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facebookでも書いた。齋藤美奈子さん著「紅一点論」を読んだ感想

Amazonで書籍巡りをしていたら、目についた表紙。
著者名を見たら、斎藤美奈子さん。
彼女の著作は「妊娠小説」が有名みたいだけれど、小さい頃からアニメや特撮ヒーローに慣れ親しんでいる自分としては、こちらの方が気になって読んだ。
いやあ、読んで良かった。
「紅一点」という言葉の由来を知ることができて学びになった。
(「紅一点」は、正確には「萬緑叢中紅一点」。北宋時代の政治家及び詩人であった王安石の詩の一節とのこと。もともとは「凡夫の中に俊才ひとり」の意味だった。)
この本が刊行されたのは、1998年7月18日とのことだけれど、内容に古臭さはあまり感じられない。
年齢を重ねて気づいてきたアニメや特撮ヒーロー番組のヒロインに対するモヤモヤが、この書籍を読んだら、「ああ、やっぱりw自分の思っていた通りかもww」と思ったし。笑
(今に至るまで、アニメや特撮ヒーローを観ていたことも無駄じゃなかったにだなあと思ったw)
何より、「アニメのヒロインと伝記のヒロインが双子の姉妹」という分析には「天晴!」と思ったw(毒と薬、核兵器と原発みたいww)
この本の分析を当てはめたら、先日崩御したエリザベス女王も、「魔法少女」、「紅の戦士」、「聖なる母」、「悪の女王」だったのかなあと思ったりする。

今は、この本の刊行当時に比べたら、女性の生き方も多様化してきたし、アニメ・特撮・伝記のヒロインも多様化してきたと思うけれど、まだまだ「男性の目を通した女性のあり方やヒロイン像」が残っているなあと思う。(これはしょうがないことだと思うけれど。)

成人女性の誰もが、年齢を重ねるにつれて、「聖なる母」と「悪の女王」の両面を持つようになるものだと思うけれど、私は敢えて「悪の女王」の要素を強めに出していこうかなあと気が迷ったりした笑

「妊娠小説」も読んでみよう。

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