221014_教える、伝える、伝承する

最近、ふっと氣が付いたことがありました。

それは仕事で新しく新人さんがよく来るのですが、その新人さんに何かを教える機会がずっとあるなーということです。

自分はあまり言葉で伝達するのが得意でないというか非常に面倒くさいと思っているので、新人さんにはまず【やってみろ】という感じのスタイルをとっています。【わからんやろうけどやってみろ】というスタイル。

自分の行っている作業を文字化すると膨大なものになるし、伝えるのがより難しくなると思っているので極力、マニュアル化はしたくないと思っていますが、不変と思われる基礎的なところは文字にしています。

まあ、あとは質問されまくって自分の仕事の作業が逐一STOPするのが妙に鬱陶しくイラっとしてしまうので、【わからんやろうけどやってみろ】【そしてわからんかったら考えてみろ】が自分としても結局、一番楽だなーと思っているからそうやっているところがありますが、振り返ってみると新人さんが現場に来ると今までの慣行の伝達とかが【たまに漏れていたりする】ということも結構あるなーと思っていまして。

【漏れている】ということは後世に伝達すべきもの、情報量が【減っている】ということを意味しています。文字にする、マニュアル化するというのはやはり便利な側面も当然ありますが、何かが必ず漏れるのです。伝えるべき情報量の一部が必ずカットされ伝えるべき情報量が大幅に減ってしまうのです。

そのような視点で見てみますと伝統と呼ばれる、今なお続いているものの脅威さが何となくわかってしまいます。

伝統というのは古代から絶やさず減らさず、そしてどのような時代に応じても時代に即して再現されるもので。減ってはいけないのです。何かが減ったらそれは伝統ではないのです。だから伝統はマニュアル化されないということも納得するところがあります。口頭伝承の意味も何となくわかってくるところがあります。伝承者の呼吸と受け取るものが息を合わせて皮膚、肌、脳、肉体、エーテル体の全てで伝承されるものを受け取る感じですね。

自分の今、行っている仕事が伝統に成り得るか?考えてみたことがあるでしょうか?これは仕事内容が面白いとか面白くないとか抜きにして自分の行っている仕事の全てが漏れなく、情報量として減ることもなく後の世代に完全に復元されるものでしょうか?

このような問いかけを行ってみると【No】となりますね。

一子相伝を受け継ぐものは後世でやはりとある存在に伝達を行うことになりますけども。伝承する技術、全てを受け取る技術がまた揃ってマスターと呼ばれる存在から受け取れることになりますね。

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クリスタル・フラーレン

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