となってから、早2年半。
かつて、見習いお尻拭きだった僕は、
十分なお尻拭きキャリアを積み上げ、
どこに出しても恥ずかしくない
一人前のお尻拭き職人に成長していました。
離乳食が始まるまでは、
ほぼ液体だから、足を持ち上げるにしても、
慎重に行わないと滅ぶよ。
漏れるのは下からじゃない、背中からなんだ。
ギャザーを広げ忘れて漏れたことは
妻さんには黙っておいた方がいい。
量が多くて仕方がなかったことにするんだ。
触らぬ神に祟りなしだ。
優しいウソって奴だよ。
世の中には知らない方がいいこともあるんだ。
なぜか、へそ下まで被害が広がってることがあるから、
お尻の穴は後ろとか、先入観はよくない。
関係ないんだよ。
常識が通じるような輩じゃない。
死角なんてないんだからさ。
離乳食が始まったら凄いよ。
特に肉を食べた後は凄い。
とても臭い匂いがするんだ。
ヨーグルトっぽかったのは、もう終わり。
もう終わったんだ。
あれは人の糞だよ。
いつの間にか、
友人の見習いお尻拭き達にアドバイスを贈れるまでに
成長していました。
そう、僕は一人前のお尻拭き職人。
僕に拭けないお尻などないんだ。
しかし僕はまだ分かっていなかったのです。
本当のお尻拭き職人のことを。
始りの鐘
あれ?
この匂い・・・・。
そろそろオムツ替えないとパンパンだなぁと
心配していた矢先の出来事。
はち切れんばかりに、
おしっこを含んだパンパース。
パンパンパンパースに忍び寄る一筋の青い光。
祝福の茶色い天使。
遥か手前で臨界点を超えていたであろう、
パンパンパンパースの奥歯がガタガタ言わされてる。
これは・・・・・まずい・・・・・。
一刻の猶予も残されていないこの感じ。
ギリギリのところに、あれを捻りだした極楽浄土!
パパパンパンパンパンパースだっっ!!
積み重ねてきたもの
流石は次女さん。
生後半年にも拘わらずこの圧倒的、量による支配。
冬場なのでぬくぬくほかほか。
昇り竜が如く立ち昇る湯気。
一面に広がるタンポポ畑。故郷の香り。
黄金の国ジパング。
だがしかし、
ピヨピヨのひよこ職人なら、いざ知れず、
3年のキャリアを誇るお尻拭き職人として、
2,000(1日2枚×365日×3年)を
超えるお尻を拭き上げた、
一流のお尻拭き職人、パパの前ではただの糞。
その程度の芸術点では、
このパパの心を乱すことはできない。
そう、幾たびも拭き上げてきた尻と同じ。
ただのお尻なのだ。
即座に新しいオムツと
お尻拭きシートを準備。
シートの残枚数も確認した。
まさに完璧な下準備。
今日も変わらぬ仕事を積み上げるだけだ。
そのお尻をピカピカに。
惚れ惚れするような、お尻拭きをその尻に刻みこむがいい!
巨狂襲来
ぽむんっ!
なんだ・・・・。
背中に痛みが・・・。
首筋に生暖かな息遣い・・・。
確かに感じる重量感・・・。
まさか・・・。
ぱぱ・・・・・・・・・・。
バカなっ!
長女さんっ!!
さっきまでリビングの端っこで
アンパンマンおしゃべりいっぱい言葉図鑑スーパーDXで
狂ったように遊んでいた長女さんがなぜこんなところに!
執拗にクリームパンダの頬っぺたを
タッチペンで連打していたはずなのに
いつの間に背後に・・・
そうだった。
既に3歳を迎えた長女さんの機動力は無限大。
こんな状況でゆっくりお尻を拭けるだなんて、
思い上がりもいいところだ。
くっ!
まずいっ!
ぐっ・・・・・。
左右に引っ張りながら、下向きに力を加えると、
パパの耳が千切れる!
声
くそ・・・・・
今はこんなことをしている場合じゃないのに。
糞う。長女さんめ・・・。
何とかしてあしらわねば。
今は次女さんのオムツ替えが先決なのに。
ぱぱ・・・・・。
あしょぼ・・・・・・。
え・・・・。
ぱぱ・・・・・。
あしょぼ・・・・・・。
遊・・・ぼう・・・・?
