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オンライン観戦におけるコメント欄

 コロナ禍により、国内ではオフラインでの大きなesports大会はめっきり減ってしまいました。
 そしてそれに伴い、オンラインという形でゲームという特性を活かしつつ実施されるということは増えてきています。
 各選手ごとに配信の枠を取れる場合もあれば、全試合を大会運営側が1つの枠を取って配信するというケースもあります。そして配信のコメント機能は「応援したい!」というファン心理を汲んだ素晴らしい機能だと私は思っています。
 しかしながら、個人の配信ではほぼ問題無いものの、悲しいことに大会運営側の配信でコメント欄が荒れるということは少なくありません。
 そんなこと、せっかく大会を開催してくださった運営にも実況解説席などの出演者にも申し訳ないと感じてしまいます。さらにこうしたコメント荒れ方はファン全体の印象が悪くなり、新規の方を怯えさせる要因になり得ることがあります。
(別界隈の話で恐縮ですが、仲が良かった友人が「○○は好きだけど、ファン層がちょっとアレだから…」と言って界隈から離れてしまったことがありました。)

 そこで、純粋に「応援したい!」という人に向けて公式配信のようなコメントでの立ち回り方を個人的な見解も含みつつお話したいと思いこのnoteを書きました。
 このようなものを書くのは初めてなので拙い文章になってしまっていたら申し訳ありません……

 ここまでの話を読んでいて「全く共感出来ない!」と感じた方はきっと私とは感性が合わない方だと思いますので、ブラウザバック推奨です。





 まず、大前提としてわざわざ大会をリアルタイムで見に来る視聴者というのは『応援しているチームがある人』と『それ以外』に分けられます。それ以外にはただ観戦していることが楽しい人や自分のプレーの参考にしたい人など様々含まれますが、公式配信が荒れる原因というのは多くが『応援しているチームがある人』同士の衝突によるものです。


 それぞれが応援しているチームの勝利を願いそして信じている訳ですから、そんなファンが入り乱れる配信とあれば比較的荒れやすくなることは明白です。どんなコメントをしたどちらが悪いとか云々の議論はキリがないので置いておいて。


 言ってしまえば、荒れる原因となるようなコメントの多くはスポーツ観戦でありがちな野次をテキスト化したようなものなのです。罵声だけなら聞かなかったことにして試合に集中することができますが、文字というのは厄介で視界から外れるまでコメント欄にいつまでも残っています。そうした心無い言葉の羅列を目障りと感じるのはよく理解できます。

 そんな時に有効な対処法はいくつかあります。


① コメント欄を閉じる
 最も一般的で即効性のある対処法だと思います。自身の精神的なダメージを軽減するためには時にはROM専になることも良いことです。ですが、これではコメントを打つことも見ることもできなくなってしまいます。オフラインでない分応援したいと思うファンには、代わりにTwitter等で実況ツイートをするなどが手段として挙げられます。


② 対象のユーザをブロックする
 手軽に自分を守る術として使えます。引き続き配信にコメントを見ることも打つこともできます。若干の懸念点をあげるとしたら、ブロック対象のユーザが多過ぎたら作業量が増えるという点と、自分と同じチームや選手を応援してる人だった場合に別の配信でコメントを拾われた際気づかれる可能性があるという点です。


③ 反応しない
 これは私が1番おすすめしたい方法です。反応しないと言っても手段は大きく分けて2つあって、ひとつは単純に無視をする、もうひとつはそれに触れずにコメントをするというものです。
 そして私は、これを読んで下さっている方々にはぜひ後者を推したいと思っております。
 理由としては、前者ではいつまでもコメント欄に心を抉られるコメントが残ってしまいますが、後者ならばそのコメントを押し流すことが出来るからです。
 とはいっても、触れずにコメントって何打てばいいの?と思われる方は、応援コメントを打ってください。選手でも、チームでも、実況解説席など現在進行形で声を上げている出演者でも、運営でも、もはや誰も対象を指定せずに「頑張れ」「ファイト」だけでもいいんです。ただし連投は逆に荒らし認定されかねないのであくまで節度を保ちつつ、ですが。


 先程も例として挙げましたが、運営配信での荒れる原因となるようなコメントというのはスポーツ観戦でありがちな野次を文字として発しているに等しいのです。
 ですが現実ならばそんな野次に逐一絡みにいくようなトラブルを起こしかねない行動を起こす人は少ないはずです。心に凝りが残ろうが、そんな生産性のない衝動的な行動よりも、同じファンと飲んで愚痴りあったり、SNSで発散したりとどちらにせよ直接的に関わりに行く人はごくごく少数でしょう。
 それと同じことを運営配信でもすればいいだけなのです。

 少し言い方は乱暴ですが、いがみ合うのは試合中の選手同士だけでいいんです。

 別に仲良くしろなんて言いません。

 互いに応援するチームを精一杯応援するだけでいいんです。普段の選手の個人配信と同じように。

 そして、間違っても心無い言葉をコメント欄に並べないように気をつけていきましょう。私もこれを書きながら改めて気を引き締めようと思います。

 仮に相手を貶すような言葉を吐く自分のファンを見た選手を想像してみてください。その選手は決して良い気分にはならないはずです。

 そんなコメント達はファンの熱意の篭った応援コメントで押し流してしまえばいいのです。



── 歓声もない

── 実況席もない

── チームメンバーも隣にいない

 自宅という "慣れた環境" と、年に数える程しかない大きな大会の "慣れない空気感" のアンバランスさの中で頑張る選手達へ、ほんの少しだけでも力になるような応援を。





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