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1:1時間半無言の、筆談トークイベント

7月25日、文喫にて。「生(なま)」というテーマについて、伊藤亜紗さんとブックディレクター有地和毅さんの筆談トークイベントに参加。

ウーバー配達員のリュックよりもでかい自由帳が卓上に広げられ、大人3人が囲む。筆ペンや、サインペンなどまばらな種類のペンを自由に走らせて、筆談トークが始まった。

あー写真撮っておけば良かったぁぁあaaaaと思いながら、
筆談コミュニケーションに感じた面白さを書き出してみる。

1:仕上がりの混沌さ(笑)
LINEやDMは上から下の縦状にコメントが並んでいく一方、今日の筆談トークは各々手元に近い場所から書き出すので、不規則に散らばり混沌とした感じ。

途中から参加したら、前後関係が理解しにくいかもしれない(笑)けど、だからこそ、その場でプロセスを一緒にする特別さもあったように感じる。

また、枠も書き方も決まってなく、自然発生的なコメントで埋め尽くされた自由帳をみると、普段のテキストコミュニケーションは、違和感のある形なのかもしれないとさえ思った。

会話のかたち、全然違う

2:音声コミュニケーションよりも受け手の視点が現れやすい(仮説)
伊藤さんと1on1筆談をしたとき、「斉藤陽道さんと筆談をしたことがあり、楽しかったんです」と言葉を受け取った。

普段の私であれば、「どんなところが楽しかったんですか?」と返すだろう。
でも、今日は「筆談と普段(音声会話)とで考え方がかわる気がしますね」と返した。(筆談はここでタイムアップ!)

音声には強弱がつくので相手が伝えたいこと、話したいことの優先順位をなんとなく受け取りやすい。
筆談は、基本的に全ての単語がフラットに並べられるので、わたしがそこから気になった単語をピックアップしたような感覚があった。

3:小さな訂正ハードルとためらい
「そういえばXXってさ、あ、やっぱなんでもない!」みたいな訂正が、少々しにくいのかな?「そういえば今月に…」と書き出してしまったら、思いつかなくても、一旦書き切るスイッチが入りそう。ホワイトボードとか、使うツールの特性によりそう。

4:待ち時間のもどかしさ
相手が書いてる間に、何を書いてるか読みながら&次に何を書こうか考える、あの時間…

5:とりあえず置いておける気楽さ
「(途中でサインペンから切り替えて)筆ペンデビュー」など、時折チャーミングな筆談があった。今話してる本筋とは関係ないイラストや文章を書いていた。音声コミュニケーションでは、関係のない話題は流れを遮る(脱線してまた戻るからそんなに悪じゃない)けど、
視覚であれば2、3つの内容がパッと入れられるので、脱線しながらしない、共存できる感じがあるのかもしれない?

たとえスルーされても(笑)みんなの目に入ってることは分かる感も良いなと思う。

他にも、

  • ページを捲るたびに絶妙なリセット感がある

  • 筆談でうるさいってなんだろうね⇨「ペンをぐるぐるとアフロみたいにモジャモジャ書いてみる」これが筆談の世界ではノイジーかもしれない

  • イベント終わりのぬるっとした感じ(笑)(これで終わり..だよ…ね?という雰囲気)

などなど、新鮮な気づきがあった。
筆談っておもしろい。

生についても書きたかったな、、一旦ここまで!


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