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ユーランド鶴見

この前久しぶりに体重計に乗ったら、
見たこともないぐらい大きい数字が表示された。
本当にびっくりして、そんなに重い服着てたっけ!?
と一瞬思ったけど、
測ったのは銭湯の脱衣所だったので、
私は裸だった。

太った理由はわかる、酒しかない。
最近は、瓶のウイスキーを買って、
飲み足りないなぁと思ったら近くの自販機に炭酸水を買いに行くという生活を送っている。

缶で飲むより悪酔いしないので、
「ウイスキーを炭酸水で薄めてるから、水分を取りつつお酒飲めて、体にいいんですよ」と人に力説したところ、
「それ薄めてるって言わねぇんだよ、割ってるって言うんだよ」と怒られた。

本当にそうじゃんね。


で、体重の話に戻りますが、
私の家には湯船がなくて、
シャワーしかないので、汗を流す機会があまりない。

だから、
「ウイスキーが体に溜まっているんだ。
 ウイスキーを汗にして、流し出さないといけないんだ」
と思い、サウナに行くことにした。

汗を流すには運動がいいよ。とおっしゃる方もいるかもしれませんが、
そういう正しいことだけを言っていれば世界はいい方向に動くとも限らないんですよ。

(ちなみにウイスキーを汗にするという言葉は医学的に間違っている可能性が高いです)


「ヨコヤマ・ユーランド鶴見」がずっと気になっていたのでそこに行くことにした。

前に暇すぎて「家から横浜まで歩いてみよう」と思い5時間ほど歩いた日に通りがかって、いつか来よう〜と思っていた。
どうやらゲーセンがあったりして、古き良き健康ランドっぽい。


鶴見には他にも
「おふろの国」と「RAKU SPA」、2つのデカい風呂施設がある。

おふろの国も気になっていたのでだいぶ前に行ったけど、よかった。

RAKU SPAは、昔、成人式の日に行った。
地元に友達が全くいないため成人式に出たくなくて、
なんとか別の予定を作ろうと、当時付き合ってた人を誘って行った。
で、いい気分で地元駅に帰ったらスーツ姿の同級生たちが
風呂上がりの私の姿を見つけて「あれ?」という顔をしたので走って逃げた。

という苦々しい思い出があるので、
なんとなくそれ以来RAKU SPAには行けてない。
RAKU SPAはなにも悪くない。いい施設です。


なんの話だっけ、ごめんなさい、
ヨコヤマ・ユーランド鶴見だ。

鶴見駅からバスに乗るといいのだけど、
どうせなら運動しようという気持ちもあり、歩いて向かった。
やがて大きい「ゆ」が見える。

習字がうまい巨人がいるもんだ。


入館して、早速お風呂に…と思ったけど、
歩いたせいで完全にお腹が空いてしまい、
気がついたら私の足は食事処へと向かっていた。
そして、サラダとか豆腐とか食べようと思っていたはずの私の口は「坦々麺、大辛で」と店員さんに告げていた。


50円をプラスしていくと
中辛→大辛→激辛→鬼辛→獄激辛と
辛さを増せるシステムで、鬼辛が気になったけど
初めて来る風呂屋でしょっぱな
「思ったより辛い><」ってなってる自分を想像したらなんだか可哀想だったので大辛にしておいた。

近所のラーメン屋さんにも、中辛と激辛で値段が違う坦々麺があるので、
「辛みって結構、高いよな」と思った。
お金を払ってまで舌に欲しい刺激、それが辛み。

大辛の坦々麺は、程よい辛さで美味しかった。


食後すぐ風呂に入るのも体に良くないと思いつつ、入った。
体、ごめん。

平日の昼間だったからか、常連さんがちらほらいるぐらいで、空いていた。

アカスリってほぼ必ず風呂施設にあるけど、そんなにみんなやるものなのかな〜とか
犬飼ったらなんて名前つけようかな〜とか
有益なことは何も考えずに湯船に浸かった。
それがよい。疲れが取れる。

露天風呂に出たら、日差しがぽかぽか、
青空が広がっていてとても解放感があった。

最っ高〜

旅行とか行きてぇ〜

と思った…
あれ、なんで日記書こうと思ったのか分からないぐらい中身ないな…。


露天に、コールマンのインフィニティチェアが一台だけ置いてあって
サウナ後、これに座って外気浴すると体と宇宙が混ざって星になるみたいな噂を聞いたことがあったので、
インフィニティチェアに座りたいがためにサウナに向かった。

サウナでは常連さんが喋り込んでいた。
めっちゃ熱いのに、近所のLIFEのイートインスペースかと思うぐらい
普通に喋っていてすごかった。
みんな、口に氷を含んでいた。肌が光り輝いていた。
最終的には「今日は人が少ないから熱いわ!」と言いながら出ていった。
かっこいい。


