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年金制度は破綻するから払わないって、あなたバカですか?

人が老いるということは、本人にも周囲にも大変な負担となります。
―――このnoteでは、老後不安を解消するために、やや挑発的に、しかし至って真面目に「老後設計」を考えました。

老後とは決して失敗が許されない、たった一度の一発勝負!

はじめまして、ファイナンシャルプランナーの長崎寛人と申します。

本来ファイナンシャルプランナー(FP)とは、顧客が望むライフプラン実現のために状況分析をして、貯蓄計画や保険の見直しなど資産設計のお手伝いをさせていただくいわば家計のアドバイザーです。

昨今、日本社会が直面している環境は、これまでFPや専門家による老後設計やマネープランの中では予定されていない状況にさらされています。

具体的には、人生100年時代、年功序列終身雇用制度の崩壊、人口減少社会、第4次産業革命(AI,ビックデータ、シェアリングエコノミー等)
こうした社会環境の変化は、これまでの常識をくつがえし、FPや金融機関が提示する老後設計を根底から疑う必要に迫られているのです。

私たちの老後社会とは不確実で多様化した未来であって、おそらく現在の延長線上で語る老後のイメージとは全く違った姿となっているでしょう。

このnoteでの基本的なメッセージは次の通りです。
『過去を振り返って後悔したり、社会や制度を批判することよりも、今ある環境、今ある制度、今ある資産、残された期間といった、一定の制約の中で有効な解決策を導き出して生き残ることを考えろ! 』

※尚、僭越(センエツ)ながら、このnoteは有料記事にさせていただきます。
 約34,000字(全文通読所要時間 約1時間半~2時間)
 下記もくじを参照の上ご判断ください。

    ★★【 も・く・じ 】★★

Aブロック(前編)「垂直型老後設計」

「人生100年時代」なんて誰が言い出したのでしょうか。まあ金融商品を販売している銀行、証券、保険関係者あたりからの発信が疑わしい。
当たり前のことですが、人生100年が約束されているわけではありません。むしろ、圧倒的多数は80歳~100歳のどこかで死亡するのです。
80歳~100歳。まさにこのブレ幅が問題なのです。
20年もブレる現象を前にして、どうして老後2000万円必要などと言えるのでしょうか?
「老後設計」とは、「寿命」という理不尽で不確実なゴールと、どう向き合っていくかが重要な課題なのです。

(エピソード1)
いつまで生きるかわからない。
じゃあ、いくらかかるかなんてわからないよね。

①「平均寿命」って誰の寿命?
 老後設計の結果発表はあなたが死んだその日に判明!

②どうして「このまま推移する」と考えられるの?
 なぜ、モデルケースを作りたがるの?

③1年1年通帳残高がゼロに近づく、FPが推奨する「地獄の老後プラン」

④死ぬまで給付を約束してくれる、お花畑の公的年金

⑤年金受給時期を繰り下げないなんて、やっぱりあなたバカですか。

(エピソード2)
損益分岐点がなんじゃらかんじゃら、ケツの穴が小さいんじゃ!
100まで生きれば文句ないだろ。

⑥ここで、年金制度をサクッとテキト~に解説

⑦年金の「肝」、6大キーワード、これであなたもプチ年金博士

 (ワード1)年金は保険、福祉政策じゃないよ

 (ワード2)年金は賦課方式、社会全体の仕送り制度

 (ワード3)年金は物価連動、インフレに強いんじゃ

 (ワード4)なぜFPも誤解する所得代替率をつかうの?
       紛らわしいからもうやめたら

 (ワード5)子や孫のためにあるマクロ経済スライドを責めないで!

 (ワード6)GPIFの結果にいちいち目くじら立てるな!

⑧日本の年金制度、破綻は?----------しません!

(エピソード3)
批判ばかりしていても仕方ない。白馬の王子はたぶんやってこない。
今ある環境、今ある制度の中で知恵を絞って生き残れ!

⑨目くそ鼻くそと言われようと、未納期間は埋めまくれ!

⑩60歳~75歳の選択制、「支給開始年齢の引上げ」なんて言ってないよ。
 「せ・ん・た・く」これはわかるよね。本当にわかった?

⑪貯蓄を集中投下。貯蓄を使いまくれ。
 ドンペリじゃんじゃん持ってきて!

⑫終身給付型、ここにもあった!
 「国民年金基金」優香のCMのやつだ。


Bブロック(後編)「ダウンサイジング」

公的年金制度自体の持続性は、さほど心配することではありません。
(給付額が適切かどうかは別として)
むしろ心配なことは、高齢者のくらしとは生活費だけの問題では収まらないことです。医療や介護といったリスクと、どのように向き合っていくかが重要な課題です。
ここからのブロックでは、生活のスリム化を図ります。
一般的にはマネー雑誌などでも目にする節約術といった発想になりがちですが、ケチケチした節約ではどうしてもストレスがかかり、コンスタントな効果となると疑問が残ります。
もちろん日頃の生活に多くのムダがある人は、まずそこから手を付けることは言うまでもありません。
ここでは節約とは若干意味が違ってくるのですが、老後に向けて生活レベルを徐々にダウンサイジング(規模の縮小)していくことを、多方面から提案します。

(エピソード4)
保険は地獄の窓口、不安を煽っても罪にはなりません。

⑬「必要保障額」って、担当者が今月必要な額

⑭「三大疾病」の定義が、オフホワイト

⑮不安を過剰に煽られて、くやしいけれど「がん保険」は入ります。

⑯保険は複雑な内容にしておけば、最終的に顧客はサジを投げてくる。
 めでたしめでたし!

⑰”20XX年、医学の進歩で入院、手術という概念が消滅” 医療保険の形も大きく変わる。

⑱持病があっても入れます。100大疾病に対応。解約返戻金100%。---こんな保険が実在した。

(エピソード5)
残念なお知らせがあります。
ちみつで魅力的な老後設計であるほど、それ自体が大きな足かせとなって、不測の事態への対応が遅れ、老後破産してしまうのです。

⑲居住移転は憲法で保障されている、居住地を一旦ゼロから考える

⑳エレガントな海外移住はダメなの?

㉑田舎暮らしは理想郷?

㉒都心で暮らす予定ですが、何か?

㉓日本地図をひろげてダーツでも投げるか

㉔「隕石落下被害補償保険」に加入しますか? 

㉕「自己破産」というウルトラC、人様から借りたものは返しなさい、と親から言われてるんですけど

㉖「生活保護」という選択肢も、ありっちゃぁありだけど・・・

㉗「事故物件」に6年間住んでみました。でも……でるんでしょ~。

㉘あれこれ言っても、結局は健康が最大資源。そりゃわかってるよ。

㉙最後のセーフティーネットは人間関係ってやっと気づいたの?

㉚「親の介護」という理不尽で悩ましい地雷

㉛「親の介護」は別会計、でないと共倒れするよ。


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