人生いろいろ⑧(大学生活編)

という訳で、待ちに待った京都での新生活がスタートしました。
一点残念だったのは住み家です。。
実は、関東ではなく関西をターゲットにした理由には、なんとなく物価が安い??という田舎者ならではの世間知らずなイメージ(実際はそんなに大きくは変わらない、笑)があったのです。
なので関西の大学に進学して、ワンルームマンションに住みたいなぁと。こんなこと親には言っていませんが、贅沢三昧(笑)。
広島からやってきた田舎者はどうやって住み家を見つければよいのかわからなかったので、大学生協の貼り紙を父親と見て回ったのですが、バス・トイレ付の物件はそもそも数が非常に少ないですし、あったとしてもあっという間に出払っていました。
「これは参ったなぁ......」と思案している私に父親が「ここはどうだ」と。

風呂なし、共同トイレ、六畳一間、22,000円也

いやあ、本気ですか、お父様??
父親の表情が真剣そのものだったのと、それ以上の物件が本当に見当たらなかったので致し方なく首を縦に振りました。
その後結婚生活でも知ることになるのですが、父は「最初から贅沢を覚えるな」という主義なのです。今となっては私も本当にそう思いますし、できれば自分の子供達にもそうあってほしい、と思います。ただ、バラ色の大学生活を夢見て京都入りした私には厳しすぎる現実でした。


大家さんとの顔合わせも終了し、無事(?)成約。もう笑えない、泣けない、引き返せない。私はそのときどんな表情をしていたのでしょうか。。。
ちなみに私の親友Kは民間の業者さんを通じて大学最寄りのワンルームマンションをちゃっかり押さえていました。
「うぬ、俺よりも田舎者のくせに。。。」
この不本意なスタートは後々ちょっとした悲劇を生むのですが、まあ「見た目」に拘っていた自分の小ささに今となっては笑ってしまいます。
そんなhello!青年は二年契約の物件にも関わらず、1か月後の5月には来春からという契約でワンルームマンションを予約してしまいました。まあ、それはそれで仕方ないか。移ってからは確かにhappy daysでしたから。

ついでなので一年目の居宅関連で起きたことを今回まとめて書かせていただきます。

・灼熱地獄
京都の夏は鬼暑いのですが、この部屋は西向きしかも窓は一方向だけ。風が抜けないのです。
当時、京都の某デパ地下でバイトしていたのですが(これについても今後書きます)、ただでさえ細身だった私がますます痩せていくのをバイト先のおばちゃんがかなり気にしてくださり、「今日はもうええから扇風機買ってこい」と。「確かにそれくらいあったほうがいいな」と。なんせ、夕方家に帰ると室内に陽炎が立ち上っていましたからね(苦笑......)。殺人的です。夜マジで眠れないし。で、自転車を飛ばして安い電気屋さんで扇風機を調達。早速居室にセットして電源を入れました。そうしたら「熱風」が私の身体に。。。
当時、たまに友達を我が家に呼びましたが、「オマエの家、外より暑くない?」と爆笑しながらよく言われたものです。その通りです。はぁ。。。

・黒い砂糖
私は当時から今に至るまでずっとコーヒー好きなのですが、部屋にインスタントコーヒーを常備しておりまして。で、あるとき部屋にアリさんが入ってきているのを見付けまして、アリだけにアリがち、などというおやじギャグは申し上げませんが(もう言ってる、笑)、まあ窓の建付けも悪いし仕方ないな、と。ただ、よく見ると隊列を組んで歩いているようなんです。
ん??
と思ってその行き先を見ると流しの下の戸棚っぽい。うーむ。そういえば、コーヒーを淹れる際に使う砂糖の小壺を置いているじゃあないか! 「まさか!」と慌てて蓋を開けるとそこには黒い動く砂糖が!!!!
これこそまさにアリ地獄。。。
掃除機など使えるものはすべて使って必死で退治&クリーンアップしたあと、「アリころり」みたいなのがありますよね、その中をアリさんが通り、毒の入ったエサを運んで行って巣ごと壊滅みたいな。それを買ってきて3箇所くらい室内にセットしたのですが、うちのアリさんたちはみんなその箱を登って歩んでいきました。中の毒入りエサを一匹でも運んでくれればよかったのですが、アリさんは人間ごときよりも賢く、生命力が強いですね(苦笑)。季節が変わるまで半ば諦め半分で見つけたらピッ!みたいな感じでやり過ごしていました。

・薄い壁
私の隣人は医学部の当時確か5年生の方でした。まあ、お互いにそんなに人付き合いはよくなかったのですが(私は出ていく気マンマンでしたから)、大家さんのこの方に対する評判はすこぶる高かったのです。医学部だぞ、医学部。しかも一年生のときからずーっと文句ひとつ言わず住んでくれている、みたいな。が、「よくこんなところに連れてくるなぁ......」というくらい、彼女と思しき女性を頻繁に連れていらっしゃる。それだけなら、まあよいのですが壁が薄いので「夜(昼も......)の営み」の声が丸聞こえなんですよね。こればっかりは消えないし、苦情も言えないし、まあ困ったものです。私もさすがにお年頃。欲求不満になりそうなので、意味もなく外を出歩いたりして誤魔化しました。廊下でときどきその彼女に鉢合わせるので、何というか気まずかったですね。精神衛生上よろしくない。。。

・カノジョ
部活(別途書きます)のマネージャーさんのお友達数名とコンパ?をした際に、「これから付き合うことになりそうだな」という女性が現れたんです。初めて会った当日に自宅まで歩いて送って行きました。次に会う予定を決めてバイバイです(送り狼は断じてしておりません(笑))。
で、私にとって住み家が相当コンプレックスだったんでしょうね。「来年から●●のワンルームマンションに住むんだ~」と一年も先のことを口走ったのですが、彼女は今そこに住んでいると勘違いしちゃったんです、おそらく。それを是正できないまま、何となくデートしたりしてたんですが、夏休み前に「ワタシ、夏休みは実家の福井に1ヶ月帰る」ともうすぐ別れ際、信号待ちしていた交差点で言われたんです。当時は携帯もなければSkypeなんかもないですし、どうしてほしいと言っているのか訳がわからなくてですね。別れたいのかな? 遊びに来てほしいのかな? なんだかんだで1ヶ月間連絡を取らない間に関係はウヤムヤに。これが在学中ずっと尾を引くことになる?とは当時もちろん知る由もなく。。。

・TV問題
この集合住宅には確か20人強の学生さんが1、2階合わせて住んでいたと思うのですが、各戸のTV用アンテナが独立しているという不思議な構造でして、我が家(だけ)はまともに見られるチャンネルがなかったのです。画面は乱れるわ、チャンネルを合わせたら砂嵐とか・・・。一年間の辛抱、TVくらい見れなくても死なんわい、と乗り切った訳ですが、解約時は二年契約の1年で打ち切るわけですから「最近の学生はガマンが足りない」などといろいろ言われる訳ですよ。。その後、精算か何かでお邪魔したときに「hello!さん、TV見られなかったんでしょう。言ってくれればよかったのに・・・」みたいなボタンの掛け違いとか。。

このくらいかなぁ。他にも何かあったかもしれませんが、これ以上はあまり思い出したくないですねー、笑......

という訳で、二回生からは大学近傍のワンルームマンションに引っ越し。屋上からは大文字焼きもきれいに見える、大満足の住環境となりました。

今回は住居にスポットを当ててみました。次回何を書くかはまた検討します。

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