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ドキュメント72時間「大阪 昭和から続くアパートで」

大阪港近くに並ぶ3棟の古びたアパート。造船業が盛んだった昭和40年に建てられ、今もおよそ70世帯が暮らしている。アパートには住人が集まるたまり場があり、朝からお酒を飲む人も。夫を亡くし、数年前に越してきた年配の女性。息子家族を困らせないようにと、ここでの1人暮らしを選ぶ男性。ここが住みよいと30年以上暮らし続ける夫婦もいる。移り変わる時代の中、変わらずに続くアパートの日々を3日間、見つめる。
番組紹介ページより

中川家の二人がラジオで紹介していたので、ぜひ見たいと思っていたのだが、つい見逃してしまった。最近はありがたいことにNHKプラスですぐに見られるので、深夜にスマホで視聴。今どきトイレは共同。共同浴場は月5,000円だ。だが住民の高齢者夫婦は「住みよい」と言う。連れ合いの死後、終の住処を求めて移り住んできた老婦人も「ここは良いですよ」という。朝から酒を飲み泥酔する男性を咎めることもなく、「赤の他人や」と突き放しながらも肩を貸して部屋に送り届ける人もいる。家族ではなく、友人というほどの親近感でもないが、なんとなく助けあってくらす人々の姿。30分では描き足らない。想田和弘さんあたりに長尺で撮影してもらいたい。
 見終わった後は感動というのとは少し違う感情に包まれた。近いうちに再放送もありそうなので、未見の方はぜひ見ていただきたいです。

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