母の好み

母が口悪いコワイ人みたいになってきてしまいましたね。

そんなことないんですよ。
たぶん。
わたしの100倍モテます。
ババアになってからも小学校の同級生のおっさんたちが群がっていました。
母と結婚したかった車屋さんもずっと我が家の車のお世話をしてくれています。
同級生の獣医さんも母が電話したら家まで診に来てくれます。
いつもスッピンでどうでもいい格好をしているのにモテます。
80代のおじいさんにまでモテます。
託児所状態の中の一人が母の誕生日に紐パンを贈ってくれた時は
わたしも母も引きました。

わたしはというと、ヤンキーと変質者にだけモテます。
わたしはヤンキーではありませんが、毎朝ヤンキーからオハヨウのかわりに「りさちゃんやらせて」と挨拶される高校時代を過ごしました。
変質者からのモテ方は一冊本書けそうなくらいですが、
直近で襲われたのは2017年12月22日の午前6時55分なので、さすがにもう長かったモテ期が終わったかもしれません。

母は家事を放棄したとはいえ、
お料理もお裁縫も編み物もお勉強も運動も絵もわたしの100倍できます。
幼い頃は家に入りたくなくて犬小屋で過ごして蛇が友達だったそうです。
声と喋り方は母の親友が電話で間違えるくらいわたしと同じですが、顔は似ていません。
足のサイズも同じですが、わたしより身長が高いです。普通の大きさです。

あ、あまり字がキレイではありません。
祖母が勝手に代筆してしまうからです。
自分で書くと汚いだのなんだのギャーギャー言われるので任せてあげるしかありません。
小学2年生の夏休みに祖母宅に泊まって宿題の絵を描いて朝起きたら
当時祖母宅で飼っていたチャウチャウの絵になっていました。
元の絵は絶対に犬ではなかったと思うんですが、何をどうしたのか
どアップのチャウチャウになっていました。

誰が見ても子どもの絵じゃないし大人にしたって上手すぎるけど、
わたしはギリギリまで追い詰められないと何も始めないタイプで新しく描く時間もないのでそのまま提出したら、
わたしが先生に叱られました。

また話が逸れた。

母はルックス重視の人で、わたしと男性の好みが全く違います。
顔が良ければ全て良しです。
ちょっと生意気な可愛い顔が好きなようです。
中でも高校生が好きらしく、一時お気に入りの男子高校生を毎日送迎するという奇行に走っていました。
高校3年生の頃には、わたしの中学の同級生だけど一度も喋ったことのない男子を連れて帰ってきて たまげました。
知らないところで親しくない同級生とお友だちになっていたりするので、
わたしの同級生の数人は母のことをねえさんと呼んでいます。

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