食べ塾:メニュー作りの極意はお客様をどこまで「最高に満足」させられるかで決まります!
この投稿内容はメニュー作りのノウハウの説明ではありません。
飲食店のメニュー作りの本当の目的は、
●出来る限りの知恵と努力と工夫で→お客様に満足していただく!
ことです。
決して、メニュー作りは売上を上げるためだけの「テクニック」では
ないことを学んで気づきにされてください。
厳選された食材と調味料と調理技術を使った料理を、
メニューブックの中でいかに効果的にプレゼンできる!か
が勝負と思います。
●<売上を獲得することがメニューのミッションです>
しかし、売上はあくまで店内営業の『結果』として最後に作られる
ものです。
メニューの総合的魅力が豊富(商品力・価格・ボリューム・提供サービス)
→お客様の満足度が高い(リピート力が強い)
→高い満足度で売上を獲得
→店舗の人気が持続し翌月も同レベルの売上が獲得できる
最強のメニューを作る極意の説明に入ります。
↓
■メニュー作りミッション1:
店舗は「お客様」のためにあり、
メニューは「お客様の希望を叶える」ためにある!
1,「どんな食材を使い、どんな料理を提供するお店か?」
「いくらの価格で利用できるのか?」
わかり易く説明できていることが大切です!
<必ず必要な事項>
●当店で使用する食材についての説明
●当店のこだわりの説明
●おすすめ料理がどれか?がわかりやすく表示されている
●メインの料理とサブの料理と、抑えの料理とドリンクが、
わかりやすく区分されている
●ランチ専用の料理とディナー専用の料理が別々に表示されている
●平日料理、季節料理、フェアーメニューが別途のメニューで表示
されている
●食事コースの説明がわかりやすく1ページにまとめられている
●テイクアウトやデリバリーの説明が付記されている
などを印刷前にぜひご確認ください。
<重要>
お店に関係のない外部の知り合いに消費者目線で、次期メニューを
チェックしてもらうと欠点を見つけやすいと思います。
2,業態別の『売れ筋商品』がちゃんとあるかどうかも非常に大切です!
売れ筋70%:季節20%:当店オリジナル10%が基準です
例えばハンバーグ専門店なら、大好きなデミグラスハンバーグがあるか?チーズハンバーグがあるか?とかですね。
定番商品は、より多くの来店客が好む商品群です。
メニュー構成に特徴を持ちながらも、定番は売上安定のためにしっかり
押さえておきましょう。
<メニューアイテム数の基本比率>
メニューアイテム数の比率がお客様の期待と一致して構成されているか
どうかが決め手になります。
●全体の70%・・・・・定番売れ筋メニュー・・・・Aランクが多い
● 〃 20%・・・・・季節のおすすめメニュー・・A・Bランクが多い
● 〃 10%・・・・・当店オリジナルメニュー・・A・B・Cランク
<重要>
定番メニュー比率が50%以下のお店の場合は、
デビュー当初は売上高が良くても、2~3か月で飽きられてしまいます。
料理はとかく「新しいもの」に目がゆきがちですが、本当は
「保守的な選択」が、根強いのが「たべもの・「のみもの」になります。
3,これからは、
「確かな商品力」+「適正価格」が武器になる時代です!
安心して利用できることが大事です!
一番来てほしいお客様の層が、抵抗なく好んで利用できる価格設定を
することが非常に大切になります。
*お客様は、丁寧に1品づつ商品力(税込)と食材イメージ・
税込価格を見比べながら、
お客様目線で注文していただける「商品と価格」を選びます。
<かつ丼を事例にご説明>
例えばかつ丼でしたら、品質やボリュームもありますが、
売れる価格帯の範囲は、およそ580円~1280円の範囲と思います。
ではこの価格の差はどこから出るかというと、
●とんかつの品質 → 黒豚・国産銘柄豚・白豚・輸入白豚
そして美味しくない凍結パテ肉
●とんかつの大きさ → 70g・80g・90g・100g
110g・120g~150gなど
●パン粉の差 → ドライパン粉・生パン粉・既製品・自家製
等の差など
●揚油の差 → 白絞油・サラダ油・オリーブ油・綿実油・
電子加工油など
●商品完成度の差 → 調理技術の差、技術ノウハウの差が商品に
きちんと現れます
(揚げたりない、揚げすぎないでジューシー)
等により価格差は生まれます。
メインターゲット層(主要客層)が決まったら、そのお客様に合った
●食材
●料理の種類(特に年齢や性別で好みの料理が異なります)
●価格
●提供方法
●客席のあり方(構成)*高齢者や子連れ客は小上がり席を好みます
●使う食器の選び方(価格に正比例、高く売る場合は高い食器を採用)
●接客サービスのあり方(価格に正比例、高く売るときは高度な接客)
等を、
複数の項目を合格ラインに揃えるほど、
お客様の満足度はどんどん高まります。
4,お客様の満足度が最高になる料理の味、価格、ボリューム、
提供時間の速さが「強力なリピート力」に変わります!
