私だけの言葉で愛してるって伝えるね

小学生の時、秘密基地に無性にワクワクしたよね。
大人には入れっこないあの秘密の場所。
私とキミだけがあそこにいて、明日何して遊ぶ?とか3DSのゲームでオンラインゲームなんかしてたよね。

あの時は全てが初めてですべてがきらめいていて、まるで水面のようだった
初めて言う言葉や初めて聞く言葉の意味を知るのが楽しかった、だって、私だけの言語って感じがするもの

まるで私しか知らない宝箱にたくさんの宝物が詰まってるような感じ、だから子供の時は愛してるもだいすきも気軽に言えちゃった、だって私だけの言語だから、君に伝えても意味は解らない

中学生に上がって少しづつ曇りが多くなった、
水面は乾いて始めても少しずつ少なくなってきた
毎日何かをして、だれかが喜ぶ言葉を話す。
言葉ってこんなものだったんだって、僕の言語はみんなのわかる言語、解らないと僕はひとりぼっちになっちゃうって理解した

初めてが少ないと刺激不足になっていて、刺激中毒の私達は色んなものに手を出したよね、
ママとパパが寝てる間に夜にお散歩に出かけたりしたよね、今では耐えられるような苦痛をリストカットで耐え抜いてみせてたりしてたよね、
薬をきかせて君に甘えたりなんかもしてた

私は私の吐く言葉が次第に嫌いになって言ってて、薬を効かせて微睡んでいる中でしか君に愛してるを言えない、逢いたいっていえない。
私の言葉は白濁みたいに気持ち悪くてねばねばしてるから、誰かに押付けても気持ち悪いって思っちゃうの、私の言葉が誰かをレイプしてるように思えてならない

薬を効かせてるうちは全てがリセットされたように思える、君にあったのも言葉を発するのも、歩くのも考えるのも、全部初めて、

クラスで人気者の君が昨日彼氏とsexしたんだ〜なんてこと聴きたくなかったよ、
永遠に僕の初めてでいて欲しかった、私の初めて、卒業しちゃった

初めては好き、でも終わりは嫌い、卒業はきらい、
君との関係もまだ初めてのままがいい、
無邪気に大好きだよって言いたい 君と手をつなぎながらあの秘密基地で結婚の誓いをしたかった

君に狂わされてるから僕はまだ彼氏を作らないよ、彼女も作ってやらない、君が僕を、私を追い越した日から私はずっと初めてを繰り返してる。

好きなことも嫌なことの初めても全て終わらしてやった、だからさあ、戻ってきて欲しいんだ、あの秘密基地で、また誓い会いたい、会えないけど、

もう二度と晴れることの無い空、私の心は土砂降りだけど君を想ってる時だけは晴れてるよ、あなたがいる限り生かされながら殺される、
こんな気持ち、初めてみたい、

ねえ、もしもあなたと会えたら今度は私が教えてあげる、私だけの言語で、誰にもわからない言葉で愛してる、だいすきだよ、って言ってみせるから

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