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自然と人のダイアローグ展@国立西洋美術館(上野)

1年半の休館を経て、リニューアルオープンした国立西洋美術館。

オープン記念の企画展、『自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで』こちらに行ってきました。

国立西洋美術館の所蔵品を中心に、ドイツのフォルクヴァング美術館からも作品が来日していて、もう何度も常設展で見ている作品が今回どのように展示されているか楽しみです。


Ⅰ章:空を流れる空間

モネとリヒターの作品が並んでいる空間がとても良かったです。
画面外にある雲を水面に描いたモネ、写真をもとに雲をキャンバスに落とし込んだリヒター。
モネが水面に描いた空には、リヒターが描いた雲が浮かんでいたのかも…と想像力が膨らみます。


Ⅱ章:「彼方」への旅

どちらもギュスターヴ・クールベの作品。
国立西洋美術館所蔵のものとフォルフヴァング美術館所蔵のものと一緒に鑑賞できます。
同じ画家の作品を見比べられるのもこの展覧会の良い所です。

Ⅲ章:光の建築

この3枚の並びは最高でした。
1番右の絵は常設展で見た時はひっかからなかったけど、この並びで見たら本当に美しくて。並びが違うだけで同じ絵でもこんなに印象が変わるのかと驚いた作品です。
真ん中の絵は吸引力がすごくて、実際多くの人がこの絵の写真を撮っていました。とにかく実物を見てほしい。輝いてる。


Ⅳ章:天と地のあいだ、循環する時間

フィンセント・ファン・ゴッホ
《刈り入れ(刈り入れをする人のいる
サン=ポール病院裏の麦畑)》
1889年 油彩、カンヴァス
フォルフヴァング美術館


フォルフヴァング美術館から来日しているこの絵は、明るい色彩とは対照的にゴッホは「死のイメージ」を見ていたそう。

画家の言葉が随所にあるので、画家たちがどう自然と対話(ダイアローグ)していたのかも知ることができます。


混雑具合

土曜日の17:30‐18:00の回で入館しました。
雨予報が出ていたのと、ちょうどご飯時と重なる時間帯だったのでそこまで混雑しておらず、余裕をもってゆっくり見られました。
写真撮影OKな作品が多いので、シャッター音が気になる人は混雑する時間帯を避けた方がよさそう。
雨予報が出ている日は比較的空いてます。
上野公園内にある他の美術館と比べて駅からあまり歩かないので、ゆっくり鑑賞したい人はぜひ雨の日を狙ってみて。


美術展情報

国立西洋美術館 (上野) 

『自然と人のダイアローグ』
2022.6.4(土)-9.11(日)
9:30~17:30(金・土は20:00まで)

日時指定の事前予約が必要です。

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