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みんなちがって、みんないい

Mattさんが桑田真澄さんの息子さんだと知った時はかなりビックリしましたが、親子共演のCMをみて、なんだかとってもいい感じで、素敵だなと思っていました

「桑田真澄の息子。周囲からは野球をやって当然と思われる家庭に育ったMattです。だけど彼が生まれたときから私の願いは、たったひとつでした。親や周囲の期待によってではなく、Mattが心からやりたいと願うこと(それが野球でも野球じゃなくても)を見つけて欲しいというものでした。」

Mattのお母さんが上梓された『あなたはあなたのままでいい ――子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て』では、Mattさんの個性を優しく見守るMattママと家族の姿を垣間見ることができます

一流選手の家族として暮らした経験は私にはありませんが、良くも悪くも周りは騒がしかったのではないかと思います
外からも「物差し」が突きつけられる中で、子供の個性を見つめ、じっくり向き合い、Mattさんの希望を尊重する姿勢には頭が下がるばかりでした

親が気にも留めていないなにげない言動やその家の「物差し」を、子どもは敏感にキャッチしているんですね。我が家の場合は野球でしたが、勉強、スポーツ、芸事、商売、親の価値観などによってその家庭で求められる「物差し」はたくさん存在しています。

ふた昔以上前の価値観で生きている親が、知らず知らずのうちに子供を親の「物差し」で測り、親の大したことのない成功体験を押し付けているかもしれません

「物差し」は必要なものですが、過度に「物差し」に対応することを求めたり、自分の「物差し」で測れないものを理解しようとしなかったり、頭ごなしに否定してはいないか、いつも気をつける必要があるように思いました

みんなちがって、みんないい

本書の中で金子みすずさんの詩にも触れていたMattママ
一番近くにこんなママがいたからこそ、Mattさんは彼のままでいることができたのではないかと思いました

多様な価値観があることが、当たり前に感じられる日がきますように
マイノリティを排除することなく、緩くつながっていける日が来ますように

読んでくださってありがとうございます!