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ダブルプレー

 先日夫とショッピングセンターに行き、二人でトイレに行った時のこと。

 それぞれ男女に分かれて、用を足した後、私は手を洗っていました。
 にわかにお尻を触られた感触があり、私はビクッと顔を上げたら、
鏡越しにおばあさんと目が合って、思わず
「うわっ! 何っ! えっ?」
と叫びました。するとおばあさんがのんびりした口調で
「ごめんなさいね、スカートがパンツに挟まってるから、直そうと思って」
とおっしゃいました。
 私が動転して「びっくりした」と「ありがとうございます」を交互に繰り返す間に、おばあさんは去って行き、向こうから「そっちは女子トイレよ、出口は向こう」という声が聞こえてきました。

 私はまあまあのビビりなので、ぼーっとしているときに背後から声をかけられると100%変な音が出てしばらくエラー状態になります。
 今回は、手洗い場に細かい髪の毛が落ちていたので、
「ここで髪切った人がいるのかな? でもなんでショッピングセンターのトイレで髪切る必要があったんだろう。どうしても目に入るとか? にしては量が少なすぎる・・・」
などと考えていたのがいけなかった。というか個室を出る前にスカートの裾を確認し忘れていたのがいけなかった、と思いつつトイレを出たら、待っていた夫に
「なんか声してたけど大丈夫?」
と心配されたので事情を説明したら、

「あ、そのおばあさんに俺、トイレの出口教えてもらった」

お前かよ。

 親切なおばあさま、ありがとうございました。


今日読んだ本

『FPママの 親と子で学ぶお金のABC』
 中学生になって「お小遣いもっと欲しい! スマホ持ちたい! あの高校行きたい!」となる前に読んでおきたい、親のマネーリテラシーをわが子にどう伝えるかを実例&子と親の対話形式でわかりやすく解説した本。
 子どもへの伝え方がメインな一冊だと思いますが、
・自分のお金の知識に自信のない人は子どもの立場で学べる
・マネーリテラシーに自信がある人は知識の再確認&伝え方のコツを学ぶ
という意味で良い本です。
 特に「物価が毎年3%上がる世界では、金利がほぼゼロの1000万の貯金は20年後価値が553万円になる」というグラフを見せたら、倹約家の息子がビビッていました。


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