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たべ塾:飲食店にとって金融機関は大事なパートナーです!大切にお付き合いしていますか?

  ある人からこういう事例を聞きました。
年商2.5億円位の飲食企業の社長さんが「コロナ禍の倒産防止資金=借入名目は当然ながら運転資金」を新規事業に転用して、融資をした窓口の金融機関の支店長さんからしっかり叱責を受けたとのことです。

経営者だから持っているお金は基本的には自由にできますが、「目的があっての借入金」なので、目的外の使用は金融機関から見れば、ルール違反なのです。

しかも、その新規事業は、金融機関さんにほとんど説明をしてなく、
事業計画書の提出も融資の相談もされていなかったとのことでした。

■金融機関は経営のパートナーと位置付ける

  昔と違って基本的には、お金を借りる会社も、お金を貸す金融機関も
「余力のない環境」の中で取引しています。
両方とも大して儲からないという実感の中でも、金融機関さんは保証協会さんとリスク折半で融資したり、政策金融公庫さんと振り分けしながら、融資リスクをできるだけ抑えながら、企業の意向に沿う形で努力されています。

ですから、困った時の借金の相談先としての相手ではなく、
良いことも悪いことも相談する企業にとってのパートナーが金融機関 
だと思います。

■借りたいときほど「潰しません!」という意思表示の発信が必要!

  金融機関も馬鹿ではありませんので、「だめだったら潰します!」と
言う会社には、融資したくてもなかなか決済を出しにくいと思います。

何十年も支払いのショートを起こさずに経営してきた会社もコロナ禍のいまでは、補助金・助成金などが枯渇するともう融資金に頼るしか方法が無くなってきています。

但し、企業によって、
有利に借りるチャンスだから借りておこうとする企業と、今潰れないために借りて経営継続を図るが、果たして返せるかどうかは考えていない、わからないという企業も多いかと思います。

銀行さんも、融資ではゼロ金利で利益は出なくなり、今度は利益の半分を占める振込手数料を減らせと言われています。
私の身の回りでも、銀行の支店がなくなったり、同じ支店で行員さんの人数を減らしたり、使用頻度の低い電話回線を外したりしています。
数年後には、大分県内でも1系統か2系統の金融機関グループがあれば後は
スマホでいいと思う次第です。

■既存の会社は当然借入金も多いので金融機関との
 良好な関係がないと新規の会社に信頼を取られます

  借金の多い古女房(女性の方、ごめんなさい)の様な既存の会社と
経営者の年齢も若く、希望とエネルギーと可能性に満ちた若い彼女の様な新規融資先(当然借金も多くない場合が多い)と評価比較されることになります。

最後の1%、いやお。1%の可能性を見つけて、
潰れない!潰さない!経営者魂が今こそ必要です。

私の知っている限り、


潰れる会社は、潰れる前に、
経営者の頑張る力が「先に」潰れてしまっています。

再建する会社も・・・潰さない!という意思表示の1つです。

(了)



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