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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #82
こちらの続きです
『カイネの聖なる試練』
イヴァルステッドの材木商人であるテンパさんからの依頼、クマの毛皮10枚を求め、クマ狩りに乗り出しました。獲物が出没するなら山中です。ピンポイントで発生する箇所に心当たりがないので、スカイリム中の野道を歩きまわることにしました。
「おや?」
リーチ要塞の山道を登っていると、目線の先に山小屋を見つけました。険しい岩山の突き出た個所にちょこんと乗るような、小さな山小屋です。
「こんなところに住んでいる人がいるなんて」
扉の前には料理鍋と消えかかった焚火の後があります。確実に誰かが住んでいるようです。
「ちょうどいい。この辺りにクマの巣がないか聞いてみようぜ」
ファルカスさんに背中を押され、小屋の扉をノックして開けました。
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中に入ると、弓矢を背中に追ったノルドの老人と少年がいました。少年は食事をとり、老人は皮なめしの最中でした。壁にはあらゆる獣のはく製が飾られているところから見ても、老人はこの山の狩人なのでしょう。
「こんばんは。夜分にすみません」
「おい、こいつはいい。また街のネズミが壁を抜け出てきたぞ」
老人はこちらを見ずにぶっきらぼうな口調で言います。
「ここにきたのはまさかフローキ様にお前の神々の話をするためじゃないよな?」
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老人は自らを”鋭利な刃のフローキ”と名乗りました。
「そういうわけではありませんが、神々に何か問題でも?」
私の質問に対し、フローキさんは吐き捨てるように返します。
「あんなもの邪な神々だ!ペテン師が売り歩く偽物の神々だ。そんなものはごめんだね。フローキは”カイネ”も”聖なる試練”も忘れない」
「カイネの聖なる試練?」
「古きノルドの伝統だ。カイネに自分の力を示す試練だ。自らが狩人であり、ただの殺し屋ではない事を証明するのだ。カイネは獣を敬うように教え、獣の王に立ち向かう猟師を祝福する。真のノルド猟師とは試練に生き残ったものをいう」
”カイネ”という神の祝福を受けられる試練…”カイネ”は獣を敬うように教え、獣の王に立ち向かう猟師を祝福する…?彼の言うカイネとは、『狩り』を司るデイドラ王ハーシーンとは似ているようで違うようですが、一体どんな神なのでしょうか?
「カイネというのは?」
「聖堂のおべっか使いは”キナレス”と呼ぶ。だがそんなのでたらめだ。聖堂の神々はみなそうだ」
なんと、カイネは九大神の人柱であるエイドラ、”キナレス”のことを指すようです。フローキさんはキナレスを”カイネ”と呼び、”聖なる戦士の妻”であり”ショールの未亡人”であり”男と獣の母”であると並べ立てました。
「ノルドの猟師ならだれでも崇めている。そのベールは嵐でできている」
同じ神に対して種族により呼称や崇拝の仕方、印象などが変わるのは珍しいことではありません。彼はノルド猟師間で受け継がれてきたカイネ信仰に基づく考えを大事にしているようですね。
「お前も狩人だな?」
「はい」
「お前にカイネの祝福を受ける実力があると思うか?喜んでこの風習をお前に受けさせてやる」
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「わかりました。私は何をすれば?」
「カイネの加護を受けたガーディアン・ビーストを討ち果たさねばならん」
「ガーディアン・ビースト?」
「お前にウルフとクラブとスキーヴァ―のシンボルを与えよう。巣に近づけば、ガーディアンが必ず現れる」
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なんだかよくわかりませんが、『ガーディアン』の巣の場所を教えてくれました。そこにいってガーディアンを倒せば試練クリアのようです。
「ところで、あの少年はご子息ですか?」
「孫だ。あいつは強い子だ」
フローキさんによれば少年の名はハミング。ヘルゲン砦で両親と暮らしていましたが、ドラゴンの襲撃を受け死に別れたことで、祖父であるフローキさんが引き取りここで一緒に暮らしているのだそうです。
「最初の子供の時にいい父親だったとはいえん。今のあの子が来て、やり直すチャンスを与えてくれた。あの子はいい子だ」
とてもかわいがっているようですね。ご両親の件は気の毒ですが、孤児院送りにならず、愛情深い祖父に引き取られてよかったです。
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ハミング君に話しかけると、生意気な口調で「僕は11歳だけど、お前をやっつけられるよ」と言われてしまいました。なかなか勝気に育っているようです。おじいさん譲りでしょうか。
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「ここでの生活はどうですか?」
「悪くないよ。でも、ヘルゲンで親と暮らせないのはさみしいな。フローキは料理が作れないし、ここじゃ話し相手もいないからね」
こんなに辺鄙なところでは、動物以外に友達もできないでしょう。子供たちを連れてこれればいいのですが、こんな場所では気軽なハイキングでは済みません。
「フローキは、まだ僕に一人で狩りをさせてくれないんだ。自分が11歳の時に初めてシカを仕留めた話は、ベラベラしゃべりまくるくせに」
ぷくりと頬を膨らませる11歳の少年に、思わず微笑んでしまいました。
「ふふ。それだけあなたを大事に思っているということでしょう」
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フローキは腕のいい狩人で、孫に十分な愛情をかけて生活しているようですね。安心しました。
さて、『聖なる試練』とやらに挑みます。言われた場所へ行ってみると、オオカミ、スキーヴァ―、クラブの亡霊が現れて襲い掛かってきました。
