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種田山頭火の詩と久しぶりの筆文字あそび

私の手元に愛用の「山頭火全句集」があります。1年のうち気まぐれで何度か引っ張り出しては、みつをさん風の文字を物まねしながら、筆に馴染んでいます。

「わがままきままな旅の雨にはぬれてゆく」は、山頭火の詩でも好きな詩です。


「後姿のしぐれてゆくか」これも山頭火の詩。スキャナーでデータ化するため、両端が切れています。申し訳ありません。
新鮮組のファンでもありますが、これは誠実の方の「誠」です。字のバランスが好きな字です。

山頭火さんの詩を全句集からいくつか選んでみました。
なかなか晴れ晴れとした句が少ないところが山頭火さんらしいのです。

捨てきれない荷物のおもさまへうしろ

しみじみ食べる飯ばかりの飯である

酔うてこほろぎと寝ていたよ

てふてふうらからおもてへひらひら *ちょうちょのこと

いつも一人で赤とんぼ

けさもよい日の星一つ

分け入っても分け入っても青い山 *有名な句

しぐるるや死なないでいる *生きてる喜びか

生き残ったからだ掻いている *蚊にくわれたか

どうしようもないわたしが歩いている

ひとりひっそり竹の子竹になる

ともかくも生かされてはゐる雑草

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