見出し画像

今日のワンポ (2/6回)~散歩は犬と人との共通体験

前回に続き、犬の散歩はとても大事、という話。
中型犬や大型犬と暮らしていらっしゃる飼い主さんは、
よほどのことが無い限り毎日散歩に行かれていると思うが、
小さな犬の場合はあまり散歩に行かない、またはほとんど行かない、
という飼い主さんもいらっしゃるかもしれない。

ペットショップなどで、「この子は小型犬なので散歩は必要ないんです。
お部屋の中で遊ばせるだけで十分なんですよ」ということを真に受けて
本当に部屋の中だけで暮らしているケースもありそう。

普段、犬をほとんど散歩に連れ出さない飼い主さんがいれば、
少しでもいいので、週に何回かは犬と散歩に出かけて欲しいと思う。

犬は、外からの刺激を受けて色々な事を感じて学んでいく生き物なので、
部屋へ家の中だけでの生活になっているのは、かなりもったいない。
ベランダや庭で遊ばせているということもあるかと思うけど、
少しでも、週に数回でも、一回10分でも、外を一緒に歩いて、
同じ空気を感じる体験を一緒にしてあげてほしい。
子供と一緒に遊ぶように、犬とも一緒に遊んであげてほしいのだ。

そうした共通体験を少しでも多く重ねていったほうが、
犬との思いでが一層深まるというもの。
犬にとっても、大好きなお父さんやお母さんとの思いでが積み重なっていくのだ。


色々なところを一緒に歩いて、楽しい思い出を重ねて行こう。
海に散歩に来て、不安と好奇心が入り混じっている我が家のジャックラッセルテリア

重要なのは、“ 一緒に体験する ” ということ。
玄関から一歩外に出れば、犬と人とが一緒に旅する冒険の始まりだ。

散歩は、室内では感じることがあまりないアスファルトや草地の感触や、
家の中では嗅ぐことのできない匂いを嗅いだり、そよぐ風を感じたり、
車の音や鳥の声を聞いたりと、犬にとってはワクワクする冒険なのだ。

人にとってはたかが散歩と、つい思いがちだけど、
犬にとっては、飼い主と一緒にワクワクの冒険を体験できるこの上ない時間だ。
だから、散歩中にスマートフォンを見ながら歩いたりしないで、
犬に声をかけながら歩いてほしいと思う。

「次は左に曲がるよ~」とか「こっちの道に行ってみよう」とか、
「枯れ葉がたくさん落ちてるね、食べちゃだめだよ」とか。

曲がり角を飼い主に合わせてうまく曲がれたときや、
「こっちに行こう」と声をかけたときにあとについてきたら優しく褒めてあげてほしい。
信号待ちのときは、「待ってね」とか「スワレ、マテ」とかを伝えて、
再度進みだす前に「上手にできたね~」と褒めてから「OK!」と声かけて歩き出せば、犬も飼い主の言っていることに徐々に聞く耳を持ってくるはず。

犬も、景色や気配を感じながら歩いているので、
毎回同じ場所で同じ言葉をかけられていると、
飼い主からかけられる言葉に対して何をすればいいのか、を考えるようになってくる。

我が家のジャックラッセルテリアは、
散歩のときはアドレナリン大放出になるので、
グイグイ引っ張る癖がなかなか抜けないが、
それでも、曲がり角ごとに「右!」「左だよ!」と声をかけているうちに、
言われた方に曲がるようになってきたし、
グイグイ引っ張り出す直前に「ゆっくり、ゆっくり」を言っているうちに、
少しは理解してきたようで、常に引っ張りっぱなしということはだいぶ減ってきた。
まあ、もう7歳になるので血気盛んな感じもいくぶん薄れてきているせいもあるけれど。

一緒に出かけて、同じ景色を見るだけでも楽しい。
寒そう。

つまり、散歩の中で犬に話しかけ、犬が行動で応えてくれるという、
お互いに楽しい経験をすることができるのが散歩なのだ。
もちろん、最初から飼い主のイメージ通りに動いてくれる犬ばかりではないし、
外の様子に怖気づいてしまう犬もいるだろう。
それでも、少しづつ同じ経験を重ねていけば、
犬も外に慣れて自分なりの楽しさを見つけるだろうし、
人の言葉に対して何をすればいいのかも理解してくる。

散歩を通して、少しづつだが犬の社会化もしつけもできてくるし、
犬にとっても飼い主との素敵な思い出積み重なっていくのだ。

だから、犬と一緒に散歩に出かけよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?