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亡霊といっても普通の獣たちと特に変わりはありません。特別困難なことはないですし、倒せば亡霊の体から皮や牙等が採集できます。
三体のガーディアンを討伐し、フローキさんへ報告すると、
「お前はそれほど軟弱ではなかったようだな。今こそ真の試練の始まりだ」と新たなシンボルを持たされました。
「次はベアとサーベルキャットとマンモスのスピリットが待ち受けている。気を付けるのだ。敵は強大だ」
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ふと棚の書物が気になって手に取りました。
『ヴェルナカスとブーロル』…初めて見る表題ですが、中を読んでもさほど引き付けられる内容ではありませんでした。
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さて、試練の続きです。
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マンモスのガーディアンがいるという場所は、まるでマンモスの墓場でした。マンモスの骨が散乱したその場所に――
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マンモスの亡霊が現れました。
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「ぬわー!クソが!」
体当たりを受けたファルカスさんが雄叫びを上げます。
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ファルカスさんには囮になってもらい、狩りの弓を引き、碧水晶の矢を放つと、クリティカルヒット!見事マンモスのガーディアンは消滅しました。
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フローキさんの元へ報告に上がります。
「カイネはお喜びだ。残る試練はあとひとつ。トロールの王を倒すのだ」
やっと最後の試練ですね。
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最後の試練として言い渡されたトロールの住処、グレイウィンター監視所へ赴きます。監視所、といっても、外観はただの洞窟でした。
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出た!!
トロールのガーディアンです。恐ろしいトロールですが、難易度ベリーイージー、レベル29の私にとってはなんてことのない相手です。
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簡単にトロールを倒し、地面に突き刺さった矢を回収しました。
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洞窟の中を探索すると、頭がい骨が並べられているのを見つけました。これをトロールが?と驚きましたが、その向こうにキャンプの跡を見つけて合点がいきました。
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二体の山賊の遺体です。おそらくここを拠点に人を襲っていたのでしょう。そこにトロールがやってきて、彼ら自身が餌食になった、と――
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「あれ?この本は…」
『ヴェルナカスとブーロル』…これはフローキさんの家にあった本とまったく同じものです。さらにその横には立派な弓が置いてあり、気になって手に取ってみました。
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弓には銘が掘られていて、たしかに『フローキ』と書いてありました。なぜこんなところにフローキさんの弓があるのでしょうか?
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フローキさんの元へ戻りました。ガーディアンのトロールを倒したことを伝えます。
「ではお前はノルドの伝統に則り、真のハンターの意味を会得したのだ。これでお前はカイネの祝福を勝ち取った。そして私はお前の友となった」
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フローキさんは私に”カイネの記章”を授けてくれました。
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さっそくつけてみます。
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「ところで、この弓を見つけたのですが。フローキさんのものですか?」
弓を見せると、フローキさんは目を丸くして驚きました。
「信じられん。私が自分で作った弓なんだ。そいつと一緒に修羅場をくぐり抜けてきたものだ」
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「考えがある。それをもらってくれ。私にとって狩りの日々は過去のものだ。だがお前にはこれからだ」
「えっ」
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フローキさんはなぜその弓があの洞窟にあったのか、教えてはくれませんでした。もしかしたら彼自身がトロールのガーディアンと戦ったときに落としてしまい、それを孫の前で語る事は戦士としての恥と考えたのかもしれません。真実はわかりませんが、これが誇り高いフローキという猟師から授かった弓であることに変わりはありません。
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クマ狩りの途中で偶然出会った猟師のフローキさん。思わぬ出会いから思わぬお宝を授かってしまいました。
これだからスカイリムの旅はやめられませんね!
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