キンモクセイの話
朝、窓を開けたら……外に出たら……ふとマスクを外したら……
優しいにおいが風に紛れています。そうです。キンモクセイのシーズンです。
(キンモクセイの花)
毎年この香りがすると、夏も終わりだなぁ涼しくなってきたなぁと感じます。町中で鳴いていたセミも静かになって、代わるように夜には虫が鳴く。そんな季節です。
このキンモクセイ、中国ではお茶として飲まれています。
「桂花茶」といいます。乾燥したキンモクセイの花です。
(桂花茶)
急須にお湯を注いで蓋をして数十秒後、蓋を開けると……すごい香りがします。
中華街とかでもキンモクセイゼリーを出すお店があります。キンモクセイの花をシロップ漬けにして、それをゼリーに入れていたりします。
お酒に花を浸したものや、ウーロン茶の香りづけで入れてあるものもあります。
キンモクセイの花が集められる環境でしたら、集めてみてください。生の花でも茎をとったりして緑茶に混ぜて淹れると香りがします。キンモクセイの花だけで楽しむ場合は絶対量が必要なので、商品化されたものを購入するのがオススメです(ものすごい量を収穫する必要があるので)。
最近はキンモクセイの香水とか、線香も見かけます。ただ、自然の匂いにまさるものはないですよね。キンモクセイ、本当にすぐに散ってしまうので、香りが漂うのは長くてもここ1週間くらいかなと思っています。
周りに人がいないことをたしかめて、そっとマスクを外してみましょう。ほんのりとキンモクセイの香りが匂うはずです。
在宅勤務で季節を感じないという方、五感を研ぎ澄まして季節の変化を楽しみましょう! そして、旬の食材を摂ることで季節変化時の体調不良に備えましょう。
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