見出し画像

カテゴリーエラーについて考えてみた結果

自分が書いた小説、誰が読むんだろう? 本屋さんでどの棚に並ぶんだろう?

それを考え、想定して作品を創ることは非常に重要であると思う。
自分の作品を適切にカテゴライズできなければ、対象読者に届かない。それは商業でも、投稿サイトでも共通であるように思う。
創ったところで、分類が正しくなければ手に取ってもらえないし、見つけてもらえない。

自らカテゴライズしないといけない。

でも、これが結構難しい(笑)


1番わかりやすいのはBLで、女性読者対象でBLって括りがある。
うん、わかりやすい。


先日、描いた短編小説を友人に見てもらい(ほんの触りを読んでもらう程度)、「雰囲気的に本屋さんのどこコーナーに並ぶ本か?」と印象を聞いてみた。

作者的には、男性主人公のファンタジーなので、少年漫画っぽい感じ?(かなり安易な考え)

と思ったが、返ってきた答えは

「確かに男性主人公だけど、少年漫画的雰囲気ではない」

だった。
もう少し深掘りして聞いてみると、

「少年漫画の絵柄よりも線が細い女性向け漫画の絵柄がイメージされた」
→文体が女性読者向き?

「少年漫画のキーとなる要素は主人公の成長と仲間との絆」
→メインに据えているのは騎士と姫の主従愛。主人公の成長と仲間の絆は添え物。この立て付けは男性読者の好みではないようだ。

男性主人公だけど、少年漫画じゃないよね(2回目)ってことで、話は落ち着いた。


自分の書いた作品を客観視する上では非常に貴重な相談ができたと思っている。

が、私は路頭に迷ってしまった。
どのカテゴリで生息していくべきなのだろうか?と。

先日、応募したコンテストは箸にも棒にもかからなかったんだけど、受賞作を見て、「やっぱり私の作品と傾向が違うな!」って気づいて、カテゴリについて深く考えるようになった。

応募したのは女性向け恋愛ファンタジーのコンテスト。
私の作品は女主人公が溺愛されるって、女性向け恋愛ファンタジーの要素はあるけど、「守られる」女主人公ではなく、自ら道を切りひらく強い女性主人公だった。

恋愛ファンタジーものを読む女性は「癒されたい」、日常では頑張っているから現実を忘れて癒されたい(2回目)…なんて思っているはず。

そんな女性読者は、
男優り女主人公が自分の行動力で突破していく話を読みたいだろうか?

…読まないだろうなぁ。
女性向け恋愛ファンタジーの要素が入っているのに、調理の仕方が少年漫画的な?
カテゴリエラーだな。こりゃ。


そこで、自分が書きたい作品は何か?と自分に問いかけてみた。

具体的な答えまでには至っていないけど、自分の好みや興味が多様で、結果よくわからなくなった。

自分がどこに辿り着きたいのか。


さっきのコンテスト落選の考察にも繋がるけど、

女性ウケする要素だけど、味付けが少年漫画。
一見少年漫画チックだけど、フォーカスしているのが恋愛だから、どっちかと言えば女性向け。

なんて、オーソドックスじゃない作品がごろごろ出てくる。

考えれば考えるほど、自分の好みのミスマッチさに気づく。

カテゴライズされたくない。独自性を持ちたい。

クリエイターに憧れていた中学生時代はそんな尖った思考を持っていて、そのままそれが私の好みの傾向になりました。


いやいや、尖ってしまって、どこにも当てはまらないんじゃ売れないんだよ。


どうしよう。わからない。

自分が好きなものと、市場のミスマッチ。
考えれば考えるほど苦しくなります。


まぁ、いいや。
悩んだって、書くしかないのだし。全て書き終わってから、どのカテゴリに行くか考えよう。


さわなのバックヤードへようこそ! 閲覧ありがとうございます。あなたが見てくれることが一番の励みです。 あなたの「スキ」「感想やコメント」「SNSでのシェア」などのアクションが何よりのサポートです。