テレビではニュースが流れていて
アナウンサーが、WBCの現地レポーターをいじるみたいなくだりをやっていて「苦手だ」と感じた。

そのくだりを見届けないまま水風呂に入って、インフィニティチェアに座った。
背もたれの倒し方が分からず、90度ぐらいの角度で
「こんなもんかぁ」と思っていたけど、
グッと背もたれに体を預けたら急に、
歯医者さんに口内をちゃんと見せるときの姿勢になった。

目の前に広がる空。
体の重みを感じない。

これはすごい。
欲しい!!!!!


私は「引っ越そうか迷ってる」と言うことをなんかかっこいいと思ってるので
別に迷ってないのによく「引っ越そうか迷ってる」と人に言うのだが、
インフィニティチェアに座って初めて本気で「引っ越そうかな」と思った。

というのも今の家にはベランダがないので、
屋外にインフィニティチェアが置けないのである。
あと湯船もないから、まず「ととのう」とかがない。

インフィニティチェアが置けるベランダがあるっていう条件で家探して引っ越すのもいいな〜。


ただ、なんかサウナ好きみたいな風に日記書いてますけど、
「これがととのったってことか!!」となったことがない。
サウナも水風呂も、そのあとに休むことも好きだけど、
まぁ気持ちいいな〜ぐらいで、ととのうというのがあまり分からない。

もしかしたらととのってるのかもしれないけど、
サ道とか読んでる限り、もっと凄そうなので、
なんか違うんだろうな〜と思う。
サウナにもっと長く入らないといけないのかな。なんか足りてないのかも。


…と思いながら風呂を出て、
また食事処に行き、でっかいハイボールを飲んだら、
かつてないほど頭が冴え渡り、
飲めども飲めども全く酔わないという状態になり
「これか!? これがととのうか!?」と思った。
違いますかね? 誰か教えてください。

っていうかウイスキーを汗に変えて排出したいっていう目的で来たのに、
汗流したあとにウイスキー体内に取り込んでんじゃん。
同時にタコ唐揚げも取り込んじゃってんじゃん!
今これ書いてて行動の矛盾に気がついた。日記って大事だね。記憶を整理するという行為は大事。過ちに気が付くことができる。

このときの私は、テレビの前にある造花の桜を見ながら
「お花見できてよかったなぁ」とだけ思ってた。
非常にいい時間だった。


お酒を飲んだ後は、1階にあるゲームセンターに行った。

私は旅行先のホテルを選ぶときも
ゲーセンがあるかないかで決めているので、
この行為は欠かせない。

よいです。
こういうゲーセンが一番テンション上がる。

ワクワクしながら奥に進んだら、
立ちながらパチンコを打っているおばあちゃんがいた。
画面に「PUSH!」とか表示された時だけすごい速さで押して、
あとは立って台を眺めている。
どういうこと? ハンドルを固定してるってこと?
だとして楽しいの? それは

分からないけど、
もう何百回もここに来たんだろうなぁと感じさせる、
常連の風格が漂っていてかっこよかった。

私は、ドラマ本編を見たことがない冬のソナタの台を打って、
ただ500円失って終わったけど楽しかった。
リーチになるとドラマの名シーンっぽいのがちょっと流れるのだけど
繋ぎ合わせてもどういうストーリーだか分からない。
なんか切なそうな話ということだけ分かる。
冬のソナタ観たい人は、絶対パチンコから入らない方がいいですよ。


ゲーセンで遊んだあとは、レストルームで休んだ。
漫画がたくさんあったので死役所の13巻を手に取って読み始めたら止まらず、気がついたら夜になっていた。

汗流す! 健康健康! とか意気込んで来たのに
酒飲んで漫画読んで終わった。


お酒も抜けていたのでもう一回サウナに入って、
海外のおマヌケ事件をいっぱい流す番組をぼーっと見て、ユーランドを出た。
海外のおマヌケ事件をいっぱい流す番組に関しての感情は、何も無い。

帰り、ラゾーナ川崎に寄って、
北海道うまいもの館で
チーズ、エビの塩辛、ホタテのステーキなどを買って
「飲むぞ〜」と思いながら帰宅した。

意味分からん。
体重にショック受けて、お酒を排出しようと決めた人間が
なぜこのような行動をしてしまうのか…
悩みながら、何度もウイスキーを炭酸水で薄めて飲んだ。

そのまま太って生きてきて、
「流石にやばい」と思ったので、今日はお酒飲まずにこれを書いている。
酒を飲まない夜には長い日記を書くことができていい。


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