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短歌のようなもの25

 映画について、記憶の糸を手繰る。小中学校では学校鑑賞会というのがあって、年に1、2回、暗幕で締め切った体育館で映画を観せてもらえた。よく覚えているのは「ボクは五歳」。吉沢京子に見惚れた「父ちゃんのポーが聴こえる」。
 地元の公民館でみたのは「ダンボ」とか「ピノキオ」。初めてのディズニー体験。
 夏休みの公園で行われた野外映画会。「ゴジラ 三大怪獣地球最大の決戦」でみたキングギドラの不気味なことといったらなかった。
 正月映画の「男はつらいよ」。どこか小便臭い館内、入れ替え無し、通路までいっぱいの客。大人も子供も大笑いで幸せな空間。
 少年期の私の映画体験はこんなもの。ひとつひとつが自分にとってはかけがえない体験だが、コンテンツ過多の現代とは比べるべくもない貧しさ。
今日のお題は「映画」で考えでみました。

【お題:映画】

エンドロール体育館が明るくなる前に頬の涙を慌てて隠す

少年の私が聴いたテーマ曲なぜ思い出す今口ずさむ

寅さんは今もどこかの旅の空きっと誰かに恋をしている

ベタですね。三つ目は先日山田洋次監督の出演されたラジオ番組の中で、劇団ひとりさんがおっしゃっていたことでもあります。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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