ざつめし
先日読んだ『セクシー田中さん』で、
「家族のために手の込んだ料理を毎食用意して(させられて)いたお母さんが、自分ひとりのごはんの時はすごくテキトーなものを無表情で食べていたのを目撃して怖かった」
というくだりが非常に印象的でした。
作中では「普段家族に奉仕させられている専業主婦が、必ずしも料理が好きで作っているわけではない」という意味合いのエピソードだと思うのですが、私は
そういう自分用の雑なご飯ってウマくない?
と思ってしまいました。
朝飯の残り物があればラッキー。
この小松菜煮たやつは明日の夫の弁当用だから食べられない。
できるだけ賞味期限が近い(あるいは切れた)食べ物を消費したい。
洗い物は最小限。
諸々の条件をクリアしつつ自分が食べたい物を模索した結果、
頭がパーン!となって気づいたらレンチンパック飯に業スー鮭フレークと納豆かけたのを無心で食べてたりする。だって腹減ってるんだもの。
最小限の理性で小ねぎをハサミで切って散らしてみたりして。
でもめっちゃ無心で食べるよ。
一日でこれほど食に向き合う時間は他にないくらいだよ。
『マツコの知らない世界』で「ながら食べ良くない」って言ってたけど、
主婦って基本毎日ながら食べだからね!
子供の食事の世話しながら、追加メニュー作りながら、食べ終わった皿片付けながら食べてるから、自分一人のごはんの時はそりゃ顔が無になるよ、と思う。
今日の私のお昼ご飯は「一正のおでん」を小鍋で温めて、
朝炊いたご飯から冷凍用を取り分けた残りのお茶碗半分ごはんを鍋の隙間に入れて、
おでんの具をお茶碗にとって食べて、
おでん汁とごはんの入った鍋に乾燥わかめとキムチ入れて煮て、
具を食べたあとのお茶碗に卵を溶いてキムチ雑炊作って、
最後に小ねぎをハサミで切って散らしました。
最高においしいし、思い立ってから2分くらいで食べ始められます。
おでんの具を食べている間に雑炊が煮えていくのと、
洗い物が小鍋と朝にご飯を取り分けた茶碗と箸だけなのがすばらしい。
ただ、毎日ざつめし続けると反動で高級海鮮丼とか食べにいっちゃうのでやりすぎ注意です。
今日読んだ本
だんドーン 3
ランドリオール 41
ショーハショーテン 7
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