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キャラクター創作論① キャラがブレる時の解決方法


漫画原作者を目指している「にいな」と申します。

今回は、キャラクター創作論①と題しまして、「キャラクターの行動がブレるときの解決方法」をお教えしたいと思います。これは、私が創作をする中で色々と試した結果なので、耳を傾ける程度でお読みくださるとありがたいです。


まず、キャラクターがブレるとは、「そのキャラの性格に合った行動をしていない」ということです。言い換えれば、作り手によって、勝手に動かされているということです。

で、あなたがもし、「キャラクターがブレてしまうな」と感じた場合、確かめてほしいことがあります。

それが、そのキャラ一人ひとりに「信念」があるか⁉

皆さんは、物語(私の場合、脚本)を書く前に、必ず、キャラクターの趣向などを固めると思います。そこで、キャラの趣味や好きな食べ物、容姿などを決めますが、「信念」を決め忘れていないでしょうか?


例えば、○○大会で主人公を優勝させるのが、物語のゴール(目的地)だとします。クライマックスに、主人公が逆行を乗り越えながらも優勝した姿を見た読者は感動するでしょう。

しかし、一番大切なのは、起承転結の「承」です。どのように、主人公を見せていくのかが大切です。そこで、

主人公は、「誰にも指図されない生き方をする」という信念をもっていたとします。性格は、横暴でも、暗いでもいいです。

しかし、「主人公はまだ能力がないため、○○大会で優勝するには監督や仲間に教えてもらわなければならない。」と作り手が考え、

監督や仲間の意見を従順に聞くキャラにしたり、また、主人公を誰かの言いなりにさせて、優勝を勝ち取ったとしても、

主人公の行動、生き方にブレてしまい、


そこで、主人公の「信念」が破綻します。=キャラがブレている

では、目的地までどのように運べはいいのか?主人公の信念を変えればいいのか?‥‥

答えは、「他のキャラ(主人公の相手役や仲間のメインキャラ達)に誘導してもらったり、主人公にとってつらい出来事を起こすのです。

例えば、

「誰にも指図されない生き方をする」という信念を持つ主人公は、きっと、周りの意見は聞かず、自分を貫き通し、行動するでしょう。しかし、それではゴール(○○大会で優勝)までたどり着かない…どうするか…

そこで、「キャラ通しの信念をぶつけ合い、仲間割れなどを起こし、主人公の考えを少し変えさせる」また、「主人公は対戦相手に敗退し、苦悩する過程を描き、このままではダメだ」と思わせ、思考を少しづつ変えさせるのです。この物語は、いわゆる成長物語ともいえます。


そうすることで、キャラの信念が破綻せず、

キャラがブレないでしょう…(多分)


<まとめ>

まず、キャラがブレる理由は、2つ。

1、キャラに信念がないこと。

2、信念は決まっているが、ゴールまでたどり着かないので作り手が強制的にそのキャラの行動を変えてしまっている。

解決方法

1、キャラに信念を加える。

2、キャラの信念(行動)により、ゴールがたどり着けないなら、信念を揺るがす出来事を起こす。例えば、上記で述べたキャラ同士の喧嘩、試合で敗退など)

主人公にとって、長年、その信念で生きてきて、うまく事が運ばないのであれば、非常に苦しさ、悲しみ、嘆きなどを感じます。

その出来事が主人公のとっての逆行になるので物語が面白くなるのだと個人的に思いました。

(終わり)

キャラクター創作論②も書けたら、書いていきたいなと思っています。書くことがあればですが‥‥(笑)


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