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断片集

「暑さ」
こうも暑いと日々の暑さのなかにグラデーションを見出せるようになってくる。意外に涼しい日、暑すぎて笑える日、笑えもせずただ苦しむのみの日。これって進化だ。このまま適切に進化を遂げ、頭から日傘を生やしていきたい所存である。

「ソフトクリーム」
ソフトクリームっておいしすぎる。
ソフトクリームが手軽に手に入る時代ってすごい。
ソフトクリームを、ソフトクリームの形状にしようと、ぐるぐると巻きはじめた人。さらに言えば、牛の乳を飲もうとはじめに考えた人の、凄さ。何世紀先の若輩にこんなにもよろこびをもたらしているよ。
ソフトクリームって存在自体が喜びだから、あんまり上振れがない。
ソフトクリームを、安く、たくさん食べたい。
これがこの夏のすべてだ。

バニラが一番好きです。

「ここにいぬいぬ」
最近はよく犬をさわれてうれしい。
うちの犬は年を重ねるにつれ丸くなり、たくさんのおさわりを許してくれるようになった。あとライブハウスの犬や美容室の犬もさわっている。犬…………すき…………。犬ならぬ動物そのもよ昔からラヴでハオなのだがなぜ動物好きなのかを思い辿り詰めていくと少々グロテスクだったりする、ヒトは同じ生物同じ構造同じ言語を共有しているのに理解し合えない本当と本当で接することができないそれだったら最初からわかりあえるはずもない存在のほうがずっと沈着に素直に愛しやすいからだと思う。私はひとの子どもが苦手なのだが、それは同じ人間のはずなのになかなか理解できないしてもらえないのが怖いからだ。子どもを好きなひとって、子どもという生物として子どもを見れているのだと思う。すごいなー。つくづく尊敬する。

「雷鳴」
すごく久々に好きアイドルさんたち(仮として好きアイドルさんたちと言葉を置いてはいるが、内実は、憧れ、畏怖、尊敬、美、魂、天上である)のライブを現実空間で見ることができてうれしい。血、沸き沸き、肉、躍る躍る。ぐつぐつのぷりぷり。よく煮えてます。ほかほか。
閃光走るような瞬間に思うことだけが真実と信じていたけど年を重ねるにつれそうじゃない時間がずっと多くなってそうじゃない時間がずっと現実で信じていたかったものは信じられないがたまに晴れる視界を知っていたい、それがすぐ翳ってしまうことを知っていても。帰り道雷鳴が轟いていた。もうすぐ、雨だ

「会話」
会話をじょうずにできる人って本当にその速度で最善を考えて出力応答をしているのですか?それとも、鍛え抜かれた会話筋というものがあって反射で応答をしているのですか?会話の人は自分が人が文を書くように話していて自分は人が話をするように書いているというところがあるのかもしれないと考えたりしてみる、意味はとくにない。

「仮装」
今からハロウィンの仮装考えてる。着たいの5こあるだが!!!!!どうしよ!!!!!どうしよう。全部似合う自信がありますので。どうしよう。バレンタインに着たい服にも目つけてる。バレンタインになんらかのイベントがあるのかは知りません。相変わらず毎日着る服にはまるで興味がないので、今年の夏服は2000円のワンピース1枚しか買っていません。毎日仮装をさせてくれ。

「きれいな花火」
今年も家族で花火を観に行った。
ははしこと母上は「ガチ勢」のため、毎年のように観覧席のチケットを予約しているのだ。わたくしはエンジョイ勢です。的屋さんを冷やかすのが、楽しみ。それにしたって花火はすごい。火の花という名付けもずばっと風流であるが、fireworksという名こそしっくりくる。作品、だもの。一年が詰め込まれた一瞬の輝き。毎年毎年何かしら新しい技術が取り入れられていて、驚愕する。ウチがベビちゃんのときは、花火なんて緑、赤、オレンジしかなかったんだケド???それが今ではパステルカラー縛りの花火なんてのもあるよ。かわいいね。ヴァイオレットもあったよ。打ち上げ花火なんて長らく見ていないという人がいたらぜひ機会を探して見てみてほしい。まずね、「速さ」が違うから。
会場では打ち上がるたびに「きれい!」「これはすごい!」「高い!」「すばらしい!」と声を上げる紳士がいて楽しかった。花火全肯定おじさんだ。私もいつか花火全肯定おじさんになりたい。素敵だから。そしていつか長岡の花火が観たい。

「最近の食」
ココスでカオソーイが売ってたので食べた。タイのカレー麺みたいなやつ。皿うどんみたいなあげ麺がのってる。ちょっとしょっぱいけどおいしかった。ココスは攻めの姿勢でうれしくなる。あとやっぱりプレミアムドリンクバーがプレミアムでうれしい。黒豆茶を浴びるほど飲めるドリンクバーなどまず他にない。+30円のスープバーも魅力的ではあるが、プレミアムドリンクバーのプレミアムさをぞんぶんに楽しむためにはスープでおなかをちゃぽちゃぽにするべきではない。

プレミアムドリンクバーを堪能したあとは、マクドナルドのチョコミントフラッぺを飲み、さらにおなかをちゃぽちゃぽにした。チョコミントフラッペ、すっごくおっきな味がしてうれしかった。きわめて俗な表現をすれば、おバカさんの味、とも言う。ただただチョコミントアイスを溶かした味。プラス生クリーム。吸ったときの食感にもこだわり……などはたぶんきっとなく、ゴリゴリの硬い氷が、ストローに、詰まる詰まる。吸ったり吹いたり繰り返し腹式呼吸の訓練か。極小のミンティアみたいのが最後底にたまってて、噛み砕くとお口すっきりになって、そこは小粋だった。また飲みたい。

わたしはチェーン店がだぁいすき。
最後に、わたしがいま食べたいチェーン店のメニューを発表します…………らあめん花月嵐の、「破魁X」

それじゃあまたね。

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