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光造形3Dプリンターの印刷失敗の話

お久しぶりです。 戦記です。
猛暑の日々が続きますね。この時期は何にもやる気が起きない。
ブログもすっかりサボり気味になってるのでたまには更新しないと・・・ということで今日は光造形3Dプリンターの印刷失敗の原因について書こうと思います。
自分が3Dプリンターをやってて一番萎える時・・・それは中途半端に印刷失敗してしまった時が一番萎えます。
最初から失敗していればロスも少なく済んでゴミも出ませんが(それでも萎える)中途半端に成功しているとゴミは出るわ レジンも消費するわでくっそ萎えます。

なのでこの三か月での経験談として書いてお役に立てればと思います。

自分が失敗した時の原因ランキング

一位 フィルムが損傷、劣化している。
二位 サポート材が不足している。(特に剣とか爪とか先端が細いもの)
三位 プラットフォームにレジンが定着しない
四位 印刷データに不備がある。

大体 この三つです。 特に多いのがフィルムの劣化や損傷です。(8割)

ではまず、一位のフィルムについてお話します。

自分の場合はほとんどこれで失敗しています。
なぜか? フィルムは劣化するものなので一見 傷がなくても 触ったりしてザラつきがあったりすると印刷に影響を及ぼします。
こういうダメなフィルムを使い続けるとどうなるか? 
中途半端な失敗を永遠に繰り返すのでくっそ萎えます。
では、どうやって気づくのというと自分は中途半端な失敗が一度でもあればすぐフィルムを確認します。
中途半端な失敗というのも途中までしっかりサポート材とかラフトも形成されててサポート材も十分にあるにも関わらず失敗するときです。
わかりやすく例を挙げていくと一枚目の写真は左側が失敗 右側が成功
三枚目もフィルムの影響です。

一番わかりやすいのが一枚目の綺麗に横にスパッと印刷されてない状態。
これはフィルムがダメな時の典型的な失敗例です。

自分は最初にフィルムがダメになったとき気づくまでに五連続失敗してくっそ萎えましたが今は原因がすぐにわかるようになったので若干安心してます。

ではどういう時にフィルムがダメになってしまうのか?

自分が気づいた点を上げます。

1 最大サイズで印刷をする。(175mmが最大だとして174mm~175mmで印刷をする)
2   プラットフォームに不純物がついている。
3   フィルムに残留物が残ってるのにプラットフォームをZ軸のゼロ地点に合わせた(異音がする バキバキという)

この三つぐらいです。 
特に1がフィルムにとって大ダメージとなってました。
理由は 175mmが最大サイズとして174.8㎜とかで印刷すると完成した時、プラットフォームが外せません、プラットフォームを上げてあげると取れます。どういうことか? 余裕がないためフィルムを押し出してまで印刷してるためガッチリはまってしまい取れないんです。
この時のフィルムへのダメージは計り知れません。まず傷はもちろん フィルムが押し出されてるため張りも失われてそうです。

なので175mmとかなら2mmぐらいの余裕はあったほうがいいです。(175mmなら173mm~173.5mm)

2の不純物というのはプラットフォームの定着度を上げるために紙やすりを使ってた場合、念入りにふき取らないと紙やすりのザラザラの部分がフィルムに影響を及ぼしてそうなことが一度ありました。
なのでプラットフォームの表面の掃除はしっかりしましょう!!!これほんと大事!

3 自分はレジンパッドをほぼ取り替えず、注ぎ足して常に使ってます。
   始めたての頃、印刷失敗にも関わらず『ワンチャンそのままいけますか!!!』とZ軸を0に合わせたらバキバキバキバキという音がしました。
LCDパネルに傷はありませんでしたがフィルムにおもいっきり傷が入りました。 それからは印刷に失敗したらめんどいですがフィルムを確認するようにしています。

こんな感じです。 まとめるとプラットフォームは何があっても止まってくれないというのがキーポイントですね。フィルムが破れそうになろうが決まった位置まで動くのでそれを考慮してやっていきましょう!!

2のサポート材不足は気を付けてとしか言いようがないですね。
不安な個所はサポート材多めにしときましょう。(剣とかのくっそ細い装飾品の先端部分等)


3のプラットフォームにレジンが定着しない問題 割とありますよね。
自分が考えるうる理由は
1   プラットフォームのZ軸の調整不十分
2   プラットフォームにレジンが残っている。(表面の掃除が不十分)
3 初期層の露光時間が足りてない。 
4    ラフトを使用している場合 ラフトの設定が合っていない。
5  レジンに対してスライサーソフトの設定があっていない。

こんなとこでしょうか?

うーん・・・まとめるとレジンはひとつに絞ったほうがいいかもですね!!!
というのもレジンによってスライサーの設定がかなり変わってきたりもします。 いちいち変えるのは正直めんどくさい・・・。
なので 大手メーカーのレジンだと失敗しらずなので大手メーカーの同じレジンを使いつづけるのが無難だと思います。
それとレジンの色も定着度に関係あるかもと思っています。
自分はクリアタイプでは今までやってきてラフトが剥がれたことが一度もないので始めたばかりで失敗連発してる人は試しにクリアタイプで使ってみてはどうでしょうか?(ただしフィギュアとかだと視認性 最悪 あと黄変とかもあるので硬化処理も気を付けないといけない。)
逆にラフトが剥がれやすい色はグレーです。今んとこグレーのレジンでしかラフトが剥がれたことがないかもしれません。
* 追記 失敗がひどい人は造形物はフィルムの中央よりなるべく端のほうがおすすめ 

プラットフォームからラフトが剥がれかけても失敗しないことも多々あるのでラフトがちょっと剥がれてるぐらいなら成功に賭けてもいいかもしれません。

こんな感じで成功してることもあります。


以上、自分の体験談でした。


あと最近  クリアレジンにレジン着色剤を混ぜるという試みをやってみてます。
というのもクリアレジンというのはフィギュアに対してはあんまりよくない色なんです。なぜかというとクリアすぎて視認性が悪すぎて何がなんだかわかんないです。サポート材外してるときわからなすぎて装飾品ごと切ったりとかよくあるぐらい視認性が悪いんですよ・・・。でも透き通ってて綺麗なんですよね。 でうまくこれを活用できんかなと思ってレジン着色剤というのを買ってチャレンジしてみてます。



そんな感じですかね!!  にしても暑い。 
毎日 工場勤務なので地獄の日々なので色塗りとかしたいと思ってはいるけど疲れててなんもできないですね。

はやく秋になってほしい・・・。
以上ッッッ!!!!!

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