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誰もがロボットクリエイターになれる(16)

途中経過報告です。

みなさんこんにちは(^^)/。

3D設計も半分くらい終わり、下の部分は完成したので3Dプリンティングしました。maqueenも無事にはめ込むことができて、サーボモーター、バッテリー、距離センサーも無事にセットできました。

そこで今回は、3Dプリンタからの出力までの工程についてお話しします。

設計が完了したら、まず部品ごとにSTLという形式で保存します。

そのSTL形式のデータからさらに、3Dプリンタで読み込めるGcodeという形式に変換するのですが、その変換ツールの参考としてCuraで説明しましょう。STL形式のデータを取り込むと画面に取り込んだものが表示されます。

印刷の方向や向きによって、印刷後の形状がきれいに出たりでなかったり、時間がかかったりかからなかったりします。まあ実践あるのみで覚えましょう。

左側にある設定は、プリンタやフィラメントごとに変わりますのでそのつど調整してください。

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このような変換ソフトで、プリンタへの書き出し設定を行います。

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次にプリンタですが、私が使っているのはL=DEVO2030という機種です。もちろん個人のものではなく会社のものを使わせてもらってます。

今は様々なメーカーからいろんな機種がでています。YouTubeで「使ってみた」動画も数多く出されていますので、それを参考にしてみてください。

そしてその材料となるものが、フィラメントと呼ばれるプラスティック等の巻物、この細い糸みたいなものを高温で溶かして積層して形を作っていきます。

フィラメント

フィラメントの種類はいろいろあります。ここでは代表的なもの二つをご紹介します。

①PLA(ポリ乳酸)

PLAは、対応している3Dプリンターの多い素材です。

トウモロコシやジャガイモなど、自然由来の素材を原料にしています。乳酸を重合することによってできた高分子なので、乳酸から作られたポリエステルとも言えます。

低い温度での出力が可能(およそ180-230℃程度)です。造形中の冷えによって起こるひずみやソリに強く、出力が安定しています。

表面が硬くて丈夫なところが特徴です。しかし、そのため、削ったりやすりがけをする後加工(後工程)は不向きで塗料も馴染みづらいです。
形状確認や、後工程の少ない実用品、大きいもの、耐摩耗性を確保したいもの向きです。

②ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)

ABSは、一般的なプラスチック製品で広く使われている素材です。

出力時の温度(≒融点)がPLA樹脂に比べ高く、そのため高い温度でないと出力できません(230-260℃程度)。
高温で溶かしたABSは冷やすと収縮する性質を持っています。大きい造形では途中でひずみが生じやすく、変形する可能性があります。そのため大きな造形は苦手です。

他の材質と比べると粘着性と柔軟性にやや優れており、強度があります。曲げや伸びに耐性があります。
後工程(やすりがけ作業や着色などの加工作業)が簡単で、出力後も扱いやすいです。

ということで作業のやりやすいPLAを使って出力してみましたのがこちらです。これで4時間は印刷にかかります。いまのところこの印刷時間が非常にネックになっています。

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ではでは(^^)/





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