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飲食店未来学37:ワンオペ繁盛店づくり~予約売上中心&販売数量限定にする

2023年11月時点のアフターコロナ時代の視点で書き下ろした「令和型飲食店開業本」を出版しました

 特に、飲食店の勤務経験がなく「この料理が好き」で独立したい方に
向けて書いています。
 また、コンサル視点でわかりやすく説明していますから、飲食店の支援をされるコンサルタントの方、中小企業診断士の方、税理士の方に有用な本だと自負しています。

 よろしければ、ご購読とコメントをいただければ幸いと思います。
私のノウハウがいっぱい詰まった人生の卒論としての2作目の作品です。



🍓令和時代の個人飲食店は、ワンオペ飲食店
 の開業が理想の形です

●開業費をかけない→採算分岐点が低い
●家賃が安い→ランニングコストの負担を軽減
●人件費がかからないしくみ→   〃
●食材費が最小限しか高騰しないしくみ→食材数が少ない→   〃
●調理がかんたん→お客さまを待たせない
●食材ロスが出にくいしくみ→食材原価率が最小にできる
などです。(著書では詳しく説明しています)

🍓調理負担軽減と食材ロスの抑制のために
 1人客でも予約を受けて販売する

 飲食店は通常、予約の受付は2人以上です。
しかしこのワンオペの飲食店は、およそ客席数が10席前後。
お店の形にふさわしい予約単位は、「1人」がピッタリ。

 

●調理負担を過度にかけないために「予約調理」を組み込む

 経験的には、月間売上の予約売上率が「20%以下」と「30%~40%」のお店とは雲泥の差があります。
 予約比率が高いと、店内作業の予定が立つ分だけコストの無駄がなく、
また経営的にも、焦りが出ません。

●予約比率が高くなるほど、翌日に持ち越す食材や料理を減らす
 ことができます

 これからの飲食店の料理は、よほどの高級店でない限り、高級食材を使うことはできません。
 一般食材で高級感を維持できる唯一の方法は、「鮮度が優れている」
ことです。
この鮮度を高めた販売を続けるためには、当日仕込みの食材は当日に使い切ること。

●日々の予約数の多少で来店客の勢いの強弱が予測できる

 飲食の経験者の方であれば、予約のある日は来店客が多いことを知っています。開店してみないとわからない来店人数の来方が、予約人数で、事前予測出来れば便利でしょ。


🍓メイン料理を数量限定販売する

 売れるからと言って、際限なく仕込みをして、際限なく従業員を従事させることはもう、儲かる仕組みではありません。

●必ず仕込んだ分の一部は翌日回しになります。
●勤務シフトの終わりの30分~60分は、利益を生む時間を過ぎています。
 (昼間より高い時給の夜間の時給で使った食器を洗わせますか)

数量限定で売るメリット

1,仕込みロス(食材ロス)がゼロになる

 とんかつ店のトンカツの枚数、ラーメン店のスープの仕込み量など
仕込み数が完売すれば、切りよく営業が終了します。
「今日が一番おいしい」食材を売り切れにできます。

2,売り切れた時点で閉店時間が繰り上げで決まる

 あるラーメン店で、50食売れたら閉店と言うお店がありました。
50食分のラーメンのスープを丸48時間かけて仕込むため、半端に追加の営業ができないのです。
 

3,仕込み数分の売上が今日も手に入る

 売上の細かい計算は不要です。
建前上たとえば、11:00開店としておけば、早ければ13:30で閉店ですし、遅くても14:30には閉店できます。

 商品の魅力が乏しいと、夕方17:00でもまだスープが余るかもしれません。強い商品力が裏づけとして必要です。

4,開業前に並ぶ利用客が増える

 必ず食べたいと思うお客さまは、開店時間前に並びます。
このお客さまの列を見た人は、他所で見た景色を感動して話します。
こんなに強いクチコミが生まれるのです。
 前倒しで売上ができるお店は強い。

ワンオペ飲食店は、過酷な飲食店ではありません。
令和のコスパ視点で見ると、しくみさえ作れば、一番最大の利益を生む
方法となるのです。

詳しくは、私の本をご覧ください。

次回へ続く。

(了)


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします