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23年度の飲食店対策4:すべての条件を満たすのは「専門店化」だ!=飲食店の困った!を解決相談所大分

23年度の飲食業界の課題は、人、食材、資金を必要最小限度に使って
経営効率を最大にする「飲食店経営」をどう再構築してゆくかです。

■既存の飲食店の生き残り対策
「専門店化」要素を30%~50%取り込むこと


すべてを解決する方法は「専門店化」すること

 まず、この図を見て下さい。
23年度の飲食業界の変化を説明。

1,人口減少、可処分所得の目減り、諸物価の高騰、節約志向の広がり
  などによる「外食人口の減少➡客数減➡売上減」が進みます

  コロナ禍は春先までは影響があると思いますが、主な要因は
生活が脅かされる物価の高騰であり、節約意識の高まりです。

日常で必要な飲食店ランチの2極化
 ワンコイン(599円以下)または、1000円 未満(999円以下)
 の2つの価格帯の選択が行われる。
 *これ以外の人は「自前の弁当派」が増える。

弁当などのワンコインフード(599円以下)のテイクアウト
 
22年度以上にランチのテイクアウトが重宝される。
 配達料がつき配送劣化が起こる業者デリバリーは伸びない。

*飲食店が自ら行う半径100m圏内の無料デリバリーは伸びる
*弁当店の弁当は伸びても、コンビニ弁当やパンは「非健康的な商品」の
 ため、「自前の弁当派」に転向することも予測される。
 おにぎり1個分のお金で弁当をつくる予算が出る

高級飲食店ランチは専門店料理だけ
 
特に個室系ランチ店は需要が高い。 


2,ランチは頻繁に利用するためコストを抑え、ディナーはたまに行くから
  予算は20%アップまで許容する利用になる

 1か月に外食で5,000円を3回の15,000円を使う人が、月に2回の利用に
変わると、1回の利用予算が6,000円でもOKとなります。
これは、いつもと同じ満足感を金額を増やすことで味わえるからです。

しかし、6,000円×2回=12,000円となり、以前より3,000円減らすことで、
節約志向も満たすことになります。


3,22年度より23年度は、飲食店の食材仕入価格がもっと上がる
 
食材メーカー、食品メーカーの業績の優劣が始まる
 自らの体質転換をしないまま値上依存してきたメーカーは敬遠される。
 不意打ち値上げの連続だった22年に比べて、長期戦で値上げ対策を
 行う年になる。

 源流に近い生産者から購入する、品質は若干落ちても安いメーカーから
 買う。今度は、メーカーが消費者から選ばれる運命にある。

ひとつの料理やセットに「必要最小限度の食材数」を使う時代
 料理にふんだんに食材を使う時代から、なくてはならない食材を
 美味しく見栄え良く最小限度に使う時代になってきた。

 まるで「月のレストラン」(食材は月では生産できず地球から運ぶ)
 で営業するようなものだ。そう考えてほしい。


売上は ご存じのように「客数×客単価」ですね

今年は、客数は減少する
    客単価も減少する
そうするると、売上高も減少しますね


じゃどうするか?

外食行動は「決してゼロにはなりません」
ご安心下さい
外食には、行きたいときに行きたいお店に行くだけ

では、私たちのお店が「行きたくなるお店」になれば
いいだけ。。。ですね!


必ず行きたくなる他店にないお店

楽しさ、嬉しさ、満足感が味わえるお店

それが、
「今から作る新たな専門店であり、専門店に近いお店」です


●食材の専門化    ・・・どんな特異な食材を使うか
●調理方法の専門化  ・・・このような調理法はほかにないという形
●味づくりの専門化  ・・・この味はこのお店しかできない
●提供方法の専門化  ・・・こんな食べさせ方はほかにない
●売価の専門化    ・・・この高い、安い価格はほかにない
●営業時間の専門化  ・・・この時間帯はここしかないね。

専門店だ!って固く考えずに、個性をいくつ持つかって考えてね”

遊び心で、ちょっぴり考えてみませんか?
楽しく儲けること。

(了)





飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします