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ぶらーり探求 本日の担当:坂谷竜聖

TRIZ⑫ ブログをやめたくなった 第二回
前回からブログをやめたくなったという問題について分析を行い始めました。
基本的にTRIZの分析プロセスとしては、9画面法→問題探索→機能分析→Sカーブ分析→究極の理想解の順で進めるわけですが、今日は第2弾の問題探索から始まって終わります。(意味深ですね笑)
 ダレルマンの体系的技術革新に於いて、問題探索は更に効用分析→リソース分析→制約の特定→泣き所の特定という4つのプロセスに分けられます。
 まずは効用分析から始めます。効用分析に於いてはスポンサー、顧客、チームという3つの立場のそれぞれの目標とゴールの基準を考えます。今回のケースでは、顧客を読者の方、チームを自分自身と捉えます。顧客の目的はおそらく暇つぶし・自分の知らない世界を知ること、チームの目的はアウトプットによる学びの応用です。ただどちらもゴールの設定が数値化しにくいと言えるでしょう。
 また効用分析には問題探索ツールという問題を階層分けするツールが存在します。(なぜなぜ分析にとても近いです)当初の問題を中心に、より広い問題と狭い問題を分けます。第一のより広い問題においては、なぜ自分はこの問題を解きたいのか?なぜそれが自らにとって問題なのか?を考えます。第二にのより狭い問題においては、何が原因でその状態が発生するのか?何がその問題の解決を妨げているのか?を考えます。
 今回の例では、まずより広い問題として、コツコツ努力できないという問題があります。自分は受験準備をまともにせず、好き勝手に生きてきたので、そろそろ無意味なこと・ストレスフルなことを頑張って続けることが人生には必要なのではと考えていました。従って、FB投稿をやめたらいつまでも努力する力が身につかないと思い、ブログをやめたいという感情を解決すべき問題だと感じたわけです。この結果、より広い問題は闇雲な努力ができないと表現できます。
 つづいて、より狭い問題としては、夜更かししてしまう、購読者の把握ができない、書くことがプレッシャーになる、書くことが目的になってしまう、新しい学びがないという5つの要因が挙げられます。
ではここでは更に、その各要因の原因(より狭い理由)を深めます。
1:夜更かししてしまうのは、パソコンを開くとだらだらしてしまうから。(→ターゲティング広告にやられている,→そもそも執筆に時間かかる)2:購読者の把握ができないのは、FBやnoteがそういう仕様だから。3:書くことがプレッシャーになる・書くことが目的になるのは、そもそも日々の学びの量が不足しているから。(→経歴上ニートだが、必ずしも家にいるわけではない。)疑問を思いつくには暇がいるから。4:新しい学びがないのは、コメントが少ないから(→FBの投稿にコメントする文化があまりない→公開して発信することをしない、そこまで真剣に読んでない→FBは学びの場ではない)、読者数がおそらく少ないから。(→発信力がない、シェアしてもらえるほど面白くない)
 このように問題の階層化を行いましたが、では今回細分化した問題の何が問題なのでしょうか?主観的に捉えた時(あくまで僕自身がFB投稿をやめたいと思わなければよいので、主観的に選択しました)、3書くことがプレッシャーになる4新しい学びがないことが問題であると感じました。
 では、3と4を解決していくか考えるための糸口が次のリソース分析・制約分析になります。この2つの分析により、自らがどのような解決策を取れるかの選択肢の幅を掴むことができます。(今回は割愛)
ということで、とても唐突なのですが、これらの分析の結果、明日から早速4-5人のメンバーでブログリレーをすることにしました。基本的に、各自が学んだこと+前日の担当者の学びへの疑問・意見を付け足していくという形式にします。つまり、新聞の週一連載になると考えて頂ければ幸いです。その根拠は何か?
3と4のより狭い問題の理由として、3;一日の自らの学びの量の限界、5:FBのコメントしない文化・自らの発信力の低さ→記事のつまらなさを挙げました。このうち、コメントしない文化はより外的要因(9画面でも上位の空間にきますね)であり解決が難しい。そして記事のつまらなさは、効用分析にある通り、アウトプットの為で見せるための文章を書くつもりはないので、改善する必要性がない。以上の理由により、1日の学びの量の限界・新しいの学びの少なさという2つの次元で問題の解決を試みました。その結果、自らの学びへのフィードバックをしてもらえ、しかもネタ切れを防げるブログリレーという形を選択した訳です。
 しかし、みなさん疑問に感じませんか?さんざんTRIZの分析プロセスを紹介しながら、なぜ問題探索で止まっているんだと。その理由は、2つに収束します。一つ目は、問題のシンプルさが理由です。TRIZが最も力を発揮するのは矛盾を解決する時です。しかしながら、今回の問題において矛盾は存在しなかったため、解決策としてのTRIZを使うまでもありませんでした。実際にダレルマンは発明のレベルを1~5に分類した際に、TRIZは2~4に最も力を発揮すると述べたそうです。2つ目の理由は、自らの熟練度の低さです。僕自身、TRIZの実戦経験は少ないうえ、本来工学的ツールのTRIZを応用しようという試みを行っています。従って、まだ工学から日常生活の違いを使い見切れていません。(今回だと究極の理想解を真剣に行えば、違う析あが広がっていたかもしれませんが、あまり使いこなせませんでした)
 今回はTRIZらしさのでない問題解決でしたが、よりTRIZらしい問題解決を次回以降目指したいと思います。明日からのブログリレーも暇つぶし程度に読んで頂ければ幸いです。

今日の疑問⑫
広島はなんで広い島なの?
島根は島の根っこなの?
鳥取は鳥の取なの?

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