今の繁盛店は、「提供時間が他店より早い」ことを
しっかり覚えておいてください。
待たせないことは、今は最高のサービスになりつつあります。
(*例外は高級飲食店です。ここは逆に2時間かけて食べる場所)
■メニュー作りミッション2:
「お店が実現したいこと」を叶えるメニューにする!
何事も飲食店にとっては、お客様のご利用があってのことです。
お客様をいかに満足させるかを努力して、その報酬を売上高として、
頂くことは周知の事実です。
1,「採算点売上」以上の売上を確保して利益を出すことが使命です!
メニュー分野、種類、価格などで売上高が決まります。
お店の経営継続に必要な売上高をいかに稼ぐ仕組みにするかが、
「メニュー(づくり)」に課せられた使命 になります
2,1年ごとに上がる経費を吸収するために、食材原価率の上昇を抑える
ための価格調整機能がメニューづくりに要求されます!
多くの「儲からない」は、儲かる仕組みに切り替えていない、
または、効果が出るレベルまでの変更をしていないとかの原因がある
と思います。
<重要>
コンサルタントは、
解決すべき問題の重要度(改善範囲と難易度の深さ)に応じて、
解決策となる対策を
<軽規模アクション・中規模アクション・大規模アクション>から
一番効果の出るアクション規模を選択して中身を構築します!!
3,お帰りになるお客様が次回にリピートしていただけるだけの
<魅力、個性、お得感、満足感>をいかにメニューに表すかも大切です
メニューは「打ち出の小づち」、「金の成る木」です。
そして、とっても大切なお客様に対する真心の「ラブレター」=絆
でもあります。
年1回見直すお店よりは、年2回、または、
年4回季節ごとに見直す方が、
メニュー作りも上手になりますし効果もいっそう高くなります。
■メニュー作りミッション3:
お客様ニーズとお店ニーズを、
お客様目線で融合させる絶妙さを工夫する
1,「高く売りたい」と「そこそこ安くして」を融合させて
適正価格を決めて、適正利益を生むメニューにする!
高く売りたいは経営者としての「儲けて少し楽になりたい」とか、
「幸福になりたい」とかの真の願望ですが、
オーダーが一つもなければ、ただの絵にかいた餅にすぎません。
メニューにある料理は『売れてなんぼ!』の世界なのです!
売れないメニューは店舗貢献度ゼロと思って退場させてください。
<重要>
客観的に商品価値がいくらかの評価に受け取っていただけるかを
見極めたうえでの価格付けが必要です。
2,「豪華になればそれだけ高くなります」と「豪華にはしたいけど、
あまり高くは払いたくない」を融合させて、
お客様の判断で選択肢を多くすることも必要です
効果→客単価アップにもなるし、お客様がご希望するニーズでもあります
<具体的な一例>
●コースまたはスペシャルなセット (例:7000円)
●ディナーセット (例:4500円)
●ランチセット (例:2500円)
●単品(〇〇付) (例:1450円)
●単品(のみ) (例:1200円)
お客様の収入や生活感、外食ニーズに対する考えなどで
料理や、訪問するお店に支払う「予算金額」「価格感」が大きく
異なります。
ダントツに売れるメニューは
根本のところとして「メニュー作りの極意」を
できるだけ生かした仕組みになっているかどうかで
大きく売り上げが変わります
(了)
ご質問は→ tabejuku.7@gmail.com (オードリー7)
飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします