酒のつまみ遍歴
この前、何か書きたいけど、書きたいことがないな〜という矛盾した気持ちに苛まれてそのストレスで毛玉を吐き出しそうになってしまったのですが、
そんな時、Twitterで「お題をください」と言ったら、心優しい方が3人、お題を送ってくれました。
ひとつもお題が来なかったら、明日なんて来なければいいのに…と願いながらツイ消しするところでした。ありがとうございます。3つきましたのでそのうちの1つ目です。
積む義の個々路さん、ありがとうございます。高級お蕎麦屋さんみたいなお名前がいいですね。つまみ遍歴について書きます。
私は365日中350日ぐらいは酒を飲んでるんですけれど、
お酒という液体が好きというよりは、お酒で酔っぱらうのが好きなんです。
さらに、おつまみとかご飯無しで、お酒だけ飲むということがあまりできない。
ので、究極言えば、「食べたら酔えるごはん」が開発されたらそれはそれで良くて
お酒という液体が必ずしも私の人生に必要というわけではないのです。
だから、私にとっておつまみというのはとても大切な存在です。
おつまみ次第でどれだけ飲めるかが決まるし、
おつまみが尽きてしまったらもうあまり飲めなくなってしまう。
あと、お腹がいっぱいだとあまり飲む気にならない。
お酒=ごはんやおつまみと一緒に楽しむもの、という気持ちが強いのです。
友達がいないのと、一人で暮らしているという辛い条件が重なり
一人で酒を飲むことが圧倒的に多いのですが…
初めて一人で酒を飲んだのは、20歳の誕生日を迎えてからしばらく経った頃です。
まだ実家に住んでたので、授業もバイトもない日にリビングでボーッとしていて、ふと、
「あ、お酒とか買って飲んでみてもいいんだっけ…」と思い、
コンビニでビールを1缶だけ買ってきてテレビを見ながら飲みました。
苦いし、なにが幸せ?
とその時は思ったのですが、なんとなく背徳感があり、気分が良くなった記憶があります。
それから、酒を飲むということの良さを知りたくて、
わざわざ自分で買ってお酒を飲むということが増えました。
実家だと、お母さんの作ってくれた夜ご飯のお供に…という感じだったので
飲み過ぎるということもなく、よかったです。
あの頃はよかった。
ただ、一方で、大学の人と飲む時はいかに酔えるかというのが勝負(なのか?)だという気持ちがあり、
居酒屋の枝豆や、パスタを揚げたやつなどをちびちび食べながら、酒をゴッゴッと飲んでおりました。
この頃のラブおつまみは、
チャンジャ、たこわさ、とんぺい焼き、うずら卵、ポテトなどです。
お腹がいっぱいになりすぎず、高くなく、永遠に飲めるというのがポイントでした。
特にチャンジャはお気に入りです。味が濃くて長く噛めるので、酒がたくさん飲める。
チャンジャってなんだっけ?と聞かれるたびに、「鱈の胃だよ。」とドヤ顔で答えていました。大学生活で「鱈の胃だよ」と50回ほど言った気がします。何にもカッコよくないのに。
逆に、おしんこの盛り合わせがあまり好きではなかったです。
黄色いたくあんばっかり食べてしまって、緑色の葉っぱみたいなやつが残ってしまうからです。
で、そこから展開が早いのですが、
21歳になって、出る授業の量が減ると
散歩してみたり、銭湯に行ったり、という一人行動が増え、
「日高屋で飲んでみようかな」と思った日がありました。
で、昼間から日高屋でハイボールを飲んでみまして、
そしたらもう、全てが楽しくなってしまいました。
外に出た時、青空がいつもより青く感じ、空気が美味しかった。
これから、この世のすべてのことがよくなっていく。そう感じました。
日高屋で昼から飲んでるおじさんの背中見ると寂しく思う時あるじゃないですか。そんなことない。あの人たちはディズニーランドにいるのと同じぐらい楽しい気持ちを味わってる。誰にも見られずスマホを見ながら飲む安酒のなんと旨いことか。
そこからはもう、当たり前ですよね、そんな楽しみを手放すはずもなく
日高屋飲みに大ハマりしました。
なのでこの頃は、餃子、唐揚げ、三点盛りで飲むことが多かったです。
ただ、大学時代は早朝バイトをしてたので、今みたいに「夜寝る前に飲む」とかは少なく、
たまに日高屋で早い時間から一人飲みする、のが楽しみだったのですが…
大学を出て、一人暮らしするようになると、
誰も私のことなど見ていない+仕事柄、翌日の出社が遅い日も多いということもあり
夜、ストロングゼロなどの強い酒を流し込むようになりました。
酔えば、夜の無の時間も寂しくないし、やがて眠くなる。程よく人恋しくなるので明日も頑張ろうと思える。
なんとなく糖質の取りすぎに気を使っていたので、
ちゃんと夜ご飯を食べるというよりは、おつまみが夜ご飯を兼ねるということが多かった。
一時期、毎日のように卵やもやし、ウインナーを炒めて食べていたのですが…
夜遅い帰宅が続くとそんなこともダルくなり、
セブンイレブンの惣菜が7割を占めるようになりました。
腹ペコで帰ることが多いので、即食べたく、
お湯で温める、切る、何かと混ぜる、焼くなどの肯定を挟むおつまみが
もう候補から外れていくわけです。
そこでセブンイレブン(に限らずコンビニ)のお惣菜は、
開けるだけとか、チンするだけとかばっかりで、最高でした。
家に着いた途端、袋から出して、温めなきゃいけないものはチンして、
チンしなくていいおつまみからテーブルに並べて、
ストロングゼロで流し込んでゆきます。
肉のどの部位を食ってるのか分からない。何味かも分からない。でも旨い。感謝。
頭の中に、惣菜を作る工場で働いている人たちを思い浮かべながら食べると、
私は一人ぼっちじゃないんだ、という気がする。
で、嫌なこととか忘れて楽しい気持ちになって眠れる。
止める理由のない習慣でした。
この頃は、セブンの
「炭火で焼いた牛カルビ焼き」
「からしマヨネーズで和えたおつまみカニカマ」
「あかにし貝」
おでんのたまご、つくね、糸こんにゃく、ウインナー
のローテーションでございました。
たまに健康が気になってアボカドをほじくるぐらいですね。
で、それは今もそんなに変わっていないんですけど…
ストロング缶はやめました。
親から「やめたほうがいい」ってラインが来たので、
今はずっと7パーセントで抑えています。
(その代わり本数が増えています。)
さらに最近のおつまみは、箱ウニ買っちゃうとか、生ガキのパックをジュルジュル食べるとか、ちょっと偏っているというか、
晩酌が”ここ最近の欲望を叶える時間”になってます。
肉食いて〜と思ったら鉄板を出して一人で焼肉するし、
缶詰だけで飲みて〜と思ったら色々な缶詰を買う。
ひたすらモツを茹でたいと思ったら鍋いっぱいに茹でるし、
日高屋テイクアウトしたいなと思ったら無限餃子で飲む。
お金なくなりますし、毎朝「ああ…」と思うので、やめたいです。
でも、誰にも奪う権利のない娯楽なんです。
自分自身にも奪えない、私の楽しみなんです。
本当は編み物とかしたいです。でもできなかった。
マフラー3cmで指がバキバキになった。
積む義の個々路さん、ありがとうございました。
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