ヤフオクに壬申戸籍が出てたから法務省に連絡した話

ネットで先祖の名が書かれている切絵図が見たくて検索したら、当該の切絵図がヤフオクに出品されていた。現在のプリントものではなく、版画のものだ。
いくらぐらいになるんだろう、と思って覗いてお気に入りに入れてみたら、全然関係ない古文書類を大量におすすめされた。

大体は余計なお世話なのだが、自分の検索では絶対に引っかかってこないようなものも出て来るので、どんなものがあるか暇潰しがてら見ていたところ、「ヤバイもの」を見つけてしまった。

これ、壬申戸籍じゃね?

正確に言うと、壬申戸籍と明治19年式戸籍と、その他色々じゃね?

何で判るかって、私は自分の先祖調査のために、自分から遡れるだけ戸籍を取得している。当然、残っていた明治19年式戸籍も手元にあるし、壬申戸籍がどのようなものかも知識として知っている。

壬申戸籍は明治4(1871)年の戸籍法に基づき、翌明治5(1872)年に編製された戸籍だ。皇族、華族、士族、平民といった族称や職業、江戸時代の宗門人別帳を引き継いで寺や氏神の記載もある。現在は行政文書非該当扱いとなっており、閲覧は一切出来ない。被差別的な記載があり、人権侵害の恐れがあるからだ。
よって、現在請求・閲覧できる最も古い戸籍は、明治19年式戸籍となる。こちらにも族称は記載されていたが、塗抹されて見られなくなっている。

現在は一切閲覧出来ない禁断の戸籍が、他の様々な文書と共に出品されている。

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