〜〜〜〜〜
(回想)
おぎゃあおぎゃあ!
あはは、元気に泣いてるよ!
本当だ、かわいいねえ。
本当にかわいい。
ふふっ、困った時はパパが助けてやるからな。
いつまでもパパと一緒に遊ぼうな。
〜〜〜
俺は・・・なんてことを考えていたんだ。
目の前の小さなお尻にばかり夢中になって、
いつしか長女さんとの時間がおざなりになっていた。
長女さんは、ただ、遊びたかっただけだ。
それを、俺は・・・。
長女さんはいつも次女さんに優しい。
どんな時でも次女さんには意地悪をしない。
泣いている時はパパとママを次女さんに譲ってくれる。
おもちゃも持ってきてくれる。
寝るときには優しくトントンしてくれる。
長女さんは、最高に優しいお姉ちゃんだ。
最高のスーパーお姉ちゃんだ!
すまない長女さん。
今、次女さんは泣いていない。
つまり、パパと長女さんは遊ぶことが出来る!
パパが悪かった!
パパはいつでも長女さんが大好きだ!
一緒に遊ぼうと言ったのはパパの方だ!
パパと・・・・遊ぼう・・・・・!!!
遊びながら・・・尻を拭こう!!!
技のその先へ
これまで積み上げてきた技術だけでは
決して超えられない高い壁。
ただ、目の前のお尻に向き合えばよかった
3年前とはまるで違う。
両腕が塞がった状態で、
長女さんを満足させつつ、
次女さんのお尻を拭き上げるという、
人の限界に迫る戦い。
濃縮された2分という時間の中に、
一体どれほどのマルチタスクを
詰め込まねばならないのか。
既に頭頂部まで登り終えた長女さんを
首の筋力のみで支え、
悪さをさせないよう遊びつつ尻を拭き上げる。
いやっ、お尻拭き職人に限界などない!
ただこのお尻をピカピカに!
攻防
ええ。
そうですね。
気を抜いていたのは事実です。
実際、気づいたら登られてましたからね。
まさか、お尻拭いてる最中に耳引き千切られそうになるとか、
思わないじゃないですか。
首ですか?
痛いですよそりゃ。
肩に登るとかじゃないですからね。
頭頂部に登るわけですからね。
点で支えるわけですよ。点で。10数キロを。点で。
砕けますよね。
先方だって砕きに来てるんだから、
砕けるまで帰れませんよね。
向こうには向こうの都合があるわけですから。
でも、こちらとしても落とすわけにいかないじゃないですか。
危ないし、万が一前に落ちたら、うんこにポーンですからね。
うんこにポーンですよ。
そうなったらもう、地獄絵図ですよ。
終焉って奴です。もう救えないです。南~無~です。
ただ、下ろそうにも、両手は使えないわけです。
次女さんの脚とお尻拭き持ってますからね。
詰みじゃないですか。
普通。
で、さっき遊ぶとかカッコいいこと言ってましたけど、
結局何ができるかって、降ろすための説得しかないんですよ。
「長女さん、パパちょっと絵本読みたいんだけど、
取ってくれない?そこの棚にあるんだけど~」とか、
「ジュース飲もうよ~」とか、
付け焼刃で挑むわけですよ。
無理じゃないですか。
ど無視ですよ。
山頂からの景色に見入ってますからね。
僕の声なんか届くわけないですもんね。
限界
かはっ!!
駄目だ・・・。
もう首が耐えられない。
何よりもプルプルしてお尻が拭けない。
ぷるんぷるんのお尻がっ。
そして臭い。
もう、無理だ。
このままでは共倒れになってしまう。
共倒れ、もとい、
共うんこまみれだ・・・。
畜生っ!
そもそも最初から無理だったんだ。
俺一人の力で2人同時に対応するだなんて・・・
俺には最初から無理だったんだ。。。
もう、全てを投げだしてしまいたい。
もう、2話目までこの熱量で書くの本気でしんどい・・・。
お尻拭き職人は・・・。
もう、終わりにしよう・・・・。
・・・・。
・・・・。
~~~ 精神世界にて ~~~
??:お尻拭きとはなんだと思う?
