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雑談の力

話したくない相手


筆者の趣味は、手相を観ることなのだが、最近、改めて思うことがある。
それは、多くの人たちが人間関係で悩んでいる、ということである。
特に生理的に苦手な人との人間関係の悩みには深いものがある。
本当に困ってしまうものである。
そこで今日は、あるお客様の話しを書いてみたい。もちろん、ご本人の許可はいただいている。

相性の合わない相手


その方は、職場にどうしても自分との相性が合わない人がいるらしい。生理的にも受け付けない。しかし、仕事上は、どうしても関わらない訳にはいけないとのことだった。
筆者自身も今回のお客様と同じようなことを悩んでいた時期があった。
どしても相手の方に否定されたり、非難されたりするのではないか、怒られるのではないか、とビクビクして過ごしていた。相手の方との接触は必要最低限になってしまう。そうなると相手との距離感が余計に広がって、益々、近寄りがたくなってしまうものである。「相手の懐(ふところ)に飛び込め、相手を好きになれ」と言われてもそう簡単にはいかない。どうしても相性の合わない人はいるものである。そんな人との人間関係を少しでも改善したい人は多いはずである。
筆者自身もすごく悩んだが、知人のカウンセラーがちょっとしたヒントを与えてくれたのである。

人間関係を改善する方法


相手を好きになったりすることは難しいかもしれないが、少なくとも相手との関係が以前よりも良好になる方法があるというので彼女の話しに耳を傾けたのである。その方法とは、苦手な人とたくさんの雑談をすることなのだそうである。
全く仕事に関係のない内容の雑談をすればするほど相手との関係性が少しづつ改善するというのである。
そこで筆者自身も苦手な人との雑談を増やすように心がけた。すると不思議なことに苦手意識が薄らいでお互いの関係性が改善されたのである。あくまでも以前よりは話しをしやすくなった程度ではあるが、確かに関係は良好になった。
相変わらず苦手な方には違いないが、雑談の量を増やすことで以前ほど恐怖感を感じなくなったことは間違いない。

そのことを悩まれているお客様に自分自身の体験も交えてお伝えした。その日は、そんなことで相手の方との関係が改善する訳がない、馬鹿にしてる、適当なことを言って、と怒って帰られたのだが、後日、相手の方の態度が大きく変化したと連絡をしてくださった。
雑談にこれほどの力があるとは思ってもいなかった。
たかが雑談と馬鹿にするなかれ、と思う今日この頃である。


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