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諦めたのちに待っていた妊娠

今日はよく歩いた。

ストレスになるので毎日は乗っていない体重計に3日ぶりくらいに乗ると、
ちょいと多めに増えてしまっていて、焦ったのだ。
やっぱりこの前食べたバームクーヘンが…?(すべてバームクーヘンのせいにしがち)
それとも昨日一昨日とやたらお米が食べたくてご飯をよそう量が多かったのか。
昨日は胎動がいつもよりすごくてヨガも出来なかった。

この焦りと、なんか今日は歩ける気がするという根拠のない自信があったので
徒歩10分くらい(今の身体だと15分くらい)のショッピングモールへ行った。
アプリによると家からここに歩いて行って中も動き回って帰宅すると大体毎回5000~6000歩くらいは歩いているらしい。
少し達成感。

さて、今回の記事では不妊治療に踏み切ってまで子どもを欲しいと思えなかった私が、
妊娠を諦め子なし夫婦として生きることを選択してから妊娠するまでの話をしていきます。

先に断っておきますが、妊娠できた理由に関して有益な情報は一切出てきませんのでご了承ください…。

◇◇◇

子なし夫婦として生きることを選択して以来、
夫婦と猫一匹で穏やかな毎日を過ごしていた。

ここで毎回「猫」と表記しているうちの猫のことを紹介するが、
名前は「とろろ」、愛称は「とっちゃん」。男の子。
今後の記事では「とっちゃん」と呼んでいく。

話は戻っていわゆる夫婦の営みってやつも以前より頻度は少なかった。
とっちゃんがいることもあり、寝ている時は良いけれど起きてしまっているとどうにもしづらかったりしたのも要因だった。

大体決断から一年弱くらいが経過していたころ、
生理が予定より遅れた時があった。
妊娠…が頭をよぎるも、これまでも5日くらい遅れることは何ヶ月かに一回くらいはあったし、
その度に期待しては落胆していたから、
今回もその類だろうとやり過ごした。

けれど、待てど待てど生理はこず一週間くらいが過ぎる。
次の土曜まで待って来なかったら妊娠検査薬を買いに行こうと夫には内緒で決めた。
生理が来ていないことも、特に言わなかった。

◇◇◇

土曜日。
この日は普段は土日休みの夫が仕事の日だった。たまにあるやつだ。
今日も歩いて行ったショッピングモールの薬局へ行って、
安い検査薬を買う。

帰宅後、早速トイレへ。
これまで2・3回使ったことはあるけれど、出たことのなかった陽性判定。
なんと出ている。

自然妊娠は無理なはずではなかったのか・・・?
私たちの余裕のある暮らしはこれから大変なものに変わるのか・・・?
驚きと不安。
でも、なんだかやっぱりどこかで嬉しい気持ちもあった気がする。

夫にすぐ連絡も出来たが、
あまりの衝撃的事実で驚かせて事故ったりしたら嫌だなと思ったので
帰ってきてから言うことにした。

夜、夫帰宅。
玄関で出迎えて、すぐに言った。
「妊娠したかもしれない」
夫も子どもを作ることはすっかり諦めて今の人生を歩んでいたため、
動揺混じりの驚きでしかない反応を見せた。
私より子を望んでいた夫、さすがにもっと喜ぶんじゃないかと思っていたので少し残念だった。

しかし、翌日には喜びに変わったようで、
パパになる準備しなきゃ!と張り切っていた。

◇◇◇

自然妊娠に望みはなく、人工授精を勧められていた私たち。
諦めてから一年足らずでの自然妊娠。
妊娠は諦めた頃にするという話もよく聞くけれど、
私たちもそのパターンだったということでしょうか。

でも、私たちはこの妊娠は、とっちゃんのおかげだと思っている。
というのも妊娠検査薬を使ったその日、
とっちゃんがうちに来てから明日でちょうど一年という日だったのです。

猫と触れ合うと人は幸せホルモンが分泌されるとも聞く。
毎日とっちゃんと過ごして、幸せな私たち。
なにかしらの体質改善がとっちゃんの影響によってあったのかもしれない。
とっちゃんセラピー。

また、この妊娠につながった夜は、
前日に本当はしようとしていたけれど、例によってとっちゃんに阻止され、タイミングが一日ずれていた。
このタイミングのずれがなければ、もしかして妊娠していなかったかもしれない。

よってやっぱりとっちゃんのおかげだと思っている私たちなのです。


そして、子どもを持つことにネガティブな気持ちが大きかったはずの私も、
妊娠したことに対して嬉しい気持ちが勝っていった。

これまでのネガティブな感情は、なかなか妊娠出来なかった期間に
子どもを持たないことのメリット、
そして持つことのデメリットを考えることで、
子なし夫婦として生きる自分を肯定したくて膨らんでいったんだと思う。
やっぱりどこかでは夫との子どもが欲しかった。

ニュースで流れる政府の子育て支援策も私には関係ないな、
とどこか冷めた目で見ていたあの頃。

今や妊娠9ヶ月まで進み、
お腹の子は日々動き回っていて、「かたくなる」をしてくる頻度も増えた。
「かたくなる」をされるとお腹はつらいけど、
この子もトランセルからバタフリーに進化するため頑張っているのね…と思うと耐えられる。


まだまだ出産まで何が起こるかわかりませんが、
無理はせずにこの奇跡的な命を守っていきたいです。

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