僕 :なんだ?頭に響くこの声は?
??:お尻拭きとはなんだと思う?
僕 :もしやこの声は伝説の・・・。
お尻拭き仙人!!!
僕 :数多のお尻を拭き上げた職人が最後に到達する
お尻拭きピラミッドの頂点。
全お尻拭き職人が目標とする神がなぜ!?!?
仙人:お尻の泣く声が聞こえた。
僕 :????
そんな。確かに俺はさっき諦めた。
でも、俺は最善を尽くしたんだ!
あんな状況、誰がやっても無理に決まってる。
俺は・・・・。俺は・・・・・。
一流のお尻拭き職人として、最後まで戦ったんだ!!
仙人:お尻拭き職人とはなんだと思う?
お尻拭きとはなんだと思う?
僕 :お尻拭き職人とは・・・・?
お尻をピカピカにする職人のことではないのか?
お尻拭きとはそのための技術ではないのか?
俺が磨いてきたお尻と技術は、
お尻拭き職人とは、お尻を輝かせるための・・・・。
仙人:お前は何のためにお尻拭き職人になった?
本当のお尻拭き職人とはなんだ?
僕 :俺は・・・この子達を・・・。
家族
そうだ・・・。
お尻拭き職人とは・・・。
俺が憧れた本当のお尻拭き職人とは・・・。
いつの間にか俺は、自分自身のお尻拭きに酔いしれ、
ただ、お尻を拭く傀儡、
無機質なお尻拭きマシーンになっていた。
お尻拭き職人が、
ただお尻を拭くためだけの職人であるはずがない。
本当のお尻拭き職人とは何か。
その答えは今の俺にはまだ分からない。
でも、それでも、
この子達の前でお尻を向けて逃げる奴なんかに
お尻拭き職人を名乗る資格はない!
お尻拭き職人は・・・諦めない・・・!!
職人としても父親としても未熟な俺に
今できることはなんだ?
両手が塞がったこの状況で何が出来る?
目と鼻の先にうんこがある今、出来ることは何だ。
このお尻のために何をすればいい?
どうすれば泣いたお尻を笑顔に出来る??
そうだ・・・。
まだ手が残っていた・・・。
いつの間にか俺は、
自分だけの力で全てをこなせると思い込んでいた。
強さを見せることが完璧なお尻拭きだと信じて。
でもそれは違う。
弱みは見せてもいい。
この子達を笑顔にするためにできること、
そのために最善を尽くすことが、
本当のお尻拭き職人への道のり。
父親の・・・俺が果たすべき役割だ。
困った時には、誰かに頼るのが育児。
頼れる状況を作ることも育児。
自分だけでは拭くことが出来ないお尻も、
誰かの力を借りれば拭くことが出来る!
そう、俺には最高のパートナー、妻さんがいる!
俺は、妻さんと一緒に本当のお尻拭き職人を目指す!
ということで
妻さぁぁぁん、たぁぁぁ~~すけて~~~~。
むぅりぃぃぃぃいいい~~~~~~。
(2Fで洗濯物畳んでた妻さん登場)
え、何この状況。
何してんの?こわっ・・・。
ってか一回足離して後から拭いたらいいじゃん。
はいはい、長女さんおいで。
結論
今日僕は尻を拭く。
それは、明日も明後日も。
この一拭きが、未来に繋がる一拭きと信じて。
書いてみて分かりましたが、
2作目って書くことないですね~。
最初から3部作を予定してたわけじゃないから、
1作目に比べて内容とオチが薄々です。
映画の2作目がコケやすい理由が分かりました。
ってか、ネタ無しから書き始めてるから、
中盤・後半にかけて
着地に持っていくのがきついきつい。
お尻拭き仙人って訳わかんないですもんね。
3作目はもう少し読み応えがあるものに出来ればと思うので、
頑張ります!
すず太郎さん、こんな感じでいかがでしょうか。
山田孝之で映画化したいですね!
今日も頑張りましょう!
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