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正反対な君と僕/58話までのタイラズマ考察と感想

どうも、古の関係性オタクです。
今一番更新を楽しみにしている漫画、正反対な君と僕の平×東(タイラズマ)について語りたい。
お互いがお互いに救われている関係性大好き侍なので、ふたりとも相互に良い影響を与え合っているタイラズマが大好き。

58話で氷の城壁モードに突入したっぽいので、いったんここまでの二人の変化について考察させてください。(片思い時代が全く描かれなかった谷鈴木と、ストレートに距離を縮めていった山田ニッシと違う趣があって、良い)


東の成長

許す女(20話)

タイラズマの始まり(精神)はボウリング回(20話)「東だけがすり減ってんじゃん…」ですが、後に「「ま いっか」って済ませちゃだめだったこととかだんだん気付くようになって…ちょっとスッキリした」(47話)と言って平に直接謝意も伝えられているので、東の成長はシンプルで真っ直ぐです。

(中学時代の人間関係から)他人を拒否せずになんでも受け入れることが優しさだと思っていたけど、自分を大切にした上での関係性じゃないと続かないと気付けたんですよね。
修学旅行あたりから平や鈴木が気付くくらい雰囲気も変わりました。自分を大事にしてないからちょっと引いて見てる感じだったのが、ちゃんと自分事として楽しめるようになったからこその満面の笑顔じゃないかな。

ファスト交流(32話)

「初速」の受け入れについての鈴木の指摘もあって、今までの恋愛の失敗要因についても気付いた様子の東。
「ちゃんと考えて…少しずつ人と歩み寄って…そうしてったら私もー……鈴木みたいな恋愛できるかな」と言っていたこの頃は平に対する恋愛感情は微塵もないけど、ちゃんとタイラズマのフラグになっていて良き。

改めて見てみると平の影響はもちろんだけど、鈴木の発言もかなり影響与えてますね。あとたまにナベ発言引用してたり、3年になってからは同じクラスのサトに頼ってたり、東は広範に交友関係が広げられるいい子なんだな~~~好き。

箸が転ぶ(49話)~右往左往(56話)

精神的には初恋の東、好きだと気付くのに春~夏(3か月くらい?)かかっている…。このあたりの怒涛のタイラズマラッシュにはやられた人が多いのでは???私もです!!!!!
「距離があると寂しくて、近付くと嬉しい」
えーーー、この時点で恋なんですけどね。

平の成長(途中)

対する平の成長は亀速度だし、まだ途中です。
中学時代の経験から悪い思考無限ループになるのは同情できるし、応援したくなる純粋な優しさもある…。まじでがんばれ…。

寒暖差(41話)

ここまでずーーーーっと東が自分を下に見ていると思っていた平が、対等に思われていたことを知り、これまでのお洒落に対するアドバイスも純粋な優しさで言ってくれていたと気付いた重要な回。
変化が亀の歩みなので大きくは変わらないけれど、電車の車両を変えて、東に会ってもいいと思えるようになったのが、内面の変化が行動に表れていてとても良い。

ひねくれ者の進行(47話)

山田の幸せを素直に祝福できるようになったり、東に昔のトラウマを話せるようになったりしたのは、我々外野から見るとだいぶ前進している!!と思う。でも平も自覚してる通り、都度都度過去の嫌な思い出を掘り起こす癖がなくならないと、本質的には何も変わらない。
東も以前は自分のことを大事にしていなくて、外向き(利用される人間関係)にそれが出ていたけれど、平は内向き(自分の心を自分で傷つける)に出ているのだと思います。

この話でやばい寝方して平の思考を吹っ飛ばしたり、ファミレスで平のつぶやきをぶった切って店員さん呼んだり(49話)、廊下でぶつかってまた平の思考を吹っ飛ばしたり(55話)してるところから、この悪い癖を直すのは東がキーになるんじゃないかと、ずっと思ってます。時間かかるだろうけどね……。

で、58話よ

東の好意にやんわり気付いた平のリアクションは予想通りなんだけど、「好きか嫌いか 2択だったら…そりゃ勿論…」って、平も東のこと好きですやん。
東は好きでい続ける、待つって覚悟決めてるから、タイラズマの行方は平の自己肯定感問題が解決するかどうかにかかっています。
これ東が変わってなくて、まあいっかで諦めてたら、もうその時点で芽が潰えていたわけですよ……。そう考えると許す女、ファスト交流あたりの東の成長がしっかり描かれていたことの重みが増すわけです……まじすごい漫画よ……。

妹ちゃんの「だってあの人 結局自分のことしか興味ないじゃん」は、ずっと平を見てきたからこその評価ですね。今の時点ではその通りだと思います。あとは平がここから変われるか、です。

平の成長を心から願う

全ての関係性において、対等じゃない関係性はサステナブルじゃないと思ってるので、二人の関係性が発展するには平の更なる成長しかありません…。

58話は氷の城壁っぽさがありつつも、他の女子と付き合ったり家族がアドバイスしてきたりとかは展開的になさそうなので、本当に何がきっかけになるのか予想できないです。
とにもかくにも、平が自己肯定感を上げて高校卒業してくれることを願ってやまないです(親か?)

最後に私の好きな本から一節捧げますね。

尊重とは、その語源(respicere=見る)からもわかるように、人間のありのままの姿を見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。尊重とは、他人がその人らしく成長発展していくように気づかうことである。したがって尊重には、人を利用するという意味はまったくない。私は、愛する人が、私のためにではなく、その人自身のために、その人なりのやり方で成長していってほしいと願う。

愛するということ(エーリッヒ・フロム)

私から平への愛です。受け取ってください。


以上です。
タイラズマが結ばれた暁にはまた何か書くと思います。笑


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