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小さなカブの話

どうも。3児のパパです。

ウソじゃないです。3児のパパです。

長女さん(5歳半)と次女さん(3歳)、
3女さん(1歳)を絶賛子育て中です。

本日3女さんが元気に1歳の誕生日を迎えました!
めでたい!

ということで、これからの将来を妄想してみたので、
お楽しみくださいませ。



小さなカブ


パパとママは小さな種を蒔きました。

大きな大きなカブになれ。
立派な立派なカブになれ。

ある日ママは、
小さな芽が出ていることに気付きました。

大きな大きなカブになれ。
立派な立派なカブになれ。


数か月たったころ、
ママは入院しました。
小さな種は、実が大きくなる前に、
早とちりして出てこようとしていたからです。

パパとママはお医者さんを連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

何とか種は、元いた場所に戻りました。


さらに数か月たったころ、
ママは入院しました。
コロナだったのでパパは自宅待機しました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

小さな種は、小さなカブになりました。


お家に来た小さなカブは、
ふんがふんが言いながらモゴモゴしました。

パパとママはじぃじとばぁばを連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

とてつもない量の写真と動画データが出来上がりました。


しばらくすると小さなカブは、
夜泣きと軟便を執拗に繰り返してきました。

パパとママは
先輩夫婦と相談にのってくれる自治体の人を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

無事パパとママは寝不足になりながら、
お尻拭き職人兼寝かしつけ職人になりました。


1年ほどすると小さなカブは、
保育所に通い始めました。

パパとママは、
せんせいとおともだちと
パパ友とママ友と力いっぱい遊んでくれる暇な後輩
を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

だぁぁぁああああ、いやぁぁぁあああ
を繰り返していた小さなカブは、
いつの間にか保育所が大好きになり、
病気になったり、泥んこになったり、
食べちゃいけない草を食べたりしながら、
お絵かきと、変顔と、おてがみ交換が得意になりました。



しばらくすると小さなカブは、
小学校に通い始めました。

パパとママは、
小学校の先生と習い事の先生を連れてきて、
小さなカブは、
ズッ友を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

当初、緊張しながら小学校に通ってた小さなカブは、
テストでいい点を取ったり、悪い点を取ったり、
さやかちゃんと仲良くなったり、喧嘩したり、
運動会のかけっこで転んだり、色んな経験をしながら、
小3からパパとはお風呂に入ってくれなくなりました。



6年ほどすると小さなカブは、
中くらいのカブになり中学校に通い始めました。

中くらいカブは、
部活関係の友達とSNS友達を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

パパとママとは休日の外出も減り、
壮大なスクールカーストの中で揉まれつつも、
ジャニーズの推しメンにお小遣いをつぎ込んだり、
大人になってから死ぬほど後悔する、
自分を主人公にしたマンガを描いたり、
友達以上彼氏未満を作ったりしながら、
「パパ入室禁止!!マジで!!」
と赤字で書いた紙を自室の扉に貼ったりしました。



3年ほど経つと中くらいのカブは、
高校に通い始めました。

中くらいカブは、
襟足の長いチャラい彼氏を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

パパが様子を見がてら、
部屋にお菓子とジュースを持っていくと、
これまでに経験したことのない嫌そうな目で
こちらを見つめる中くらいのカブと、
「マジっすか、パパさん、あざっすぅ!!」
と元気に応えながら
カントリーマアムを頬張る陽気なテンションの
襟足の長いチャラい彼氏がいました。
「うへっ!これマジうまいっす!ぱねぇっすぅ!!」


2か月後、
襟足の長いチャラいただの同級生に戻った彼のことを、
元気でいい奴だったのになぁ、とパパは思いました。

ママ経由で情報が流れてきたので、
可能な限り気付かないふりをしました。

それなりに青春を謳歌したり、
SNSでトラブルに巻き込まれそうになったり、
こっそり、3%のチューハイを飲んだりしながら、
本当の自分は東京に行って芸能界に入りたい!とか言って
糖質ダイエット及びアイプチマスターになった結果、
無難に受験勉強をしました。



3年ほど経つと中くらいのカブは、
県外の大学に入学し、一人暮らしを始めました。

中くらいのカブは、
バイト仲間とゼミの先輩後輩と
サークルの友達を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

もはやパパとママが見ていないので、
クラブに行ってみたり、プチ同棲してみたり、
ガールズバーで働いてみたり、
オタサーの姫になったり、
あんなことやこんなことをしてみたりしました。

ひとり暮らしの部屋を見に行こうとすると、
死ぬほど拒否られるので、
パパとママは月に1回くらい生存確認の電話をしたり、
米と食材を送ったりしました。



4年ほど経つと中くらいのカブは、
大きなカブになり、東京砂漠で大手企業のOLを始めました。

大きなカブは、
クライアントと意識の高い同僚と、
コワーキングスペースでアジャイルしてマージすべき、
持続可能なコンサルのご子息を連れてきました。

うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。

2年くらいで灰になった大きなカブは、
地元に戻り、再就職しました。



そこから数年経つと大きなカブは、
パパとママに言いました。


~紹介したい人がいるの。~




1年後、パパの横に並んだ大きくて立派なカブは、
真っ白なドレスを着て、
バージンロードを歩いていました。

数歩歩いたその先で、
パパの腕を放れた大きなカブは、
襟足が短くなってチャラくなくなった
どこか憎めないカントリーマアム好きのところに
歩いていきました。


うんとこしょ。どっこいしょ。
うんとこしょ。どっこいしょ。



多くの人に支えられて、

ようやくカブは抜けました。



めでたしめでたし。


結論


ということで、
3女さんが1歳の誕生日を迎えました。
お誕生日おめでとう!
大好きだ!!!

幸せに育ってね。
あと、パパのことは嫌いにならないでね・・・。


今日も頑張りましょう!

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